後味悪い恋愛?そんな事もない話〜最終話〜 | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)

ムサシは車の故障で微妙な距離だが電車通勤になった。

「普通に勤めてるんで 普通は車を修理したいんやけど あやつに多額の金を払わなあかんみたいやから 

しゃあない。 

電車で しばらく通うか…」


実は車屋に行ったら 車検の時期と重なるので車検込みで30万円もかかると言われたので 電車通勤にした理由にもなったのだった。






ガタン ゴトン

ガタン ゴトン


電車通勤 3日目……


当然 期限の一週間以内に ムサシの相手が現れることなんてありえない。


「電車通勤になったから めぼしい人をナンパしてやろう と心では思ってたけど

実際は 気軽に若い子に声をかけるとか できん俺。

はぁ〜〜

俺 もしかしてチキン?

死ぬ気でやるなら できるやろ?


でも こんな おっさんが若い子に声かけたら

変質者に思われるかも しれへんしな」


今宵もムサシは車両を見渡していたら

お姉さん?おばさん?

やたら目が合う人がいた。


「ぱっと見は 可愛いいと思った。

でも よく見たら おばさんやん……


ないな……

俺の理想は変わらん。

20歳から34歳。

たぶん あの人 40くらいか?

いや もっといっとるかもしれへん」




それでも何やら 非常に懐かしい香りがムサシの脳裏には

その女性から浮かび上がってきた。

不思議と 相手はなにを考えてるかわからないけど

その女性も 同じ気持ちになってる気がしてならなかった。



そして

その女性


ムサシに近づいてきた







なんと その女性!!高校三年生の時にムサシが告白した女性


菅野真理子だった(当時クラスのマドンナ的存在だった)

ムサシと真理子は 電車内での会話が 止まらない。

あまりに盛り上がったので 明石駅から 程近いファミレスで ゆっくり食事しながら懐かしいトークに華が咲いていた。

そして2時間後 お互い フリーという事がわかり

ムサシは ヤバイ奴と付き合ってるが そやつから逃げたいという話を 自然体で?(なぜか冗談も交えながら)真理子に伝えた



その時……真理子は ムサシの瞳を大きな瞳で

グッと見つめた


「ムサシ君あの日 

君が告白してきたこと覚えてる?」


「ここで その話〜っ」

絶対その告白事件の話は出ると思ってたが やはり来たか……ムサシの顔には わかりやすく そう描いてるようだった。


「あの日 あの時 君が告白してきてくれたこと

めっちゃ嬉しかった。

せやけど 私

あんたのことが好きすぎて 恥ずかしくて

素直に ウチも好きやからと言えへんかった。

なんか 誤解させて ごめんな」


真理子の目が涙目になった。


「えっ?!

えええええぇーーー」


顔は アナゴさんに似てるけど わざわざ立って

マスオ兄さんの ええええぇのポーズにガチでなるムサシ(驚きのあまり……結局 両思いだったのかWww)



そして 真理子は飲みかけの オレンジジュースを飲み干して

照れ隠しに 「ドランクバー行ってくる」

と言って席を外した真理子。

そして戻ってきた真理子は

「烏龍茶」を手からテーブルに置いて こう言った。





「あれから私は 何人かと付き合うことがあったねん。

でも なんか この人や って 人はおらんかったんや。


この人や  と思える人って やっぱりわかるねん

私的に この人やと思える人のポイントって

なんだと思う?」

そう質問して

烏龍茶を飲み出してる真理子。


「声? 顔? 趣味の一致?におい?」


ムサシは適当に言った。


「正解!さすがムサシ君。

よー 私のこと わかってるやないかい


ぜんぶ 当たってる。

そして その条件を全て満たしてるのがムサシ君。

君だよ。」



「ガチ中のマジ?!

今でも オレぇえええ???」


オレぇえええ???のところで

身体が無意識に動き「しぇえええええ」

と おそ松くんの 登場キャラのイヤミみたいなポーズになるムサシ。


「クスクスクスクス…

やっぱ おもろいなあムサシ君。

そういう所も昔と変わらへんわ。」


「真理子……押忍! どうも

どうも

どうも

からの〜

ど、う、も、と


オレ 堂本光一です ……

って 違うやろーー俺」と

ムサシは1人 ノリツッコミをする。


「ムサシ君は堂本光一より 剛に似てるね

どっちか言うたらやかどね」と真理子は クスクス笑いながらムサシのギャグに返す。




「とりあえず この後 カラオケ行こうよ。

そこで 本当の気持ち伝えたいから」

と ムサシより先に財布から 金を出すため

レジに向かう菅野。


「おいおい 俺が払うよ〜」

とムサシ。


「ええって ええってムサシ君。

ここは私に払わせといて」


「押忍!

