女優魂 後編〜 | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)

総合病院で看護婦として田中幸子は約3週間はテキパキと真面目に仕事をやってのけた。

それだけではなく本当は28歳なのだが18歳の時にタイムリープしてるので それまでに培ったマインドテクニックなども使って 多くの看護師からも定評のある人材となっていた。

田中幸子は その病院で とても新社会人とは思えない動きや 考え方、技術力に天才扱いされたようだ。


(フリー素材より 評価される看護婦(幸子)の様子)


その働きが評価され 
彼女は総婦長に呼ばれた。


(フリー素材より総婦長イメージ画像)


「明日から44号室の難しい利用者さん すなわち要介護5の方を受け持ってもらえたいのですが
田中さんなら できるはず。」

「難しい利用者さん で す か?」多少 難しい利用者という言葉に 引っかかって語尾を溜めながら話す幸子。

「まぁ行けばわかるさ。
色々 大変でね 経験ない人は 心が折れてしまう…いや なんでもありません。
とにかく 頑張ってください。」

「は……はい お任せください。 」
多少 肝が座ってる幸子も そこは怪訝な表情となった。

「でも 48歳の女優さんでしてね。
めちゃくちゃ素敵な方でしたので あなたの力で
その女優さんの要介護レベルを下げることができたら……」
モゴモゴと不安げな口調で幸子に依頼した総婦長。

実は その総婦長の態度だけでも かつて未来の世界で闇組織で名を得た幸子からしたら 銃があるなら 直ちに射殺したいほど 腹立たしいものだったようだ。

だが 幸子は 総婦長の 依頼を引き受けた。


翌日

「はぁあ だりぃ こうして10年前に戻って 新卒の看護婦をやり直してる あたし。
だが いい人ぶって テキパキ働いてきたから
なんか すげぇ ムカムカとイライラも 溜まってきたぜ」

ドカッ

トイレの横のゴミ箱に 蹴りを入れる幸子
さらに舌打ちしながら 難しい利用者さんの部屋に向かった

本当は悪の心で満ちていた幸子だった。
でも あえて 良い人ぶっていたから すでに心の平常心は 保ちにくくなってきたようだ。

44号室の前で 幸子は 思わずつぶやいた。

「名女優の担当ねぇ ドラマや映画で その人の名前なら聞いたことがあるしテンション上げといたほうが良いかなあ〜寝たきりでも 美人さんだったりしてー
まぁ あまり カッカせず 最初は 接してやろうかな……」

そう言って その名女優のドアを開けた幸子。
「うわっ なに この臭い」
そこには
ただならぬ臭いと
とても48には 見えない 70くらいに見える
痩せ細った女性が うつ伏せでいた。

その名女優とは フェイ・フォンだった。




フェイ・フォンは 長年のストレスで 心が折れ
身体を モゾモゾ モゾモゾ させていた。
そして うめき声をあげていた。


うぐっ…… キモっ。いきなり 奇声?!
しかも
これ 名女優の面影なし もはや こいつ芋虫じゃねえか

思わず ブラックなことを口に出した幸子。

うぐぁあ(おまえーそれでも看護婦か 今時の若いやつは)と言ったつもり のフォン。


幸子  「はぁ? あんたの声 それ化け物?」

拳を寸止めで 何度も何度も振り下ろす幸子。
寝たきりで要介護5ということ 誰も見てないということ
さらに いい人ぶった鬱憤が溜まっていた幸子は
ブラックなマインドが フォンの前では噴き出してしまったようだ。
 
その日は  バイタルと 食事介助だけで 終わるはずだった
16時44分 もうすぐ17時定時で帰れる先輩スタッフから幸子は急に呼び出された。

「大変よぉ田中さん。 あなた今日から担当のフォンさん。 大ウンチしてるって! ごめんけど フォンさんの オムツ交換もして 帰って」

幸子としてみれば 頭から火が出るようなマインドになっていたようだ。


オムツ交換のためフォンのズボンを下げた幸子は怒鳴り声をあげた。

「てめえ こんな時に出すんじゃねえぞ ゴラァ」

ひぃーー ご め??なさ い
ごめんなさいと言うつもりで泣きながら フォンは唸り声を上げた。

「泣きゃ ええと思うな ええ迷惑だぜ」

ほおをぶったり 尻をたたいたり
ひどいことをしつつ フォンのオムツ交換を終えた幸子だった。

その次の日からも オムツ交換など 全て フォンの担当になり 幸子は 毎日 フォンを見るたびにハラワタが煮え繰り返る思いになっていった。
毎回
荒っぽい口調で 時に脅迫のような言葉で フォンを傷つけた。



