BATOS「第一章龍神を追い求める僧侶」 | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)

岡山県鴨方の本町通りにある「浄龍寺」という大きな由緒あるお寺がある。
そこは1600年(慶長5年)鴨方城が築かれた年に、寺も建立されたそうな。

宗派は真言宗。
弘法大師の教えを広めていた。
基本は真言宗だが 浄龍寺は 熱心に真言宗を極めたものは龍神になれるという教えも代々 伝えていたようだ。

100年〜1000年に一人なれるかどうかの龍神体。
曼荼羅には1867年の幕末に龍神になったものがいると記されている。

浄龍寺の小坊主「大乗」は 少年時代は 同級生らに
「オイラは 龍神になり世界を救う」とか
「龍になるため 毎日 座禅を1時間も組んでる」とか「般若心経」を3日で覚えたとか とても当時の子供の話題には ついて行けないトークばかりしていたようだ。

龍神になりたいと言う夢を追い続ける事は良い事だが
龍になんか なれるわけないじゃんとか、特撮の見過ぎだろ?と いつも からかわれていたようだ。


大乗は やがて人徳者となり 全国を行脚し 旅の途中で苦しんでいる人々や困った人々を救う活動で 本人は望んではいないが 雑誌や新聞でも 取り上げられる全国的にも有名な僧侶となっていた。

大乗の活躍とは?
目立った活躍は いじめと自殺についての 講演会で人々の命の大切さを伝える事も いくつかあったようだ。

農家の田んぼの 手伝いを自ら志願し 村人達のために奮闘した事もあった。

ゴミ拾いボランティア活動も 多く参加したようだ。
また 大乗は 電車の中で よく空き缶や お菓子の袋が忘れているのを見つけては 自身で持ち歩いていたゴミ袋に それらを見つけては 入れて きちんとゴミ処理場で処分していたようだ。

イオンとかドンキホーテなどで 自転車が 多く並んでいると バランスが崩れてドミノ倒し状態になってる事があるが大乗は 進んで それらの自転車を直していたようだ。

居酒屋とかBARで飲んでる人で困っているような話を 耳にしたら 他人なのに 一緒に寄り添って その難題に的確なアドバイスをしていたようだ。

旅の途中で 体調が悪い人など見つけては 修行により身につけた気功技で 体調不調の見ず知らずの人など癒していたようだ。



40歳の時に大乗は僧侶としての実績を認められて大阪の太融寺の大僧侶を任された。
そして月日は流れ46歳となり 2018年7月7日となっていた。

大乗の運命は大きく変わるのであった。
場所は大阪千日前にある「丸福珈琲店」に大乗他2人のものは 入っていった。

昨年から 定期的に堂山の雪ノ下工房で 偶然顔を合わせることが繰り返され仲良くなった夢山治虫(おさむ)に
大乗の妹 さやか(36歳)を紹介するために大阪でも有名な丸福珈琲で ゆっくり話をしようとしていたようだ。

大乗「オイラの妹 さやかも龍神の存在を信じているのだが 治虫は 信じているか?」
治虫「そんな〜ファンタジーな事信じませんよ〜 僕は 今後 さやかちゃんと お近づきになりたいだけです。」
さやかは、あからさまに浄龍寺の龍神の存在について否定してきた 治虫を軽く睨んだ。




治虫「さやかちゃん、大阪の堂山のアパートに住んでるんだね?僕の 行きつけの 美味しいパンケーキ屋に今度行こうよ。 雪ノ下工房ってとこなんだけど?」
さやか「パンケーキの人気は高いそうですね。 でも…」
治虫「でも?でもなんなの?」
さやか「な、なんでもない。まぁお兄ちゃんの友達なら悪い人じゃないって信じたいけど」
大乗「この治虫は ちょいパリピな感じは するけど根は優しくて 面白いし オイラ達には ないものをもっている。 何より私と 何度も 食事をしている仲なので さやかも 良かったら 将来を見据え付き合ってみるのも良いかもしれんな」

治虫「龍神とか ファンタジーで信じられNight!but〜
大乗兄の生き様は 神様仏様 大仏様〜な感じで オールオッケーKちゃんな〜の〜さ」
そんな感じで3人で話を進めていたら
さほど広くない店内は いつのまにか満席になっていた。
さやか側の席からは 外に お客様が数組並んでるのが よく見えた。
それを横目で見ながらも 治虫は さやかに猛アピールしてるようだ。
大乗と さやかは 外で待ってるお客様が気になっているようだ。

