BARの中にはカウンター席と 後ろに横並びで座れる席があって レックス達は
後ろの席に座った。
そこには ボンキュッボンの若い女性が1人飲んでいた。
「おいアゼム〜 なんか このBARから
ただならぬ雰囲気を感じてたのは
この女性の素敵なオーラからじゃね?」
「確かに……
BARそのものは なんか普通。
でも
あの女性、ただならぬ美人オーラを感じる。
単に美人というわけでは
なさそうだね。なんかある予感がするねぇ」とアゼムはメニュー表を見ながら
チラチラと ただならぬカウンター越しの美女を見る。
その美女もレックス達に気づいたのか
なぜか レックス達を見て微笑んだ。
その後
進展もなく
レックスとアゼムは
あの時 美女に声をかけとけばよかった〜と後悔した。
反面
ただならぬ予感は
単なる予感に終わったのかと2人は
その時は思っていたようである。
しかし翌日
また
その美女がBARに来ていた。
レックス達は その美女を
いやらしい目で
つい チラチラ眺めていた。酒のつまみなど食べたり
美味しいオリジナルカクテルを飲みながら
チラチラと……
しかし 声はかけられない。
そのまま1時間経過した。
(無駄に飲み過ぎ食べ過ぎ 2人は腹が膨れた。さらに酔いも 回ってきた)
クラクラ〜
フラフラ〜
なんか
ええ気持ち〜
そんな時……
「ねぇ
そこのナイスガイな お二人さん。
明日 あたしと付き合ってよ。」
へぇ?!
オレ〜?
僕〜っ?
まさかの 美女からの誘いに
思わぬ
酔ってるのか自分は〜夢なのかこれはーっ?
って感覚にレックスは飲んでたものをこぼす。
アゼムは
食べてたものを箸から ポロリと床に落としてしまった。
「あらあら
急に声かけちゃってごめんね。
あたし ユメ様って言うの
よろしくね〜
それより
明日
エスラブって
多彩なパフォーマンスが観れるイベントがあるの。
エスラータセンター街イベント広場であるの
チケット3枚あるんで
みんなで
ワイワイ楽しもうよー」
ユメ様の
逆ナン?
有無を言わずYESと言った
レックスとアゼム。
そして次の日。
エスラータのイベント広場では
様々なステージショーが観れたようだ。
幽霊なのに
ハート型バルーンアートや
ドラゴンのバルーンアート、ハロウィン風バルーンアートで 盛り上げる「幽極さん」
2030年 パラレルワールドから来たらしく
40代くらいの詩人ダメゴローが
モノマネ芸を披露してる。
DAIGOとか 古畑任三郎とか 松村邦彦とか
全くわからなかったレックス達。
「さすがパラレルワールドの住人!!
この世界では 知らないような人物の モノマネを
しまくってるね。あの おじさん」
そして 初見ではないが
「スライムマン」の爆音な
ギターパフォーマンスも
迫力があった。ただ彼はマスクが分厚いので
何を言ってるのか
よく聞き取れなかった。
さらに「エスラブクラブ」の2人の漫才が見られた……
その時
事件は起こった。
貞夫「どうも〜ロン毛の貞夫です。」
シリウス「どうも〜チビのシリウスです。」
貞夫「2人合わせて
エスエムクラブです。」
シリウス「エスラブクラブだよ!
誰がエスエムやねん!!」
貞夫「噛みましたわーー」
シリウス「セリフを噛むなら
オレが頭を噛んでやる」
ガブっ
なんと
あまりにつまらない漫才に
観客席から
土の精霊「バカ・ノームマン」が
エスラブクラブにケチをつけはじめた。
チビハゲのシリウスが ロン毛の貞夫の頭をかみついた。
すると
すると
ロン毛の貞夫の ロン毛は
なんとーー
なんと
なんと
ズラだった。
貞夫「ない毛
ない毛
ない毛」
シリウス「知らんがなーー
毛を付けてただけやんか?
ほんまは
ハゲとったんかい」
貞夫「ない毛
ない毛
ない毛
からのーー」
シリウス「それ NIKEやわ!!
