タイトルを短縮しましたが、鳥取大学医学部整形外科岡野先生の発表を紹介します。テーマは「Ⅰ型コラーゲンペプチドとグルコサミン塩酸塩が骨代謝および軟骨代謝マーカーに及ぼす影響」でした。
中等度の膝変形性関節症患者40名をⅠ型コラーゲンペプチド4g/日とグルコサミン1500mg/日群に分け12週間投与試験を行いました。日本整形外科学会のJKOMという評価尺度を用いて臨床評価し、さらに骨代謝マーカー、軟骨代謝マーカーも測定しましま。
その結果、VASという痛みの評価についてはⅠ型コラーゲンペプチドもグルコサミンも4週目の評価より有効性が認められ、しかも8週目、そして12週目と経時的に有効性の得点が高くなりました。
一方、マーカー評価では、Ⅰ型コラーゲンペプチド投与群では、骨吸収マーカーの有意な低下と骨形成マーカーの低下傾向を認め、骨代謝の回転を遅らせる可能性が示唆されました。また、軟骨代謝マーカーの有意な低下も認められ、Ⅰ型コラーゲンペプチドは軟骨代謝にも影響を与える可能性があると考えられています。