後味悪い恋愛?そんな事もない話② | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)

 「せっかくきてくれたのに

ウチと付き合う気がないなら

今なら許す!

帰って」


部屋の奥から弱々しいリエコの声が聞こえた。



なんとなく悪寒がしたが ムサシは こう言った。



「何言うとんねん。

俺が お前の全てを受け入れる いうたやんけ

ここまで来て ほな帰ります

って いう奴 どこにおるねん」


「だよね〜

よかった 

うふふふ

その言葉に二言はないよね?

今の言葉

携帯録音機に(ボイスレコーダー)

録音させてもらったから

うふふふ」


うふふふの部分で めちゃ寒気を感じたムサシ。

それ以上に なんで ボイスレコーダー使っとんねん と 不快な気持ちにもなったムサシ。

でも 

ムサシの脳内は 前回の 天にも昇るほどの

リエコとの感触が蘇ってきたので

ドアを開けた。






すると 

そこはカオスな絵柄と化していた








リエコは 麻薬?(合法ハーブ?)を吸いながら ボコボコと奇音を立てていた。

そして異臭の正体は

紙おむつから 漏れまくった汚物だった。



「……………」



5秒後

 

「………………」


膠着して 何も言えないムサシ



リエコは ムサシに怒鳴りつけた


「おい!なんで なんも喋らんのん?

なんか言えや

ゴラァ!


あ〜でも ええけん 言えや」


ムサシ「あ〜」


「なめとんか ボケがーー」



汚物まみれの紙おむつを どこにそんな超パワーがリエコにあるの?

ムサシの顔面にクリーンヒット!

しかも その衝撃力が尋常じゃなくて ムサシは 後ろの壁に身体ごと 吹っ飛んだ。



「おえっ……」


思わず痛さと気持ち悪さで軽く嘔吐するムサシ 


そして 這いながらリエコは ムサシに障害者手帳と 障害者年金暮らしをしてる事を綴った証書を見せた。


「ウチの全て受け入れるよな?

受け入れるんか まさか 受け入れないとでも言えねえよなぁ?

受け入れたいなら ウチを 綺麗に 拭いてよー

後からいいこと してあげるからさあ」



もうムサシは どんなに色仕掛けでリエコが迫られてきても 裸を見せてこられても 興奮どころじゃなくなっていた。

この世のものではない 化物でも観たかのような気持ちと なんとか こやつから逃げたいという気持ちで

いっぱいだった。

100年の恋も一気に覚める瞬間とは まさに 

この事を言う。



リエコを綺麗にして

そのあと 性行しようとしたが

無反応どころか 途中ガタガタ震えまで起きたムサシ。

「おいムサシ! 未来永劫

おまえは ウチの世話をさせてやるんだから

今から

それじゃあ先は ないぜ

今日の所は許してやるよ。

帰りな つまらん男だわ」



そうリエコに言われたムサシ


「本当にすいませんでした 押忍!

次回 がんばりますので

見事なKO勝利を約束しますんで

楽しみにしててください。」


やけに丁寧になるムサシ。



そして それからムサシはリエコの連絡を 捲りまくるようになった。


それどころか リエコからの連絡が 圧力、いや恐怖にしか感じられなくなった。


内容は ムサシからしたら興味もないようなリラックマだとか プーさんだとか キャラクターものの話ばっかりだったからだ。

あとは半身不随になってしまったから 性格がさらに歪んでしまった 悲劇のヒロインぷりトークの嵐だったからだ。

半身不随になり 半年前より 回復したが

脊椎損傷により まだ便意が感じ取りにくいことには確かに同情する余地はある ようだが……

他にも リエコは かつて犯罪組織と繋がりがあったという身の毛もよだつようなブラックなトークも聞いた時は


この世の終わりか ってくらいムサシのこころを萎えさせた


なので



そのうちムサシは リエコの呪縛から逃れるために

キャバクラなど夜のお店に繰り出すこともあった。


会社の仲間が なぜか 合コンに誘ってきたので

それに応じる日もあった。

皮肉なことに こんな時に限ってムサシは

そこそこ 合コンの子に モテたようだ。


知り合った30代の女の子と 飲みに行くこともあった。


リエコに誘われても

仕事が忙しいとか

急な飲み会があるとか

なんらかの理由をつけてリエコと

会わないようにする 事で必死だったムサシ。



しかし リエコは ある時

ムサシに 電話で 何か匂わせる系の質問をしてきた。


「あなた ウチだけを愛してくれてる?」


「押忍!」


「ほんまに?」


「もちろん! だって俺の理想は 元アイドルだというたやん。

34歳以内でグラマラスで話も合うし

お前のこと 好きやねん て 前にいうたやん」


「はぁ? 