おまえは
ない毛やねん」
貞夫「いや、おまえも
ない毛
や ないかーい
ツルツルや
ないかーーい」
シーーン
シーーン
会場は
静まりかえっている。
エスラブクラブの2人は,泣きそうだ。
「もお ええよ。
あとは笑いの神である
オレに任せてroooo
ローーー
ローマの休日」
クスクス
会場は 飛び入り参加した
バカ・ノームマンのギャグで、エスラブクラブのネタより
ややうけた。
その際に
エスラブクラブの2人は
会場を去った。
バカ・ノームマンは
ステージの真ん中に立って
こう言った。
「今日のため
オレさあ
一年間,みっちり笑いの修行積んできた
yooou!」
15秒後……
バカ・ノームマン
この日のために
徹夜で頑張って練習したせいか
急に
脳内が真っ白になってきた。
30秒後
バカ・ノームマンの心の声
(5分のとっておきのネタ、
なんで今でてこねえんだ。
あれ超ウケるネタなのに
くそーーっ)
1分後
ますますテンパるバカ・ノームマン
もう 汗びっしょり。
そして3分後
下手に間違ったこと言えないから
彼は
こう言った。
「すいません!オレ
ネタ
忘れてしまいましたー
」
ギャハハ
ギャハハ
とっておきのネタで笑わせるより
バカ・ノームマンの
あまりに珍妙なセリフにより
バカ・ノームマンは 笑われた。
嘲笑にも近い
笑われ方をされた。
土の精霊のバカ・ノームマンが。
「オレは精霊様だぞーー
もおブチ切れたわー」
自分が笑われて悪いのは
バカ・ノームマンの方なのに
バカ・ノームマンは
八つ当たりしだした。
おおりゃたーー
オレ様は
起こったぞーー
いきなり
スライムマンのマスク狩りー!?
スライムマンの素顔は?!
普通のおじさん?お兄さんでしたーー
もう
会場は
めちゃくちゃだ。
「ユメ様〜
バカ・ノームマンって
あれでも
精霊なんすかー?」
とアゼムはユメ様にバカ・ノームマンの やけのヤンぱちな行動に対して
不快な顔で言った。
「あれが
彼の良いところかな〜ふふふ」
「ナンマンダーに
雨日音に
汁風に
バカ・ノームマンに
四大精霊って
いったい
なんなんだーっー?」
思わず
こぼすレックス。
「はーーっはっはっ!
会場も全て壊して
パフォーマー達も
去って行ったZーーー!
俺が残った!
オレは
最強
バカ・ノームマンだーーー」
ドヤ顔して
自分すげーアピールしてる時に
観客の1人が
バカ・ノームマンを睨みながら
近寄ってきた。
「お、おめえは……
う、動けない……
このオレ、バカノマン様を
麻痺されるとは
キサマ
何者だーーっ
」
不思議な 呪文のような言葉を唱えながら
近寄ってくる男
あなたは しばらく動けなくなる
あなたは しばらく動けなくなる
あなたは しばらく動けなくなる
その暗示に 純粋な
バカ・ノームマンだからこそ、バカのように
かかってしまうのであった。
そして
そのまま
ダイヤモンド並みに強固な手錠をかけられた
バカ・ノームマン。
なんとバカ・ノームマンは
観客の中にいた武田巡査に
逮捕されてしまった。
バカ・ノームマンは 泣きながら
言った
「四大精霊のオレ様が
捕まるなんてーー
聞いてないよーーー
オレつええ
オレ 最高
オレは天才だぜーーっZ」
まるでラップでも
刻むかのように
オレ素晴らしいコールを叫ぶバカ・ノームマン。
武田巡査は
それに負けじと
歌で応戦した。
「うっせえ うっせえ
うっせぇぞーーー
からの〜
四大精霊?
はぁ?
土の精霊だと
うぃーーっ
でも
そんなの関係ねぇ
そんなの関係ねぇ、そんなの関係ねぇ
YES
逮捕だーーっ」
なぜか
武田巡査の 踊りと
変なリズムに乗ってきて
バカ・ノームマンも
武田巡査と歌って
踊り出した。
エスラブで
会場めちゃくちゃにしたーー
下手こいたーーー
BGMが流れる
精霊ーっ?
ういーーっ?
ダメゴローよりーー
ういっーー
幽極さんよりー
ういーーっ
オレの方が目立ってる
でもそんなの関係ねぇ
そんなの関係ねぇ
捕まったんだもーーん
武田巡査とバカ・ノームマンは
歌って踊りながら
その場から
離れていったとさ
めでたしめでたし
レックスとアゼムは
「吊り橋効果」
*とんでもないハラハラとか心揺さぶる体験により
相手に好意を持ってもらえること
により
そのあと ユメ様と マブダチになったとさ
めでたし
めでたし