そのかわりカラオケ屋では俺が払うよ」


「OK〜!」と菅野は言った。


駅前のカラオケ屋で2時間コースで

色々と曲を入れて盛り上がった後。


最後に 真理子は昔から好きだった

浜崎あゆみの曲を入れた。


「Dearest」 


サビ部分に入る前に 「これが 私の 本当の気持ち〜 ムサシ君〜 ついてきてねーー」

(☆ここで武道館コンサートをしてる 当時の あゆのようなポーズを取った真理子☆)



涙で ぐしゃぐしゃになりながら

真理子は ムサシの前で 歌い上げた






ムサシへの愛の告白だった。

そして 真理子のプロポーズであった。



ムサシは ぶっちゃけると40オーバーの人は激レアな人でも 結婚なんて するもんかと考えていた。


「OUT OFF眼中」

だった。


そして どんなに真理子が好きだと言っても かつてめちゃ好きだった相手としても ムサシは今の若い世代からしたら 劣ると冷静に脳内処理してしまった。



だが 一週間以内に結婚できる相手は すぐ 目の前にいるので 20%妥協があった。

さらに20%は あきらめもあった。


他の20%は本当に今でも好きかもという気持ちもある。

また他の面から考えてみると20%は これからの希望

ということになるだろう。

 最後の20%は リエコから逃れる口実で

ムサシは 真理子に こう言った。(累計100%)





「菅ちゃん……いや

真理子!

俺 君の気持ちに答えます 押忍!!

君を幸せにして見せます。

だから 俺と

ずーっと永遠に楽しく暮らそう」



真理子は 涙でメイクもぐちゃぐちゃになりながら

ムサシに強く抱擁した。





そして二人は結ばれた。



その数日後 

小次郎から連絡が届いた。



「ムサシ殿

おめでとうございます。

拙者

実は 本当の仕事は 探偵を やってましてね


仲間の刑事さんらと 色々と リエコについて調べさせていただきました。


リエコの妊娠は嘘であることが発覚しました。


リエコの母親はリエコの幼少期に癌で亡くなった。

父親はプロボクサーになる事を決める大事な試合中に 現役ヤクザのボクサーに反則攻撃をくらう。

その対戦相手がアウトサイドの選手だったのです。


その試合後何日かは リエコの父親は頭痛を訴えてだそうです。

病院には 貧乏だったから リエコの父親は まぁ治るだろ と言って行かなかったらしい


あの試合から一週間後

リエコの好きなディズニーランド内で 父親は試合での脳のダメージの影響で死亡。急死したらしい

リエコは そのヤクザな奴の仇を討つために 自ら闇堕ち ……それ以上は言えません。」



ムサシは小次郎が実は探偵だったということにも驚いたが

リエコの壮絶な過去にも

ここで はじめて同情したようだ


何より 妊娠というのは嘘であることが発覚し

安心したムサシ。


そして1ヶ月後

新婚の二人に手紙が届いた。




その手紙の宛先は


リエコからだった………





ムサシは 再び 顔が青ざめた。



リエコ再び!?

思わずムサシの脳内にはホラー映画のようなタイトルが脳内に浮かび

思わず ふら〜っと めまいでフラついたムサシ。







真理子は 大丈夫!?

あなた

しっかりして

と 背中をさすった。


ムサシは

おそるおそる

手紙を読んだ。






すると……





「ムサシさん ご結婚おめでとうございます。

ほんまに あんた 一週間以内に相手を見つけるなんて あんた マジかっけぇよ!