それ

どの口がいうとんねん」

急にリエコはキレて電話を切った。


ムサシの心の声(おかしい……

まさか………

なんか 嫌な予感がする。

コロナのオミクロンが出る前に 都内の感染者が0に近くなってた。 でも その時に俺は あと数週間もすれば

都内の1日の感染者が1万になると 多くの方に言うたわ 

もちろん それは妄想だとか 夢と現実を ごっちゃにするなとか言われてた。

でも 俺の言ってたことは的中した。

あの時と 同じくらい

嫌な予感がしてきた



そうムサシが身震いしていた予感は当たったのか?


数分後

リエコから複数のLINEが送られてきた。



しかも どういうこと??


マジで

どういうこと??




ムサシが密かに会ってた女性とかの

LINEメッセージの中身が


リエコのLINEメッセージから

どんどんムサシ宛に送られてきた。









ムサシは 身震いが止まらない

なぜなら


リエコから 送られてきた リエコに黙って

他の女性と遊んだことなど

リエコは 知るよしもないはずだった。

なのに その証拠となる画像が

ムサシに

どんどん送られてきたからだ。



そして リエコから

一言

「チェックメイトだな ムサシ」


と LINEが届いた。


ムサシは リエコに 恐る恐るLINEメッセージを送った。


「リエコ……

俺が 他の女の子と遊んだこととか

その子らとは あんたは関係ないはずなのに


なんで その子らのメールを 持ってるねん?」




「前に にゃんにゃんした時に

あんた 気持ち良くなって 寝てたやろがボケー


そん時に かつての闇の組織に伝わる ある裏技で

あんたのスマホに 謎の仕掛けを仕込んでおいたのだよーー バーカ」





どこまでも 隙のないリエコ……

ムサシに とってリエコは 人間のレベルを凌駕した鬼にしか見えなくなってしまっていた。




落ち着け  自分……

リエコを着信拒否にすればいいんだ

奴と二度と会わないようにすれば良いんだ。


ムサシは自分に言い聞かせていた。

でも スマホに細工を仕掛けているリエコなので

絶対 俺の住所も調べ尽くしているに違いない

わぁああ

どうしたら 良いんだーーー



翌日 さらにリエコは 追い討ちをかけてきた。

リエコからのLINEメッセージ

「ハナから おめえみてえな おっさんなんて

相手にするつもりはなかった。

えぇ カモにされたなあ

うふふふ。

ウチ  今は障害者保険で暮らしてて あまり金はねえよ。

だから 最初に 奢ったり身体見せたりして

男のテンションを ぐっと上げといて下げさせるのが

目的だった。

あぁ おかしいね。」


ムサシはLINEに

あまりに酷いリエコのやり方に激怒して

暴言メッセージを リエコに

たくさん送ってしまった。



それがリエコに応えたのか

リエコから

一週間も返事が来なくなった。



「思わずムカついて

LINEで めちゃ奴に暴言吐いたが

あれがよかったらしい。

やれやれだぜ」



そう思って安心していたムサシに

リエコから

恐ろしい内容のメッセージが届いた。


「あんさぁ あんたのウチへの気持ち

ボイスレコーダーに撮ったって いうたやん?

