運動器不安定症は高齢化により、バランス能力および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態と定義された疾患で、平成18年4月に誕生した病名です。
厚生労働省の調査によりますと、要介護の20%、要支援の28%が関節症や骨折・転倒という運動器の疾患が原因でした。現在介護保険の利用者は460万人近くに上り、そのうち100万人以上は運動器の疾患が原因とされています。
足もとがふらつく、よくつまずく、歩幅が狭くなった…こうした症状を「年をとれば仕方ない」と放置する人は多いようで、歩行に問題のない人ならば、1日7000~8000歩を週5日程度行うとよいとされています。
外を歩くのが難しい虚弱高齢者でも、立つことのできる人ならば、片足立ち訓練を行うことで、転倒・骨折の予防になるといわれています。右足と左足をそれぞれ1分で1回とし、1日3回、計6分間行うだけで、53分間歩くのと同じ運動負荷がかかるとされ、習慣的に続けると骨密度や筋力が高まるに役立つので、
ただし、普通に歩ける人は、片足立ち訓練だけでは必要な運動負荷がかかるとはいえないので、歩ける人は歩くことが大切です。
運動器不安定症は新しく定義された疾患概なので、自分が病気と気付いていない人も多いようです。早めに対処すれば、転倒や骨折の予防対策がとれるので、最近よく転ぶなど思い当たる症状のある人は、整形外科を早めに受診するとよいと思います。