昨日は、「グルコサミン研究会」の 第4回研修会が開催されました。台風が関東地区を直撃したあいにくの天候にもかかわらず、80人あまりの参加者がいました。グルコサミンに対する関心度の高さが伺える気がしました。
では、「機能性食品としてのグリコサミノグリカンの代謝と生理機能」
というテーマの、千葉大学・薬学部の戸井田先生の講演内容を紹介します。
グルコサミンはグリコサミノグリカンの構成成分として知られており、代表的なグリコサミノグリカンとしてコンドロイチンやヒアルロン酸などがあります。これらのグリコサミノグリカンは高分子であり、われわれ人間は体内に分解酵素を持っていませんので、従来の栄養学では小腸から吸収されないとされていました。
したがって、コンドロイチンは変形性関節症に有効と言われましたが、単なるプラセボ効果と考えられていました。
しかし、長年にわたってその人気が減ることなく、有効性も70%にも及ぶといわれるその効果を、プラセボ効果として片付けることは到底できません。
戸井田先生の研究グループはコンドロイチンの分析に高度の技術を開発されており、経口投与されたコンドロイチンやヒアルロン酸の代謝について検討を行いました。その結果、平均分子量15kDa(㌔ドルトン)のサメ軟骨由来コンドロイチンはほとんど吸収されませんでした。また、静脈内投与したコンドロイチン、ヒアルロン酸は速やかに血液中から消失すること、平均分子量20kDaのヒアルロン酸を経口投与すると、コンドロイチンに比べて高い割合で吸収され、比較的長時間にわたって血液中に検出されることなどが明らかになりました。
また、特に吸収については、実験に用いられたコンドロイチンやヒアルロン酸の分子分布量、コンドロイチンの硫酸化度、硫酸化の位置などによっても違った結果になることがわかりました。