第9回グルコサミン研究会学術大会では、整形外科領域の画像診断における第一人者である帝京大学ちば総合医療センター整形外科の渡辺淳也先生が「新しい関節軟骨のMRI評価法と今後の展望」を題に特別講演をしました。
変形性関節症に伴う関節軟骨の変化として,グリコサミノグリカン含有量の低下やコラーゲン配列の不規則化などが生じると知られていますが、近年、これらの細胞外基質の変化を鋭敏に捉えることが可能な新しい核磁気共鳴撮像(MRI)法が臨床応用されつつあります。
遅延相軟骨造影MRI(dGEMRIC)を用いた軟骨中のグリコサミノグリカン濃度の評価、およびT2マッピングを用いたコラーゲン配列、水分含有量の評価、またはT1rhoマッピングを用いたグリコサミノグリカン濃度や水分含有量の評価などは、従来困難であった変形性関節症の早期に生ずる軟骨変性の検知に有用であり、変形性関節症に対する治療法の選択や治療効果の判定に貢献するものと期待されています。
さらに、今後,軟骨再生や椎間板再生などの新しい外科的治療法,あるいは薬剤などを用いた関節軟骨・椎間板の変性予防法に関する研究の有効な客観的評価法として、MRI はより重要性を増すと考えられる。