毎日ワイン1杯分、あるいは缶ビール1本分以上のアルコールを摂取する人は、ほとんど摂取しない人に比べて関節リウマチ(RA)にかかるリスクがほぼ半分-こんな研究結果が欧州リウマチ学会で報告されました。遺伝的素因がある喫煙者ではRAの罹患リスクが特に高いが、飲酒量が多いほど喫煙の悪影響を打ち消す傾向も見られました。3000人を対象とした症例対照研究の成果で、スウェーデン・カロリンスカ研究所のHenrik Kallberg氏が報告しました。
Kallberg氏らは、RA患者1419人、性、年齢、居住地域をマッチさせた対照群1674人を選び、アルコール摂取量などを調査しました。
その結果、アルコールを週に0~3ユニット(Low)摂取する群と比較したリウマチ罹患リスクの比は、3~10ユニット(Middle)で0.6、10ユニット以上(High)では0.5と有意に低いでした。1ユニットはエチルアルコール10mL分で、レギュラーサイズの缶ビール(350mL)とグラスワイン1杯(120mL)はどちらもほぼ1.5ユニットに相当します。週当たり10ユニットのアルコール量とは、1日を休肝日にして、毎日レギュラー缶ビール1缶、あるいはグラスワイン1杯を飲む量とほぼ同じです。
以上報告は、興味深い結果ではありますが、不適切な飲酒は社会的、医学的な弊害もあるため、さらなる臨床研究が必要と研究者達が呼びかけています。