演題:膝関節痛および運動機能に対するグルコサミン含有食品の効果
演者:神崎範之(サントリーウエルネス株式会社健康科学研究所)
目的
グルコサミンは主に変形性関節症の患者の疼痛を軽減する考課が知られているが、運動機能に対する考課は知られていない。そこで、筋肉への作用が期待されるマメ科の植物エンジュから開発されたケルセチン配糖体およびビタミンDを強化したグルコサミン含有食品の膝関節痛および運動機能に対する効果を検証する。
方法
膝関節痛を有する中高齢男女100名(平均年齢51.7歳、K-L分類:0-Ⅱ)を対象に、二重盲検プラセボ対象比較試験を実施した。
グルコサミン1200mg、コンドロイチン硫酸60mg、Ⅱ型コラーゲン45mg、ケルセチン配糖体90mg、イミダゾールペプチド10mg、ビタミンD5μgを含む試験食品を対象群(A群)およびプラセボ食品群(P群)を、それぞれ16週間摂取させた。
膝関節痛はVASとJKOM、運動機能は通常歩行速度、膝進展筋力で有効性を評価した。
結果
VASおよびJKOMの合計スコアは、両群で改善したが、A群での改善幅が大きかった。
通常歩行速度は、A群で摂取前と比較して8週以降に有意に上昇した(p<0.05)が、P群でも改善がみられ、群間差には至らなかった。
膝伸展筋力は、A群のみ摂取前と比較して8週以降に有意に上昇した(p<0.05)。
この試験の結果から、グルコサミン含有食品は、膝関節痛を有するものに対して膝関節痛を緩和するとともに、運動機能を改善する可能性が示唆された。