食品リスクコミュニケーションの難しさ ③目標 | グルコサミン博士のブログ

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リスク管理の目標は、実質安全の現実論と絶対安全の理想論の間を揺れる。

着地点を決めるのが費用対効果の計算だが、豊かな日本では費用を無視して理想論側に偏りがちだ。しかしこれは「持続可能」な解決ではない。また、誤解に基づくものであっても、それが信念になると対話による解決は困難である。

人間のヒューリスティクによる判断は危険情報と利益情報を重視し、信頼する人は多くの人の意見に流されるなどの特徴を持つ。多くの誤解を解くためにはリスコミの対象をメディア関係者まで広げること、非科学的な情報に適切に対応する仕組みの構築、消費者と事業者の本音の対話の場の設定、リスコミ専門家の養成、メディアリテラシーと科学教育の強化など多くの対策が必要だが、何より重要なことは事業者、行政、そしてわが国に食品を輸出する各国が消費者の信頼を獲得することである。