ミカン畑では アゲハチョウの幼虫が次々と蛹になり蝶になる準備をしていた。
この物語の主人公である 「あるアゲハチョウの幼虫」も アゲハチョウになり 大空を飛ぶことを夢見ていた。
しかし、他の仲間達は蛹に変化するのに自分は 変化できない
怪現象が起こったのである。
そこえ アゲハチョウの幼虫の数倍は大きいサイズに身体の大きさを調整したらしい
「マリンブルーの蝶々の🦋羽と 豊満なボディを金の胸当てで隠し、雷っ子(ラムちゃんみたいな格好の衣装)、マリンブルーのロングヘアー、つぶらな瞳の妖精」
が 突如現れ こう言った。
「あなたは ほんとは 原宿の 503の77という場所に住む末期の脳腫瘍により意識が戻らない20歳の みきって子なのよ。」
幼虫姫みき「え?私が 原宿ってとこに住む みきって人間なの? じゃあ なんで その記憶がないの?アゲハチョウの幼虫である記憶しかないんだけど」
訝しげに答える幼虫姫
「確かに病室のベッドでは 死にかけた あなたが寝てるわ。 だけど その魂部分だけは こうして幼虫姫として 記憶を失って生きている、人間としての記憶を取り戻したい さらに 末期ガンの自分とシンクロして元の人間に戻りたい なら これからウチが言う 約束を守ってほしい。」
「う〜む!人間の記憶など ないけど 私は蝶々になり 大空を舞いたいだけだけど
とにかく空を飛べるようになりたい!人間になるとか 特にどうでも良いんだわ」
「いやいや これね強制なのよ。
でなきゃ あなたは 一生 幼虫のままで死んでしまうの、人間に戻る本来の意味もなかった事になり、また 蝶になることもなくなるわよ。」
「人間の記憶がないのに 人間になれなんて 強引だわ。
なんとか蝶々にしてください。」
「仕方ないわね。 そんなに蝶々になりたいって言うなら もう前言撤回できないよ。」
「うん!空を飛んでみたくて それが夢なの。」
「でも さっきもウチが言ったけど 強制的に一時期は人間に戻らなくちゃいけない 妖精界での 掟があるの。
一時的にでも人間に戻って欲しい!」
「お安い御用です。少しの時間なら人間を味わってあげてもいいかしら?」
「そうこなくっちゃね。 でも人間に戻っても 一つだけ約束して 欲しいことがあるの それは 人間に恋したらいけないってことね。
また もう一つだけお知らせしたいことがあるの
深夜0時から朝の6時までは幼虫の身体にならなければならないの!
なぜなら その約束を守らないと あなたは 蝶々に🦋なって大空を飛ぶ夢が 潰えてしまうので」
「わかったわ。」
こうして 幼虫は
末期ガンで意識不明の みきって少女に寄生した というより 本来の みきの身体に戻っていったといった方が良かろうか……
病室では みきの両親や渋谷系ファッションのキラキラした みきの友達や みきの恋人だったのか 頭にバンダナして 金の髪、明らかにハーフのよう 見るからに ちょいオネエみたいな ファッションの男性が 意識不明状態の みきを見守っていた。
「うっうう…ん」
「なんと! 心臓が動き出したーー!みき!!みき 」
父親も 母親も みきの奇跡の復活に 涙も出ないほど感動してるようだ。
「私って みきって言うの? ミカンの木でなく
これが人間世界の 寝床ってとこなの?」
人間としての記憶がない みきは
家族や恋人達に そう つぶやいた。
明らかに記憶障害として 皆に認識された 幼虫姫みき
しばらくは 家族と一緒に生活していたが
なぜか 一人暮らししていた時の流れが
日常生活できるほどには動けるようになった みきは
こう言った
「みきとしての記憶って ほとんどないけど
人間として 日常生活できてたことは なんとなく思い出してきた
お父さん、お母さん、良太、ありがとう!これからは一人で暮らせるわ。でも 深夜までには 今までどうり 一人でゆっくり休ませてね。」
