順天堂大学五十嵐先生の発表を紹介します。
以前にも触れましたが、関節液の主成分であるヒアルロン酸はN-アセチルグルコサミンとグルクロン酸から構成されます。一方グルコサミンは細胞内においてN-アセチルグルコサミンに変換された後に、ヒアルロン酸などの構成成分として存在します。
そこで、ヒト滑膜細胞由来培養細胞および軟骨由来培養細胞をグルコサミン、N-アセチルグルコサミン、グルクロン酸を含む培地にて24時間培養し、その培養液上清および細胞内に含まれるヒアルロン酸など各種グリコサミノグリカンを定量しました。
その結果、滑膜細胞および軟骨細胞のいずれを用いた時でも、グルコサミン添加時にのみ培養液上清中のヒアルロン酸濃度の増加が見られたものの、それ以外においては効果が認められませんでした。また、その量は滑膜細胞において軟骨細胞の10倍程度でありました。つまり、実際の関節液中のヒアルロン酸に対して主に滑膜脂肪が寄与していることが示唆されています。