お金様の苦労 | 自称猫ブログ 〜 猫23匹と英語と Genkiのブログ 〜

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スコティッシュフォールド23匹との暮らしや2大手予備校の一つと学校で英語を教えている日々を綴っています。
Cats, English, and sometimes cooking - these things I love in life. Whatever I think worthy of writing, I will write here.

今日、口座に預金していたお金を下ろした。20万円弱。コンビニのATMで下ろしたこともあるのか、一万円札はそれぞれ古さが異なっていた。最初の数枚はずいぶん折れてくたびれていた。そして最後の5、6枚はほとんどピン札と言っていいほど新しかった。

「君たち、いろいろな人々の手を渡ってここに来たんだね。ご苦労様」素直にそう思っている自分に驚いた。なぜなら、いままでお金のイメージはせいぜい紙の束か、人の心を狂わせる邪念をたくさん含んだ禍々しいおふだの様なものだった。支払うときにも何も感じないか、払いたくないが仕方なく払う、そのような心持ちだった。だが、今日はそういう息詰まる感じがなかったのだ。古さはバラバラだけどそれぞれお札に印刷された人物の顔の向きを揃えて財布にまっすぐ収めた。このお金は他人に貸すことになっている。「ありがとう。またここに帰ってきてね」と心静かに願いを込めた。

お金は最高に流通性の高い動産である。というか、流通するための物である。これまでにこのお札を手にした人がどんな気持ちでそれを支払い、他人の手に渡してきたのか、ちょっと感慨深くなった。そんなことはこれまでに手にしたお金だって同じなのに、不思議だ。お札の向こうに他の人々の苦労やその時の気持ちに思いをはせる。お札がウィンドウになった瞬間だった。