しかし
そのくせ手際の良い 仕事も早い幸子。オムツ交換とか正確に丁寧にするので 他の看護婦さんからは 出来るやつとみなされていた幸子。

フォンの担当になって4日後 運命の日がやってきた。

誰も見てないからということで
フォンに いつものように デコピンしたり鼻を押すような攻撃をする幸子。 キモいとか それでも40代かよ?70代にしか見えねえよとか口撃する幸子。

そして その日もオムツ交換 。

オムツに微妙に ベンがついてた

「微妙かよーー でも 出来るやつと思われたいし臭い防止のため このオムツ わざわざ変えなきゃだめなんかー!」
それを聞いて 悲しそうな顔になり
ウウウ ウウウ と何やら声をあげるフォン。

「ええ加減にしろよ ババア」

思わず力が入ったボディーが
フォンの下腹部を直撃。

 その刺激でフォンの尻から
大量の便が 流れ出てシーツまで ダバダバと…… 垂れ流しとなった。


 

「ウギャアーー これ 無茶じゃあ。

超きたねーし」

と 必死で 布でフォンの尻とかを抑える幸子。



あまりに一人では大変なのでヘルプを呼んだ。

そして フォンを綺麗にしてから 幸子は フォンにこう言った 「リハビリしてよくなっても お前は
最終的に抹殺するからな。
良くならないなら 毎回 あっしが担当した時は
ひどくいじめてやるからな この芋虫女 いや
化け物め!きひひひひ」


フォンの怒りは最高潮に達していた。

その時 不思議なことにフォンの身体が発光してきた

フォンは ついに この時が来たか というような表情となり 穏やかな顔に変わった。

「なにぃ?ババア
どうなってやがる。
なんか おめえ 顔 まぶしいぞ!?」
と驚いた幸子はフォンに言った。

フォンは 咄嗟に「奇跡を信じますか?」と今までの
唸り声が嘘のように流暢な声で 幸子に問うた。


「はっ? 」思わず幸子は 動揺し震え出した。



フォンは幸子の震える腕を掴んだ




すると 病室が突然 真っ暗に近い異空間になり腕を 掴んだままの状態の時に フェニックスあらわれた。




「田中幸子さん。 あなたは 許されない罪を犯しました。
魔の手から 過去に戻れるなら素敵な人になると約束したはずです。
なのに あなたは……再び悪のマインドに戻りましたね」
とフェニックスは 幸子に言った。

「えっあっし? てか どうなるの? 約束って破ればそれでええんちやうん?
なんなの フェニックス? 魔の手の仲間か 鳥野朗め……」
幸子は フェニックスを魔の手の仲間かと勘違いしながら 身体をガタガタ震わせていた
そして 恐怖とは 裏腹に幸子はフォンに向かって吠えた。

「芋虫女 離せや  その腕を
んん?!なんて力だ  バカな  ありえねえ
離れねえし」
しかし
身体を真紅のエナジーで発光させながら
とんでもない力で 幸子を 自分に 手繰り寄せる
フォン



フォン「フェニックス様 今こそ私が若返り 普通に健康になれる奇跡が起こる時ですよね」

フェニックス「そうです。 あなたは ずっと 寝たきりでも そう臨んでました。
そのことは 私は ずっと前から知ってましたよ
だからこそ

今こそ 身体を入れ替える時がきましたね
ボディーチェンジの時間です」


幸子「くそー 離せ 離せってば。
身体が ババアと まさか……
まさか」


フェニックス  「その まさかです。さあ 報いを受けるのです田中幸子よ。

フェニックス魔法ーー
イレカワルンルン〜」


なんと 寝たきりのフォンと 幸子が 入れ替わった。

「では さらばだ フォンよ。願いは叶えた」
そう言ってフェニックスは姿を消した。



寝たきりフォンの姿になった幸子 「いやだーいやだー
一気に ババアになったし 寝たきりとか ありえねー」と言ってるつもりだが イダーイダー
ババアーーネタキリヌタキリ ありえねー としか言えなくなってしまったようだ。(フォンの身体になってしまった幸子)

幸子の姿になった フォンは 寝たきりフォンの姿になった幸子に笑顔になり目を細めながら言った「自業自得です。
あなたは 一気に その姿になり 人の苦しみを理解できる人間になる必要がある。

私は この若き姿になり これからは普通に生活します。 もちろん看護婦の知識はないので退職してから その後は 考えます。できれば この若き姿で地味に健康に ひっそり暮らしたいです。

 では ごきげんよう。」

「な な?でぇ あたしゃ ごおおおなるのざぁー」
(なんであたしは こうなるのぉ)

そう言って モゾモゾさせるフォンの姿になってしまった幸子がベッドの上で うめき声をあげて暴れていた




こうして 幸子の姿をしたフォンは去って行った

この後の幸子とフォンが、どうなったかは
ご想像にお任せします。

劇終