珍グルメ特集〜こんな めしやは嫌だぁ〜 | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)


「妻の道子も出張中だし そんな時こそ外食に限るなあ」



食べログ関係者である 満太郎は 今日もタウン雑誌の編集作業など忙しく夜まで働いていた。

寿司屋、カフェ、郷土料理、 などなど

どうしても 他の雑誌でも 紹介されたスポットが多かったので 満太郎は しばらくは穴場を開拓することに決めた。


「今夜は まだ18時か……この近くに 前から気になってた 喫茶店に 行き 晩御飯にしようかのお」



昭和30年から続く 老舗の喫茶店 C三共 へ入って

年配者のオーナーから渡された メニューを眺めていた。


「ハヤシライスに ナポリタンに オムライスに

昔ながらのメニューが 多いなあ。」


ぐぅうううう

メニューを眺めてると お腹が鳴った満太郎。


「こういう時は お店の名物 オムライスにしよう。

きっと 美味しいはずだ」




すいませーーん オムライス お願いしまーす。


満太郎は オーナーと目があったので けっこう大きな声を張り上げて オーダーした。


 


しかし オーナーは けっこう お年を召されているのか 耳に手を当てて

満太郎の方に近づいてきて こう言った。








 



「オムライスですー!」

けっこう声を張り上げた満太郎。


「はい。 オムツライスじゃなくて

オムライスね。

少々お待ちを〜」

オーナーは 腰を曲げて すり足で厨房の方へ向かって行った。


5分後……


「お客は ワシしか いないけど

まだ できないのかな? まあそれだけ

手が込んでるオムライスなんじゃろう」




10分後……


「んん? さすがに 遅すぎないか?」


心配になる満太郎。



15分後……

「お待たせしましたーー」





満太郎の前には カツカレーが出されたようだ。


「はぁあぁあ????」

思わず 奇声を上げる満太郎。


「あんだってぇ? 

どおかしましたか?」


と 年老いたオーナーは耳に手を当てて満太郎に向かって言った。


「もおいいです。

こういう時もあるさ。」


本当は オムライス食べたかったが 仕方なくカツカレーを、食べることになった 満太郎。


「んん! これは!!

けっこう  普通なカツカレーじゃわい」



翌日。

仕事帰り。



「ラーメン&カフェ特大」

という 名前だけはインパクトあるのに 他の雑誌で見たことない お店に入ることにした。


(前から なんか 気になってた お店なんだなあ。)


メニューを見て

看板メニューの「特大ラーメン1200円」

をオーダーした満太郎。








「腹減らしといて よかったぜぇ。

麺 最低でも5玉は 入ってそうな 器が きたぜーー」



だが 

しかし







器に対して 麺とスープが まるでコントのように少なくて 満太郎の 心は一気に折れた。


「お客様〜 さぞ見た目倒しの内容で がっかりされたことでしょう」



「当たり前じゃい!!」


「ですよね〜」と 淡々としゃべる店員。


「ですよね〜じゃねえよ。詐欺メニューじゃないかアレはぁ」

「特大カフェ・オ・レも頼んでみますか?

今度は 必ずボリュームがあると自負しております」


「ボリュームあっても、高いので やめておくわ」


「まあまあまあ そう言わずに。 実は特大二大メニューを頼んだ人には ランダムで プレゼントが付いてくるんですよ〜 」





「いやいやいや 

そんなこと言われても


飲むわけには………

うん。

飲むわ!」


結局 プレゼントが気になり特大カフェ・オ・レもオーダーしてしまった満太郎。



「さっきの 器だけ でっかいラーメンで気持ちは萎えたが プレゼントって なんだ?ワシゃあ

そっちが気になってるわい」







「ゲップ〜ゲップ〜

なんて 量だ!


17分が 特大カフェ・オ・レを飲み干した満太郎。


「おめでとうございます。約束どおり プレゼントを差し上げます」




「ティンシャにシンキングボウルの 傷ありですが

浄化アイテムとして 使えます。

どうぞ〜」

店員は満太郎に あきらかに 傷がついてメルカリにでも売れないような 浄化アイテムをプレゼントした。

「なんか あんまり 嬉しくないけど

まあ 面白いんで もらっておくわ」

渋々と 仕事カバンに浄化アイテムのプレゼントをしまい 店を後にした満太郎。







そして 翌日も 満太郎は 会社の路地裏に ひっそりと営業してる うどん屋「よいだしや」に足を運んだ。




(よいだしや)の暖簾をくぐると ドリフの名曲が勢いよく流れていた。


ババンバ バンバンバン 

ババンバ バンバンバン

いい湯だなぁ〜

いい湯だなぁ〜 あははん〜


「毎週水曜限定 

良い出汁祭り  いってみよーーー」


 特製出汁うどん 一杯200円ぽっきり〜



 

