皆さんは、振り込め詐欺に騙されたことはあるだろうか。私は振り込め詐欺に騙されたことはない。しかし、未遂?いや、未遂には法益侵害の切迫した危険が生じなければならないとすれば、そこまでは全く到達していないので、着手の前段階くらいまではいったことがある。
ある日我が家に次のような電話がかかってきた。
「〇〇市役所の〇〇課 の△△という者ですが、今年の4月にこちらから健康保険税の還付金についての葉書を送りましたが、ご覧になりましたか?」
文字にしてしまうと如何にも怪しげなのだが、気をつけてください、話し方がまさに役所の職員ぽいのです。実際私はこれっぽっちも疑ってはいなかった。彼らが想定した私の次の発話は「いえ、見ていません」とか「気づきませんでした」だっただろう。
ただ、サギさんにとって不幸だったのは私がお金関係の通知や振込書、クレカなどの明細を必ず開封して読むタイプの人間だったことだ。私は次のように言った。
「そのようなハガキは来ていません」
ガチャッ。
これは私が電話を切った音ではない。サギさんが唐突にそこで電話を切ったのだ。
「ええ~っっ??何で??」電話が故障?? そんなことまで考えた。私は話が本題に入るだろうとの心の準備をして話を聞く態勢で待っていたのだ。そしてしばらくして気付いた。「ひょっとしてこれって振り込め詐欺ィ~?」私は電話に向かって毒づいた。「お前~っっ、人から金を取ろうというならもっと頑張って騙さんかい?!」私はサギさんに嫌われて電話を切られたのだった。食べかけていたうどんを途中にして話を聞こうとしていたのに、何ということだ。うどんも伸びてしまった。
振り込め詐欺は平等で誰にも公平に電話をかけてきます。皆様もお気をつけてください。