その裏切り行為により ウチ相当ダメージ受けたねんな」


「追伸 あんたの暴言メッセージは カメラに抑えて 弁護士に相談してみたよ。

そしたら 100万くらいは名誉毀損で訴えられて ウチが勝訴できるって言ってたよ。」


「そして 

ウチ 妊娠してたわ。

どうりで 女の子の日が 来ないと思ってたとこなんよ〜

まさか 責任取れないって言わないよね?」




格闘技に 例えるなら

ボブサップの突進攻撃をくらって

その後にレイセフォーのブーメランフックをくらって

とどめにピーターアーツのハイキックを くらって

KO寸前の選手のような心境のムサシ。





ムサシは 生きるのも辛かった。


希望の光も失せてしまっていた。



「理想の年代の相手……しかも元アイドル

さらに 趣味も合う相手と出会えてたと思ってたのに

全て 最初からハメられてたのか……」




ムサシは こんな時だから かつて 除霊で有名なヒーラーの元に相談に行くことにした。



あくまで除霊という分野に強いヒーラーさん。



リエコは 悪霊とか そんな類のものではなく

元闇の組織の女性。

ジャンルは違うけど こんなどうしようもない時には とにかく 今の現状を 誰かに聞いて欲しかったようだ。





「神崎メイ」

という それこそアイドル活動もされててコスプレイヤーもしてる 若きヒーラーさんに ムサシは相談したのであった。



「なるほど〜何年か前に

カエデさんって 言う恐ろしい魔物になった女がいて

それが 緑谷って 男を呪った話にも少し似てますね〜

しかし その話は

悪霊力や呪怨が込められてました。

なので メイの除霊水で 実は防げた話なのでした。」


「んん!? そのカエデさんって 人知らんけど」


ムサシに とって 確かに関係ない話をしてきた神崎メイの話に腰を折ってきたムサシ。



「呪怨系じゃないから 良いアドバイスは できなくて申し訳ないです。

しかし 私の直感ですけど 職場まで 車ではなく

気分転換に 電車通勤にされては いかがでしょう?

そして

あんがい いけすかない人に 自己開示してみて

親しくなるのも良いかと思いますよ。」



「そうですか!? わかりました。ありがとうございました。」


全く話にならない 的を得てないアドバイスだと思い ムサシは 少し不快な気持ちになりながら


「神崎メイ除霊館」を後にした。




(車で20分の職場なのに 4駅 わざわざ電車でなんで行かなあかんの?)

(いけすかん奴……

やっぱ あいつか……

小次郎……

いやいやいや

あいつもアウトローな雰囲気あったし

なんか このことを奴に相談したところで

なんになるん?)



「神崎メイに相談しに行って損したわぁ」


そう声に出して言った途端に小次郎からLINEメッセージが届いた。


「ムサシさん もしかして リエコさんと あれから何回か会ってた?」


ムサシは それに こう返事をした

「それが 大変なことになってるんやわ!

リエコは やべぇ奴やわ」


そして 不思議な流れで小次郎に自己開示してるムサシであった。



さらに

翌日

車の左の部分が点滅している。

オーバーヒートする可能性がある部分が赤く光っていた。


仕方ないから

その日から電車通勤をすることになったムサシ。


「おいおいおいーー

こんな時に めんどくせえ 電車通勤になったやんけ? まぁしゃーないか」



そして 久しぶりにリエコから電話があった。


「妊娠してるウチを放置かよ?!

おろす?産ませるの?

男なら答えは なんて言うべきか

わかってるよなぁ?


前に行ってた件だけど

訴えられたくなければ

500万は ウチに現金を渡してくれたなら許してやるよ」


さらに 怒涛の内容の言葉がムサシを追い込んだ。


そこで

ムサシは 怯まず ブチキレて

こう言った。


「もし俺に お前以外の 結婚できる相手が見つかったら 訴訟は無しにしてくれるか?」


「…………

………

フフフフ

夢物語だね それは!


うん。もし君に 結婚できるような相手が見つかったら許すよ。

ただし 一週間以内な。


だけど 妊娠のことは どうしようもできないよ。

おろすってことになるなら100万は こっちに誠意をみせておくれよ」


ムサシは 我ながら思い切った発言をリエコにしてしまったと 自分の発言に後悔した。


確かに万が一の確率でムサシの急プロポーズに応じる人が この世界に現れたとする

しかし リエコの妊娠の話は 消えるわけではないし……


どうするムサシ  

最終話に続く