やはり みきは0時から 幼虫の姿になるので
誰にも おぞましい姿になるのを見せたくなかったのだ。
良太という 同じくらいの オネエぽい タイツとかスキニー履いてる ハーフの男性
家族以上に みきのために 色々してくれる
恋人だと言ってくるが 全く恋ってなんなのかわからなくて意識しようともしなかった。
でも モデルや俳優とかの お仕事の合間に
私のために 時間を作ってくれて
人間みきというもの?みきとしての人格、特技など 教えてくれる姿は心打たれるものがあった。
特に原宿竹下通りの カラフルな綿菓子は 蝶々🦋みたいで 私好みで すごいもん教えてくれて めっちゃ感謝してる。
なんだろう…
あの良太って方に 恋しちゃったのかしら 私。
時は経過し みきが意識不明状態から目を覚まして3ヶ月が過ぎた9月の少し涼しくなりかけた 満月の夜に 事件は起きた。
その日
新宿の モノマネバーキサラで
モノマネショーなる 楽しいショーを見てテンションが上がっていたのか
私と良太は 飲みすぎたのだ。
「うう〜ぃ!安心してください。酔ってないですから」とか 明らかに 普段からチークして 酔った顔が
より 赤くなった良太を介抱しつつ
歌舞伎町の繁華街を歩いていた。
時間を観ると夜の23時30分、
ヤバイ!
これは 何処かに 良太を寝かせて 自分は 草むらに隠れて横たわらないと 幼虫という おぞましい姿になるのを見られてしまう。
繁華街で 良太を寝かせるためのホテルを 誰かに聞こうとして 遂には みきは ある静止して 煙草を吸ってる 強面の人に よりによって声をかけてしまった。
「あの〜この辺に 泊まれるホテルありますか?」
「なんだぁ〜その男か女かわかんねえような面の恋人か変態は!そんなことより オレっちの経営してるキャバクラで 来週から 働かねえか 嬢ちゃん稼げるぜ」
確かに 金に近いセミロングヘアー、ウェーブも程よくかかっていて マキアージュで固めたグロス、軽くCCクリーム塗っただけでも 肌が透明に光り輝く白くてふわふわの肌、漫画ベルばらのヒロインのように長い睫毛、 峰不二子級のボディ、
自分でも姫と思えるルックスなのは確かだった。
だがしかし
丁寧に断った 幼虫姫みき
そこで 酔っぱらっているはずの
良太が 状況にキレ出し
強面で 七部丈の袖口から見え隠れしてる おぞましいタトゥーのある 袖口を鷲掴みにして
今にも ぶち殴る寸前の状態になった。
「てめえ!オレの女に 何すんねん!シャバ代とかの 材料にしたいがための 勧誘じゃねえかよ。もう いっぺん そのセリフ言ってみろよ、良太100パーセント キレちゃうよ〜ん💕」
序盤凄みがあったのに 後半 すっとぼけた対応で
その強面男を突き放した良太。
「裏社会を敵に回すとどうなるか
真のイジメが始まるぜ!」
煙草を 良太に つばごと飛ばして 良太の顔をアイアンクローで 掴みかける
メキメキ メキ
物凄い握力なのか
良太は顔を真っ赤にして 苦しむ。
「もう やめてーー」
幼虫姫が叫んだ。
「おい、女〜 お前は うちの ソープで 毎晩働け、そうすれば この男の命は助けてやる」
「や、やめろ〜ー! みき、逃げろ…」
アイアンクローをかけられたまま
苦し紛れに 吠える 良太。
そこで 不思議な現象が起きてしまった。
不思議な現象といえば そうなのだが
幼虫姫みきとしては
当たり前の日課となってることなのだが
時刻は9月15日の 満月の夜🌕の0時を回っていたのだった。
酔いが回っていたのか 怒りからか
それ以外に みきの身体に異常が 起きてたのか
タブーと妖精🧚♀️から言われたタブーを犯したからなのか
みきの身体は 人間大の 超おぞましい アゲハチョウの巨大な幼虫に 変化してしまっていた!!!
続く

