花はさかりに、月はくまたきをのみみるものかは。―吉田兼好『徒然草』より
鎌倉時代後期の随筆です。「枕草子」「方丈記」とともに日本三大随筆とされています。
第137段では、月はかげりのない様のみを鑑賞すべきではないとし、雨で見えない月を恋しく思ったり、待ち焦がれた有明の月(夜遅くに出る、細かい下弦の月)を見るのもいい。そして目で見るだけでなく、思い書くときこそ豊かな気持
ちになると綴っています。
また第212段には「秋の月は、限りなくめでたきものなり」と記し、さまざまな月の情景を愛していたとわかります。