みけこエッセイ | 花福日記

花福日記

元お花屋さんが描くオモシロマンガ。
『夫が白血病になったのですが。』
『部屋で植物を育ててみたいのですが』ダブル重版出来!

日本山岳・スポーツクライミング協会の機関誌「登山月報」でひっそりと4コマ漫画連載中!

今日はみけこエッセイです。
アメリカにおけるクォーターのお話です。

写真はみけこ家のパン子さん。
パン子姫
積もらん貯金 

 買い物をする時、旦那は小銭を出しません。なんで?
端数を出せばいいじゃんと進言すると「クォーターが欲しいねん」とのこと。
ついでに「そなたはまだクォーターの重要さを知らんな。そのうち嫌でも知ることになるだろう、フッフッフ」という予言もされました。
 
 その時私はまだハワイに来たばかり。確かにクォーターがそんなに重要だとは知らんかったです。
 
 クォーターとは25セント。1ドルの4分の1の価値の、500円玉よりも少し小さいこの硬貨は、確かにこの国のシステムに深く根を下ろしているようです。パーキング、ランドリー、電車・バス代などなど、硬貨といえばこいつが必要になります。洗濯に行ってクオーターを落としてしまい、たった1枚のために洗濯ができなくなってしまった、しかも洗剤まで入れたのに……両替行かなくちゃ……ということは、皆さん経験してますね、きっと。あれは悲しい。念のため、いつでもちょっと多めに持っている方がいいですね。
 
 そんなわけで私も熱心にクォーターを集めているのですが、意外と貯まりません。使う方がやはり多い。そのため仕方なく時々両替をするわけですが、両替って苦手。断られると悲しくなるし、「2ドルまで」と嫌な顔をされるのもつらい……。まあハワイで態度の悪い店員ってめったにないからまだ助かりますが。
 
 昔まだ英語があまり喋れない頃、1ドル札を両替しようとして「Can I have A quarter?」と言ってしまい、クォーターを1枚だけ渡されたことがあったっけ。店員のおじさんは「ア・クォーターっていったじゃん」と楽しそうにニヤニヤしていたのだった。
 
 しかし時々クォーターをものすごくたくさん持っている人を見かけるが、いったいどうやってあんなに集められるんだろう?「銀行で両替できるで」とダンナ。そりゃあそうだろうよ。でもそれってなんか負けな気がする。こうしてチマチマ集めているからこそ、浮かぶ瀬もあれクォーター。と、なんだかよく分からない使命感にかられ、私は銀行に行くのを1年半以上踏みとどまっていたのでした。
 
 しかしとうとうその日はやってきた。先日洗濯をしようと思ったらクォーター貯金が底をついていたのです。
 
 クォーターは1本10ドルでした。銀行のお姉さんは親切だったし、まあいいか。なんか試合には負けたけど勝負には勝ったっていう感じ。今度は2本両替しちゃおうかな。
 
 ところで、我が家の食器棚にはクォーターが6枚ずつ積まれて並んでいます。これは、何かのおまじない?
 
 ダンナに聞いてみると、なんのことはない単なるクォーター貯金でした。昔から積んでおく習慣だそうで、6枚ずつになっているのは、ランドリー用とのこと。我が家のランドリーは1回1ドル50セント、つまり6枚必要なわけです。なんだ。クォーターの妖精さんへのメッセージかと思ったよ。
 
 というわけで、なかなか貯まらないクォーター貯金ですが、良い方法があったら教えて欲しいです。皆さんはどんなクォーター貯金箱を使っているのでしょうか?