【などらきの首】澤村伊智
今回は珍しくホラー物を紹介します。
澤村伊智は映画『来る』の原作『ぼぎわんが、来る』の作者です。
普通のホラー小説とは一味違う作風となっていて最近のお気に入りなのです。

映画もなかなか面白くてお勧めですよ。
が、
今回は澤村伊智氏の比嘉姉妹シリーズの中で短編集である『などらきの首』に収録されているうちの一編。
『居酒屋脳髄談義』
です。
これは割と短めの話なのですが、めっちゃ秀逸なのです❕
話の濃さとしては普通の小説一冊分になるのではないかと思う程。
話の筋としては居酒屋に集まった同じ会社の課長以下三名が、ちょっと見下している新入社員の女性を呼び出し、こけおろして日頃の鬱憤をはらそうとしているのですが、意外な反抗に合いあらら?いつもと勝手が違うぞ??と言う、現在ではパワハラ、セクハラで訴えられそうなお話なんですが、そこも話のキーポイントとなっていたりするのです。
あまり詳しく書いてしまうと折角の仕掛けが台無しなってしまうので控えますが、
(面白いものを伝えたいのにネタバレしそうで語れないジレンマ!!)
「脳髄は人体の中の迷宮である」
と言ったのは江戸川乱歩だったかドグラマグラの一節だったか、はたまた大槻ケンヂだったか忘れましたが、
澤村伊智がただの恐怖小説作家で無いと確信する一作であるのは間違いありませんね。
映画『来る』を観て面白いと思った人は比嘉姉妹シリーズを読んでみても良いかも!
お は り !