本当のことを言うと ウチ

あんたの 漢な部分に惚れてたんかもしれない。

いや

マジで 惚れてた。 


あんたに 色々と迷惑かけて ほんま すまんかった。

だからな ウチは あんたに もしやけど

もし嫌じゃなかったら 再会した時に

笑顔で祝福しよう 思うてるねん。

なので 今 めちゃリハビリ頑張ってマッスル。

車椅子なしでも けっこう歩けるようになったでぇ

自分で 確実にトイレにも行かれるよう なったで。


そして ウチのやってることは

本当はな

無期懲役必須だったんよな(死刑でも おかしくないとか)


でもな  なんか 小次郎って イベントプロデューサーに 「笑幸マスク 命の講演会」に招待されてな

ウチは 一生分の涙を流したわ

不覚にも。


なんやねん ウチの悪を暴いた小次郎探偵は

イベント主催の方でも あったのかーーって思ってたけどな(笑)


笑幸マスクさん

ウチと同じ半身不随になったけど

奇跡の復活を遂げて

残りの命は 人々に多くの笑顔と幸せを 届ける

講師になると 言ってたなあ。





ちょい その内容を ハガキに書きます。


てへ💓


「笑幸マスクの講演会中で良かった事①」






「笑幸マスクの講演会中で良かった事②」





「もう 感動の雨霰。

ウチ この話を聞いてから

ウチも 生まれ変わる。

人のために何ができるか

自分だけじゃなく 人々の幸せを考える人間に

なるぞー って決めたよ。


ムサシさん お幸せに

リエコより



ムサシは良い意味で期待を裏切ってくれたリエコの

手紙を読んで

顔から とめどめなく流れる涙を流しながら嗚咽した。


「こういう紆余曲折があったからこそ

私達は

また会えた。

ここで 私は ムサシ君に

この歌を覚えてきたんで

歌いたい


歌っても良い??」


真理子はムサシの身体を さすりながら

半分涙声で 言った。


「押忍!」


いかにもムサシらしい二文字で答えた。



そして 真理子は あいみょんの「マリーゴールド」の

歌詞が 今の二人に響く部分を 力をこめて、アカペラで歌い出した。








それから1年の月日が経過した。





「結婚してから

案外

真理子って 俺を尻に敷くキャラだったのね

よちよち。

スバルくん」


ムサシは真理子との間に産まれた スバルを抱きながら

結婚って

けっこう大変なんだなぁと今日も 思ってたようだ。


久しぶりにムサシと再会した

友の小次郎は ムサシと真理子とスバルくんを綺麗に撮った。



その後 ムサシは 真理子に言った。


「俺、今更なんですけど 本当は めちゃ自分より若い子と結ばれたかったねん。

なので トキメキという部分では

真理子は 少ないねん」


「そう ぶっちゃけてくれるところも あんたらしいよ。そういうとこも好きやねん!

トキメキトゥナイトは (熱い夜)確かに 急に減ったわよね?


でもね ムサシ君


そして そこにいる 名探偵??小次郎君に 

私 

名言言っても


良い??」


ムサシと小次郎は顔を息ぴったりで見渡して

うなづいた。



「結婚とはね 少しのあきらめと

少しの妥協があって成り立つものよ。


お互い理想からの理想通りの人って

どちらかが病気になったり 何かしらある場合が多い。

でも 昔なんて お見合い結婚ってね

多くの妥協と多くのあきらめのもとで 結婚ということも多かったのよ。

それと 比べたら ウチら の結婚って素敵よね。

だって 細く長く マリッジロードを歩めるようだもん」


ムサシは 半分は不満足(もし可能なら、またループしたいとか 考えてた)

でも残り半分は納得な表情で うなづいた




小次郎は 唐突に 真理子の言葉に納得したのかムサシから感じる何かからヒントを得たのか

こう言った。


「小次郎

二人の今後を考えて

歌わさせていただきます。


さっきから気になってた大きな入れ物(肩に下げてた青いケース)

からギターを取り出す小次郎。


ギターの弾き語りバージョンで

祝福の歌を歌い始めた小次郎。


安室奈美恵〜canyou celebrate?

歌います。





「うまいじゃん

小次郎!」そうムサシが言うと

スバルも 

キャハハと笑顔で言う。


パチパチパチパチと手を叩く真理子



「細く長く そんな祝福ロードが拙者

予想できるでござる。

末長く お幸せに」


そう小次郎は ムサシと真理子らを歌い終えたら

祝福の言葉を述べた。


ムサシや真理子 そしてスバルくんも

笑顔になったようである。


劇終