うどんの出汁の中に店主がお風呂のように浸かり

その出汁を うどんにかけて 満太郎に渡そうとしていた。

が 満太郎は秒で断って 店を出た。



「ひでぇ うどん屋だったぜ。

他をあたるか」


とりあえず スマホで 近くに 何か良いグルメスポットがあるかどうか探してみた。





「うらめしや」

名前は 滑稽だが、本格的な洋食屋さんみたいだなぁ。

しかし こんな お店  あの峠道に あったかなぁ???



満太郎は車で 峠の山道を くねくねと車で移動した。


なんか薄気味悪いなあ

しばらく車を走らせたら

そういえば 昔 うらめしや あったなぁと

思い出した満太郎。


「だいぶ昔に 行こうか迷ったけど 入らんかったお店だぁ。

まだ、やってたんだあ」







随分と顔色悪いオーナー夫妻がメニュー表を持ってきた。

しかし メニュー表の二人1年前の写真を見て

震えた満太郎。


に、1年前???? 今と 顔色も覇気もあるし

輝いてるじゃないか

おかしい

どうなっとる?


ガタガタ

ガタガタ……

奥の方で 変な音が聞こえてきた。



ウウウィィィィン


奇妙な音と共に 電気が消えた。












1年前に 反社な奴に 殺された……

その恨みは この店に来たものは

我らの餌にされるのだぁ。


奴らは 不思議な踊りを踊った……


満太郎の動きが 不思議な踊りの魔力で鈍った。


(やばい 走って逃げたいが 手足の自由が効かない

くそぉ 捕まる……

やばいぞ ワシ)


その時 咄嗟に 仕事カバンに手を入れたら

こないだプレゼントでゲットした浄化アイテムを手にとっていた満太郎。


(これ 使えるかも?)


満太郎は ティンシャとかシンキングボウルを

鳴らしまくった。


キュイイ〜ン

ゴォオオオオン〜


「その音は……や、やめ ろー!」


今度は 奴らの動きが鈍った。

その隙に満太郎は  店を出て


車のエンジンをかけて

急いで峠を降りて行った。


「ひゃあ 危なかったぁ もし浄化アイテムを持ってなかったら

ワシが 食べられるとこだったわ」




なんとか無事に家に帰った満太郎。


しかし 満太郎は あることを忘れていた。


グゥウ

「しまった。 街にでて どこでもいいから外食するべきだったわーー

もしくは コンビニで弁当でも 買ってくるべきだったわーー

うわあ めんどくせえ

腹もぺこぺこだし」



幻のお店 うらめしや で 酷い目にあって動揺してたので 腹が減ってたことさえも忘れていた満太郎、




気を取り戻して 再び 2.5km〜離れたコンビニや飲食店のある街に向かおうとドアを開けた満太郎。




そこには



いるはずのない人がいた



















「道子〜 おかえりーー

まさか 今日 帰ってくるなんて」


「仕事が 思ったより順調に 終わっちゃった、

なので 1日早く帰れたの。

そういえば あなた お腹減ってない?」


「あっ うん  そうなんよーー

ぺこぺこなんよー」


「ちょっと待って ちょうど 途中 色々と惣菜とか買ってきたんよねー

今から あなたのために作るわね」


「えっ、おまえ 帰ったばっかりで なんか

悪いよー 少し休んだら?」


「ダメダメ〜あなたの 

その空腹フェイスみてると

ほっとけないもの〜」



こうして 道子は手際よく満太郎のために

夕飯を作った。


わっ 美味しそう


いただきます。








「ワシなあ。

外食ばかりしてるけどなあ。 

でもなあ」


「でも 何?」


「どんな 美味しいと言われてる外食屋さんより

美味しい 料理がある。」


「どんな料理屋より 美味しい??

あなた〜  それ どういうお店??」


「それは 道子〜 君の手料理だよ。

君の手料理を君と一緒に食べてる

この時間が ワシにとって 本当に幸せな時間なんだ〜」


「あなたったら〜うふふふ」


二人は食事をしながら 心から幸せな笑みを浮かべた


劇終