医学部人気が高まる一方 | グルコサミン博士のブログ

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日経メディカルオンラインの記事を紹介します。


「医療崩壊が叫ばれているが、医学部の人気は高まる一方」。大学受験予備校の河合塾の教育情報部部長である近藤治氏はこう語った。同氏はその背景について、「2007年に『大学全入時代』を迎えたが、一方で、自身の能力を試そうと医学部を受験する人が増えている。ステータスを重視する意識が高まっていることも、医学部人気を支えている」と分析する。さらに、バブル経済崩壊後に長く続いた不況で安定志向が強まり、資格を取れる職業に就くことを希望する人が増えた。その“最高峰”にあるのが、医師というわけだ。

受験生の子どもを持つ医師も、やはり医学部進学を希望することが少なくないようだ。「進学塾ビッグバン」を運営し、医学部受験生やその親と日々接する機会の多い日本教育センター代表の松原好之氏は、「親たちは医療業界が厳しくなっていることは分かっているが、医師はまだ安定していて魅力的な職業だと感じている」と語る。

ただ、医師の中には「子どもを医師にしたくない」と考える人が目立ってきているのも事実だ。三重県医師会が県内にある110病院の勤務医を対象として07年10月に行った調査では、1108人のうち219人(19.8%)が「子どもに医師になってほしくない」と感じており、「なってほしい」と答えた176人(15.9%)を上回った。

その背景には、大学医局からの医師引き揚げによる勤務医不足や、患者の権利意識の向上によるクレームの急増、医療訴訟リスクの高まりなど、勤務医を取り巻く環境が変化し、過酷な状況に置かれていることがある。三重県の調査を担当した同医師会の元理事である棚橋尉行氏は、「こうしたストレスが、子どもを同じ境遇に置きたくないという気持ちを抱かせたのだろう」と分析する。
 
日経オンラインが医師1000人を対象に実施したアンケート結果では、開業医においても約1割の人が、近年の医療費抑制策への懸念から「子どもを医師にしたくない」と思っていることが分かった。さらに、「医師にしたい」と思う医師にも懸念が全くないわけではない。「業務の大変さを考えると医師にすべきか迷う」といった声が寄せられた。子どもが医師になった時に医療環境がどう変わっているのか不安を抱き、進路に迷っている親が多いようだ。