2025年6月21日、鹿屋の灯篭流しに参列しました。
その前日、地元の和菓子屋・富久屋を訪れた際、北村馨さんと息子の祐一さんにお会いしました。
お二人は2004年から、鹿屋基地から飛び立った特攻隊員908名への哀悼の意を込めて、灯篭流しを続けてこられました。
ご予算の関係でなかなか908名全員分の灯篭をともすことは難しかったと、静かな口調で話してくださいました。
それでも21年間、途絶えることなく続けてきた祈り。
2025年6月21日、ついにその日が来ました。
908名分の灯篭が、すべて川面に揺れたのです。
式典の最中、突然の土砂降りになりました。傘を持っていない参列者も多く、皆が雨の中で式を続けました。そして——式が終わったとたんに、雨がぴたりと上がりました。
英霊たちの涙だったのかな、と思います。
21年間諦めなかったお二人がいて、908の魂が確かにそこにいた夜。あの川に揺れた灯りを、わたしは生涯忘れないと思います。
語り継ぐことが、弔いになると信じています。
