今日の午前は、リマソルの西にあるクーリオン古城(库利翁古城)を訪ねました。
ここは紀元前2世紀頃に栄えたギリシャ・ローマ時代の都市遺跡で、
地中海を見下ろす丘の上に建つ円形劇場がとても印象的でした。
劇場はもともと紀元前2世紀に建てられ、ローマ時代に改修されたもの。
現在でも音響が素晴らしく、夏にはコンサートなどが開かれるそうです。
背後に広がる紺碧の海と、白い大理石の座席のコントラストが美しく、
まるで古代にタイムスリップしたような気持ちになりました。
近くにはローマ時代の公衆浴場跡やモザイクの床も残されており、
当時の人々の豊かな暮らしぶりを感じさせます。
その後、海沿いを走って向かったのはロミオス海岸(罗谬海岸)。
ここは愛と美の女神アフロディーテ(ビーナス)誕生の地として有名です。
伝説によれば、彼女は海の泡から生まれ、この岸辺に上陸したといわれます。
海の中にそびえる大きな岩は「ビーナスの岩(Petra tou Romiou)」と呼ばれ、
その周りを一周泳ぐと「永遠の愛が叶う」というロマンチックな言い伝えがあります。
地中海の碧い海と白い岩が織りなす風景はまさに神話の世界そのものでした。
昼食は中華レストランでランチ。
旅の途中でいただくアジアの味は、どこか懐かしくほっとします。
午後は世界遺産・パフォス(帕福斯)の考古遺跡を見学しました。
ここにはローマ時代のモザイク画が数多く残るディオニュソスの館をはじめ、
神話やキリスト教を題材にした絵が多く見られます。
特に印象的だったのは、魚をモチーフにした装飾。
古代では「魚(イクトゥス)」という言葉が「イエス・キリスト」を象徴しており、
信仰をひそやかに守る人々の祈りが、今も静かに伝わってくるようでした。
リマソルへ戻る途中、聖パウロの柱(St. Paul’s Pillar)に立ち寄りました。
新約聖書によると、パウロはキプロスで布教活動を行い、
この地でローマ総督に福音を伝えたと伝えられています。
その記念として建つ石柱には、今も花が手向けられ、
訪れる人々が静かに祈りを捧げていました。
夕方にはリマソル市内に戻り、旧市街を少し散策。
その後、地元レストランでキプロスの名物料理メゼ(Meze)を堪能しました。
オリーブやチーズ、グリルされた肉料理や魚介など、
太陽の恵みをそのまま味わうような豊かな夕食でした。
今日も日差しが強く、地中海の青がまぶしい一日。
古代の遺跡と神話、そして信仰の地をめぐる、印象深い旅になりました。












