膝痛治療におけるコラーゲン摂取効果 | グルコサミン博士のブログ

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84回日本整形外科学術大会(誌上発表)では、大阪市大小池達也らは標題につき発表がありましたのでを紹介します。


膝痛に対するサプリメントの利用は一般住民にひろく流布しているが、効果に対する疑問の声も多い。しかし、サプリメントの全否定は新治療法発現の機会を失うことでもある。そこで、膝痛を有する地域在住者を対象に、ヒアルロン酸コラーゲンの効果を検証するランダム化プラセボ対象二重盲検試験を実施した。


膝痛を有する45歳以上の男女103名にランダムに割り付けた。介入群にコラーゲン92%、ヒアルロン酸0.3%を含む粉末5g11回、48週間摂取させた。コントロー食は外観上区別不能なマイルトデキストリンとした。


その結果、48週後のWOMAC疼痛においては両群ともに投与によって低下が認められたが、両群間には差を認めなかった。ただし、60週目に介入群でのみ疼痛の再燃を認める傾向があった。SF-36スコアでは12週時点において介入群が有意に優れた値を示したが、時間が経過とともに両群間の差がなくなった。JOABPEQを用いた歩行能力評価では、介入群に改善傾向を認めたが、有意ではなかった。COMPCTX-Ⅱ・骨代謝マーカー・X線評価では両群の変化に差を認めず、K/L層別解析においても有意な差は検出できなかった。


以上より、コラーゲン摂取により膝痛が改善する科学的根拠は認められなかったが、介入群の半数が改善を自覚しており、有害事象がなければ摂取に問題がないとした。