さやか「まだ1時間も経ってないけど 今日の所はこれで お開きにしませんか?」
治虫「why??? こっからが僕ちゃんの おしゃべりーのフルコースなのにyo〜おかしくないっすか?はては さやかちゃん 僕の事  生理的に嫌い?」
さやか「誰もそんな事言ってません。 兄様の友達なのですから 嫌いと言うよりは むしろ 良い人なのかもしれませんね あなたは…」
そして さやかは 気づいてと言わんばかりに 店の外に並んでる人々の方を向いた。
やはり 治虫は 全く そんな気配りもできてないようで大乗は 頭を抱えた。

大乗「治虫殿〜 外は 丸福珈琲店へ入りたくて並んでる人々が可愛そうだと思わんのか?我々だって1時間も居座ってるんだ。 ここは 次の人に譲り合うって大切だと思わんかね?」

治虫「そだね〜💕」
恋愛で ことごとく 失敗する 治虫、 そんな治虫を憐れみ 妹の さやかを紹介したのに 治虫の軽はずみな行動や言動には 胸を痛めていた大乗。
さやか自身は、治虫を内心カッコいいとか面白い奴と思っていたが 待ち人を無視してアピールしまくる姿に どうかと思っていたようだ。

さやかは クリクリした瞳、少しおちょぼ口、太い眉とショートヘアーでボーイッシュな感じの女性だ。
体型とか雰囲気とか 平凡だが 落ち着いた感じは男性にもモテない事は なさそうだ。
しかし 大阪の調剤薬局は 女性が多いので ずっと大阪に引っ越して生活してても出会いがなかったようだ。

治虫は丸福珈琲での話し合いの後とか さやかに猛アピールをLINEで送った。
なんとか 二度目のデートに中之島レトロとか散策する視野も広がっていたようだ。

しかし 兄の大乗の「龍神になりたい、なるんだ」という夢を治虫がdisってしまったので 会う前日に さやかは 治虫に こんなLINEを送ってしまった。

「せっかく のお誘いですが 断らせていただきます。あなたの態度はちょい悪くても コミカルな 部分とか明るいとことかを気に入ってましたよ。しかし兄様の龍神になる夢を バカにしてましたよねあなたは?
また 多くの夢を見る人々についても色々とdisってまさたよね?
夢を見続ける事って そんなに非現実的で悪いのでしょうか?
夢を持って生きる生き方を あなたは全般的に否定してるように感じました。そんな考え方は 私としては承認できません!
なので金輪際  私にLINEしてこないでください。ごめんなさい。」

と 治虫に 送ったようだ。

大乗は 妹から 治虫の誘いを断った話を聞いた時に少し嫌な予感はしていたようだ。

治虫は 心が枯渇してるから 人々をdisって 自らを守っているのではなかろうか… 治虫のトラウマとか色々癒したい等 あれだけdisる事ばかりする 治虫の心さえ癒そうと大乗は大きな器で考えていた。
しかし、さやかが 治虫の誘いを今回 断ったことで 何かしら 人生の歯車が狂う予感がしてならなかった。



そして それから1ヶ月後
いきなり 夜の21時くらいに太融寺のイベントも終わり門を閉めようとしてる大乗に 治虫が 顔をよじらせながら 走りこんできた。
その後に 強面のスキンヘッドにサングラスに黒い上下のガタイも良い大男が 追いかけてきた。

「待てぇい!ゴラァ  そこのパリピなにいちゃん、あんたは 堂山の様々な風俗店の 女の子、指名してはdisってるって噂を ボスから聞いてるぜーーっ!しかも毎回1セットで店を出てるそうじゃねえか?こんな顔の奴を見つけたら しめあげろとのボスからの命令だ。大人しく オレについてこいや」
そう強面男は言うと
治虫の 描かれたイラストを大乗に見せた。「このイラストの男、捕まえてボスのところに連れて行くのに成功したら賞金10万円だそうだぜ!」と 強面男は 付け加えて イラストを大乗に 見せながら言った。


