2025年6月。

そのユーチューバーさんをきっかけに、
小松大尉のことを深く知りたいと思い、私は知覧と、大尉の出身地の県立図書館に問い合わせの手紙を書きました。



しばらくして、県立図書館から丁寧なお返事が届きました。


ご実家の所在地など、戦没者に関する個人情報は第三者には開示できないとのこと。
それは当然のことです。
それでも、国立公文書館アジア歴史資料センターに保管されている資料や図書館所蔵の資料を丁寧に調べてくださり、コピーをたくさん送っていただきました。


大尉のご家族の想い。
歩んできた人生の足跡。

資料をひもとくうちに、言葉にならない感情があふれてきました。感無量、という言葉しか浮かびませんでした。



その資料の中で、私は一つのことを知ります。

小松大尉は教員を志して師範学校に通っていた、ということ。

そして当時の師範学校では、「修身」という科目が最重要科目として位置づけられていたということ。



「修身」——身を修めること。明治時代から第二次世界大戦終戦までの日本の学校教育において、道徳・倫理を教えるための科目です。





実はそれより少し前のこと。

知人から言われていました。
「長崎でも修身を学べるところがあるよ。
(私に)合うんじゃない?」と。

でもその時の私は、全くピンとこなくて。「?」という感じで、スルーしていました。


それなのに——気づいたら私は、修身を学んでいました。


初めての講義の中で、ふと思ったんです。

「これを小松大尉も学んでいたんだ。もっと学びたかったんじゃないだろうか」

涙が止まりませんでした。


「導かれた」としか言いようがない出会い。

なぜ私はあの時、知覧で大尉の写真に釘付けになったのか。

なぜ手紙を書いたのか。

なぜ図書館が丁寧に調べてくれたのか。

なぜ、修身と出会うことになったのか。


点と点がつながるとき、人は言葉を失います。


大尉が遺してくれたものを受け取りながら、私の旅はまだ続いています。