最近少し東洋医学に触れる機会を得て、以下の研究を見つけましたので、紹介します。
日本でも約3500万人ほど悩んでいる腰痛症に、従来の整形外科療法よりも鍼治療が効果的だという論文を医学専門誌の『Archives of Internal Medicine
』に発表されたのだ。
ドイツのレーゲンスブルク大学の研究チームは、8年にわたり腰痛症状を抱える患者1162人を対象に臨床試験を行った。
試験は、対象患者を3グループにわけ、第1グループには、中国式鍼治療を2週間おきに計10回治療。第2グループには、皮下1-3ミリにとどめる「疑似鍼治療」を行った。残る第3グループには、薬物投与、理学療法、リハビリ運動などの「従来治療法」を施した。
半年後、腰痛症状の改善がみられたと回答した患者は、「中国式鍼治療」を受けたグループで47.6%、「疑似鍼治療」というグループでも44.2%だった。一方、「従来治療法」のグループでは27.4%にとどまった。そして、また、施術後の効果の持続性についても、「はり治療」が「従来治療法」に勝ったという。
研究チームは、「腰痛は生涯に70-85%の人々が経験する一般的な疾病であり、痛みが長期におよぶことから、職場での欠勤や身体障害の主要因になっている」と指摘。慢性腰痛の有効な治療法の1つとして、副作用や禁忌の心配もない鍼治療を推奨している。
鍼で鎮痛効果、どのようなメカニズムで効いているのか、まだ解明されていないようで、神経系を介した痛みシグナルの伝達・制御に有効であろう。
東洋医学の鍼治療がドイツで研究されていること、それもまた興味深い。