以前にお聞きしたご法話から
「掌を合わせる」お話をひとつ
大切な家族を亡くした喪失感は計り知れない大きさです
簡単に吹っ切る事なんてできないし
時間ぐすりが効くとは言われてもそれはいつの事なんだか解らない
日常は笑顔で過ごしているけど折に触れ思い出す笑顔に心の中で...
【お葬式】
お浄土へ大切な人を送り
此岸に残された我が身。
次々と来る法要を済ませながら時は経つ
暮らしの中に「手を合わせる」事が増えながらも
日常に追われてゆっくり泣く事もできない
「あの人さえいてくれたら...」
そんな喪失感に包まれる心
遺影の前で掌を合わせる時
その掌を合わせているのは
「私」の力じゃなくて
「その人」の力なんだと気づく時
いま、あなたは何を考えてますか?
いま、あなたは何を感じていますか?
いま、あなたがそう考えているのも
いま、あなたがそう感じているのも
すべて「その人」が居てくれたからで
そのひとつひとつが「その人」のおかげなんだと気付いた時
遺影の前から膝を上げる時
お仏壇の前から膝を上げる時
「さぁ!○○しなくっちゃ!」って思う時
前を向こうと努力しているのは
あなたの力だけじゃなく
「その人」の大きな働きかけがあるからなんだと気付いた時
そう、
掌を合わせているのも
前を向こうとしているのも
「その人」からの働きかけのおかげなんです
あなたが合わせている掌を
そっと手を添えて優しく包んでくれてるその人からの働きかけを感じた時
「前を向こう」って思っているあなたの心を
そっと背中を押してくれているその人からの働きかけを感じた時
「あなたと居れて良かった」と
「私と居てくれてありがとう」と
心から感じることができるのではないでしょうか
心からの「ありがとう」が
お浄土の彼の人への一番の供養になるのではないでしょうか。
人は死んでも終わりじゃないんです。
ありがとうございます。
ー合掌ー
