変形性関節症に対するサプリメントの位置づけ | グルコサミン博士のブログ

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日本関節病学会で「変形性関節対するサプリメントの位置づけ」を題に、山田治基(藤田保健衛生大学)先生が発表されました内容を紹介します。

医師から見た位置づけ

欧州では変形性関節症に対するサプリメント使用の歴史が古く、医師の許容度が大きいです。EULARのガイドライン上もヒアルロン酸と同項目の扱いであり日常診療の一部として取り入れられています。古くからサプリメントをWOMACなどの臨床評価法を用いて効能を問う治験が多数施行されてきたのも、その歴史をみれば分かります。しかし、同じ物質であっても治験結果に違いがあり、有効性とする論文には何らかのバイアスがあるのではとの疑問もあります。

患者から見た位置づけ

サプリメントは医療機関を受診しなくても手に入るという手軽さ、副作用が少ないだろうという安心感、軟骨由来など一般人にも理解しやすい理屈をもつ存在です。確実な医学証拠がまだないことは大多数の患者が理解していますが、メディアのPRによりある程度の効果を有するのではという期待をうけ、医師から処方されるNSAIDsなどの薬剤を補完するものという位置づけが主体です。疾患予防や健康増進について自己管理を行うという現代的な欲求を満たす存在とも言えます。

厚労省が描く21世紀医療の将来像では「患者の選択の尊重と情報提供」「患者の視点の尊重と自己責任」などが柱とされています。まさにサプリメントはこうした厚労省の描く変形性関節症医療の将来像に合致した存在となっているのではないでしょうか。