笑って、魅せて、逃げ切る――
黒澤流・勧進帳劇場
映画「虎の尾を踏む男達」
公開:1952年(製作:1945年)
製作:東宝
上映時間:59分
<監督>
黒澤明
<脚本>
黒澤明
<音楽>
服部正
<キャスト>
弁慶:大河内 傳次郎
富樫:藤田進
強力:榎本健一
亀井:森雅之
片岡:志村喬
伊勢:河野秋武
駿河:小杉義男
常陸坊 : 横尾泥海男
義経:仁科周芳(十代目岩井半四郎)

梶原の使者:久松保夫
<内容>
平家との戦いで功を得た源義経 は兄である頼朝の疑心から追われる立場となり、義経は強力に、また家臣6人は山伏に身をやつして逃亡することを余儀なくされる。
奥州へ向かう途上の加賀で新たに設けられていた関所を通過しようとする際、家臣のひとりである武蔵坊弁慶が東大寺再建のための勧進の旅であると述べたがゆえに、関所を預かる富樫左衛門に勧進帳を読むことを求められる。

弁慶は白紙の巻物を勧進帳であるかの如く読み終え、富樫は一行の関所通過を許可する。
(ウィッキペディアより抜粋)
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この作品1945年に製作されていたのですが、GHQの検閲によって1952年まで公開が認められなかったようです。
巨匠黒澤明がみせる、喜劇仕立ての黒沢流「勧進帳」
黒澤作品は何本か観てきましたが、この作品は未見でした。まさか黒澤監督が喜劇仕立ての「勧進帳」を撮っていたとは…意外な驚きでした。
内容は、歌舞伎でも有名な「勧進帳」の場面を中心に構成されていて、ところどころミュージカルのような軽やかさも感じられます。
主役の弁慶を演じるのは、大河内傳次郎。
「シェイはタンゲ、ナハシャゼン(姓は丹下、名は左膳)」の丹下左膳でも知られる名優で、その鋭い眼差しと独特のセリフ回しは健在。
子どもの頃、彼のモノマネをする芸人さんをよく見かけたのを思い出しました。
「一声、二顔、三姿」を体現する演技は、まさに圧巻です。
そして、強力役には榎本健一(エノケン)。
この作品のために加えられたエピソードで、彼の軽妙な動きがユーモアを添えています。
重厚な弁慶とのコントラストが絶妙で、異色ながらも調和のとれた仕上がりになっていました。
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(本作の見どころ)
- 安宅の関で弁慶が白紙の巻物を「勧進帳」として読み上げる場面
- 主君・義経を守るため、疑いをかけられるたびに機転をきかせ、棒で義経を打ち据える弁慶の忠義
- 重厚な緊迫感の中に黒澤らしいユーモアと人間味が息づく「笑って、魅せて、逃げ切る」瞬間が凝縮
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黒澤監督の処女作『姿三四郎』から2年後の4作目にあたる本作。

弁慶と富樫の緊張感のあるやり取りに笑いを織り交ぜながらも、最後には“人間の誠”が胸に残る――。

黒澤らしい人間味と風刺のバランスが、この短尺の中にぎゅっと詰まっていました。
戦後の混乱期にあって、こうした作品を撮っていたことにも感慨を覚えます。
もちろん、古い作品ゆえにテンポや演出に時代を感じる部分もありますが、それを差し引いても見応えのある一本でした。
5点満点中3.6
(画像すべてお借りしました)
↑フル動画
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(おまけ)
冬の訪れに香る奇跡──月下美人、再び
前回、長年かかってようやく咲いた月下美人をご紹介しましたが、
「もう今年は満足、満足」
と思っていた矢先──
10月18日、ベランダの月下美人に目をやると、南斗北斗ではなく(笑)なんと、蕾がついていたのです!
外気温もすっかり冬に向かっていたので、
「このままでは厳しいかな」
と思いつつ、しばらくはベランダで様子見。しかし、冷え込む日が増えてきたので、思い切って室内へ移動。
ようこそ、ほくとの部屋へ!
それからは、まるでわが子を見守るように大事に育てていました。
ただ、なかなか思うようには育っていかない感じで……。
温風ヒーターで部屋の温度を管理しながら見守る日々。そしてついに──
11月11日(ゴロがいいですね!)に開花!
前回は蕾がついてから比較的すぐに咲いたのですが、今回はその倍の日数がかかりました。それでも無事に開花してくれて、本当に感動です。
室内に入れていたおかげで、花の香りをたっぷり堪能できました。
まさか、今年もう一度咲いてくれるとは思いませんでしたね。来年はもっと咲いてくれるかも?
今から楽しみです。








