劇場版〜意思を持つ蜂〜後編〜 | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)


熊が車の前に現れた時、涼真はカレンを蹴飛ばし
車外に出して
その隙に自分だけ その場から逃げようとした。


「イヒヒヒ
カレン…
おまえは そこで熊にくわれてろ!
オレは その隙に こいつで逃げるぜ」


しかし涼真のあては、外れた。

エンジンをふかして車を動かしたからか
余計に熊の注意が車に いってしまったようだ。


熊は涼真の車が加速される前に
タックルを仕掛けてきた。

車は 転覆した。

「そ、そんなぁ……」

そして涼真を襲う熊。




涼真は無惨にも
熊に食い散らかされたようだ。


もはや車も横倒しだし
カレンに残されたのは涼真と同じく死あるのみ

そうカレンの脳裏には浮かんだ。


(こんなゲス野郎と同じ場所で
死ぬなんて……
どこまでも私は
ついてない……


夢も希望も打ち砕かれたような
絶望感と
恐怖で
カレンは思わず 頭を抱えて
目を瞑った。


しかし……




ブオオオオオォーーーーーーーン




ブオオオオオォーーーーーーーン

奇妙な音が聞こえたので
カレンは目を開けた。


するとそこには
12年前に見た巨大なスズメバチを さらに一回り大きくしたスズメバチが 熊とバトルを繰り広げていた。
しかも その巨大なスズメバチの腕には
剣を装着してるでないか!!

それどころか その巨大なスズメバチはカレンに話しかけてきた。

「カレン……
そなたは かつて我が姉を殺した女。

なので 妾は
姉の仇を 取るため蜂の刺客を
定期的に よこして
カレンに気づかれない不意打ち攻撃を 仕掛けるように何度も何度も
そう
何年も 何年も
夏には おまえを襲わせた……


いや 襲わせて そのまま急所を刺して仕留める予定だった。


だが そなたは
どういうわけか 刺客の急所狙い攻撃を いつもいつも未然に防いでくれたね??

だから我が蜂の刺客達は
急所である後頭部に回り込む前に
ソナタに気づかれないようにすることが絶対条件だったのに 気づかれるゆえに
退散を余儀なくされてたわ。」

熊の攻撃を かわしながら
剣で応戦しつつ カレンに伝える巨大な蜂。

「そういうことだったのね
どうりで 定期的に
おかしな動きをする蜂を何度も何年も目撃してきたわけか……」

「いつかは 妾自らの手で姉の仇を討つことを誓い
刺客達には
カレンに気づかれて退散する前に
微粒子のような香りをマーキングすることを命じておいた。

そして 今年の夏
妾 自らが、 ソナタの命を狙おうとしていた。

だが……なんだ!?
せっかくの我が獲物は
熊に  襲われてる!?

そんなことさせるか!

させるもんですか!!」

「えっ?
蜂さん
ちょっと何言ってんだか……」

カレンは恐怖と摩訶不思議さで
混乱しまくっている。


「カレンよ!
なんか ソナタを見かけたら
ソナタに 愛着が湧いてきた。
どういうことだ!?
この感情……

そうだ。
このままだと ソナタは この熊に やられる。

妾の攻撃が 熊に見切られてきておる

うわっ」


ついに熊の 振りかぶった腕が
巨大な蜂の身体を かすめた。


「かすっただけで
この威力……

ぐぅうううう………

かくなる上は

カレンよ!!
妾と 融合せよ!」





「ちょっと……
ちょっと  ちょっと
余計に 何言ってんだか
わからないです」


バシッ!

熊の攻撃が遂に
巨大な蜂を 捉えた。



喋る巨大な蜂も 
吹き飛ばされて 
いよいよカレンは熊に襲われる

はずだった……


が カレンに
何度も刺客に つけられたと思われるマーキング微粒子が 吹き飛ばされながらも 微粒子を出している
巨大な蜂と呼応しだした。




カレンの身体や心は
巨大な蜂に
乗っ取られていった。


巨大な蜂のマインド
カレンの見た目を融合させた

怪人が
遂に誕生した。







「カレンの身体は 妾のもの。
この身体だと 妾の妖術で
いつでも
通常サイズのスズメバチにも戻れるし
妾の意思一つで この身体にも
できるようだ。
フフフフ。
遂にカレンを征服したぞ。
ある意味
夢が叶った妾。」


グワァワワワワァーーー


熊は猛スピードで蜂と同化したカレンを
パンチのような攻撃で
ラッシュをかけてきた。


「遅い!

ソナタの動きはスローに見える!

もう
ソナタには
要はないぞよ。
ここで
死んでもらうぞよ」


ブオオオオオォーーーーーーーン


蜂と融合して怪人となったカレンは
空高く舞い上がり

熊に 強烈な一撃を見舞った。





そして熊を倒し

カレンの身体を 乗っ取った
蜂は 通常サイズのスズメバチに
戻り

静かに  若杉天然林へ消えていった。