
講座で話すエピソードを2つ紹介します。
きょうとあすの2回。
経営者がマスコミに発信する気持ちが大切。
もったいない、という例です。
メディアコンサルタントの荒川岳志です。
ブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今回は「小樽の板金工場」の話です。
私が新聞記者の新人時代に記事にしました。
私が入社したのは1990年。
バブル末期です。
記者はたくさんいる。新人は昔ながらに教育する。
そんな時代でした。
私は入社してしばらくすると
デスクからこう言われました。
「記者は歩いてネタを探すものだ」
「とにかく街の中を歩け」
その通りに実行しました。
ある日、中心街から離れた地域に行きました。
「きょうはこの地域を歩いてみよう」
しばらくすると、遠くから
「トンテンカン」と金属音が聴こえました。
その方向に歩いて行くと
板金工場がありました。
真夏にストーブを製作しています。
私 「今、ストーブを作っているのですか?」
社長「そうだよ、冬に間に合わないからな」
従業員は頭にタオルを巻いて汗だくです。
この話は確か夕刊の社会面に掲載されました。
見出しは「盛夏の冬支度」
この会社にとって、この記事は有難かった。
当時はインターネットも普及していません。
各地からさらに受注が来たそうです。
ここで考えてください。
私がたまたま歩いていたので記事になりました。
今は記者がインターネットで検索するかもしれませんが。
この板金工場の話は他のマスコミは相手にしないでしょうか?
私は多くのマスコミがニュースにすると思います。
ところが、この板金工場の社長さんは
マスコミに情報を出すという考えは全くなかった。
この意識の差なのです。
つまり、逆から見ると、
社長さんがマスコミに発信する気持ちさえあれば
取材は来るのです。