大乗「ハハハハハ 確かに似とりますなぁ。しかし 彼も日常や 日々のお仕事で疲れが溜まってたんでしょうなあ。 人は己が傷つき 自身を愛せない時に どこかで 他の誰かに 当たりたくなるものなんです。 仮に 当たらないと 己が病気になるか 壊れてしまうのでは? だから ここは私に免じて この男を許してあげてください。」

強面男は「フン!」と言って立ち去ろうとした その時
いきなり治虫は こう言った。
「強面ボーイさん、 この大乗さんすごいんだよ。自分は いつか龍神になるって 夢を追い続けてるんだ。バカだよね?人間がドラゴンになるって夢のまた夢だよね?」
強面男「おもしれえ ボウズだ(笑) ファンタジー野郎だなぁ」
大乗は 何事もなかったように一度目は ハハハハハ と豪快に笑ってごまかした。
さらに追い討ちをかけるように治虫は こう言った
「太融寺の本堂に でっかい龍神の習道アートがあるんよー 実は その龍神書道アートなんだけど 墨が途中でなくなったから 頭の部分は絵の具を使って ごまかしてるんだって ひー!っ ウケるね〜」
強面男「筋通ってねえなあ ボウズのくせによぉ。書道アートを飾るなら 絵の具で ごまかすのは まずいだろぅ あぁ〜っ!😡」
本職が 筋を通さないとヤバイ仕事の男なので かなりドスの効いた声で 大乗を 脅かした 強面男。
大乗「す、すいません……😣」
かなり弱気な声になる大乗。
治虫「しかも 龍神になる夢のため 1年に3回以上は滝に打たれてるんよ この大乗さんは。 そして その後 必ず 風邪をひいて寝込んでしまうんだってよ。
ダッセェ笑」
強面男「夢を追い続けるのは いいが 滝行のあと 毎回、風邪引くって なんなら? こいつは おもれえ
カーーッカッカ」

すると大乗は血相を変えて こう言った。
「おい!ヤクザ者、オイラに向かって 言っては ならぬ事を三度も ほざいたな。1つ目は夢を追い続ける事をファンタジー野郎だと。2つ目は筋が通ってないからと怒ったな。3つ目は 私の滝行を バカにしたな。仏の顔も三度まで!キサマは許さん。」

大乗は 上空に両手を挙げて「はぁあああ」と 声を出して気を溜めて 「押忍」のポーズで 構えた。

強面男「やるんか てめえ」
いきなりヤクザキック(フロントキックみたいな技)で大乗に蹴りを入れたが 大乗は 腹筋力だけで それを弾き飛ばす。
「うっ これ?この世の人間なのか?」
そう言って すぐに起き上がり また大乗に攻撃を繰り返す。
「おらぁーーっ!」
拳や蹴りを放つが 軽く いなされる。
大きめな棒切れを拾って 強面男は大乗の後頭部を思いっきり叩いた。
バギッ!
棒切れが 真っ二つに割れた。
「まか はんにゃはらみた  …」
大乗は 般若心経を唱えつつ 平然としている。
そして 相手に触れず
強面男を太融寺の本堂まで 気功のような衝撃波で 吹き飛ばす!
「ふわっ なんだ  こいつ 悪魔の強さだ…仏というか 悪魔やないんけ…」
大乗「もう ここから立ち去りなさい強面男よ!治虫殿も 機嫌が悪いようだし ここは 美味しいもんでも食べてリフレッシュしなさい。」

強面男「誰が このまま 引き下がるものか…」

大乗「そ、それは… 」
強面男は 懐から銃を取り出した。
治虫「ひひひひひひひーひーっひっひっひっひっ ひひひマントひひ」
友達である治虫の笑い方が 変すぎて 大乗の気が緩んだ。
強面男の 取り出した銃弾は 潜在パワー開放さえすれば最小限に大乗は防げるが 気が緩んだため 強面男が放った銃弾を まともに くらってしまった………

ズドーーン!


「ぐふっ」




どれくらい時が経過した だろうか……

オイラは 死んじまったのだろうか……

龍神にもなれなかった…

この世で未練は残したが
極楽浄土に行きたいという夢は あるぞ…

極楽浄土??? ここは??

果たして 大乗は夢の極楽浄土に行けたのか
それとも龍神となり 身体がドラゴンになったのか?
はたまた… 次回 第二章も乞うご期待!
第一章 「龍神を追い求める僧侶」完