北京オリンピックが終わりました。
たくさんのドラマが生まれ、私も感動しましたが、ちょっと気になることもありましたl。
レスリングで銅メダルを獲得された浜口京子さんのお父さん、アニマル浜口氏の応援ぶりがそれです。
娘への強い愛情として日本ではおなじみの、パフォーマンスにみちたアニマルさんの応援ですが、中国の新聞のなかには、彼を「奇怪なことをする人」であると評価しているものもあるそうです。
なぜそのような評価がくだされるのでしょうか。
専門外の問題ですが、私は次のように考えます。
中国で生まれ、東アジアに広まった儒教は親子を中心とした、家族の愛情を重視する思想ですが、その愛情は、けっして、他の親子や家族の間の愛情を無視したエゴイスティックなものではなく、むしろそれらを重んじ、共存することを前提としたものです。
そのような儒教文化を持った中国の人たちには、ひたすら娘の勝利だけを願って派手なパフォーマンスを繰り返すアニマルさんの行動はどうしても理解できなかったのではないでしょうか。
もしもそのとおりならば、本当の問題と責任はアニマルさん個人にあるのではなく、そのようなアニマルさんの行動を事前に抑制しなかった日本のオリンピック関係者、そしてアニマルさんについて無批判・無自覚な報道を行ってきた日本の報道関係者にもあるのではないでしょうか。
オリンピックで問われるものはメダルの数だけではありません。
むしろ、その国の「品格」こそが問われるのだと思います。