夏は受験の天王山

非常に使い古された言い回しですね。二月の勝者でも黒木先生が使っていました。


こちらの記事でも書きましたが
理想的なのは夏の時点ですでに頑張っている状態になっていることです。毎日の宿題をしっかりこなせていますか?弱点の補強には取り組んでいますか?
現時点でこのような動きが充分にできていないとなると夏に頑張ったからといっても多くの成果は期待できないでしょう。
なぜか。それは夏はみんなが頑張るからです。
マラソンでいえば全体のスピードが上がるイメージです。ですから、頑張らなければ簡単に偏差値は下がり、頑張ったからといってもなかなか偏差値は上がらないという状態になるわけです。

  実力はついているはず


偏差値に反映されないからといって実力が変わっていない、下がったわけではないんですよ。
いいですか?そこの数字しか見てないお父さん。うざい上司と同じ事をお子さんに言ってませんか?確かにビジネスは数字が上がらなければ意味がないので数値目標が達成できなければ叱責されても仕方ないですよね。でも、受験は違いますよ。最終的に入試問題で合格最低点さえ取れれば志望校に合格します。ということは偏差値という全体の位置を表す数値よりもお子さんの得点、正解と不正解に注目をするべきなんです。いままでより◯の数が明らかに増えている、いつも取れなかった成績が傾向の問題が取れるようになっている。という点を見てください。実力はついているんです。
いやいやいや、平均点があがってるんだから問題が易しくなっているんじゃないのか?という声が聞こえてきそうですが、中学受験の模擬試験は基本的に問題の難易度を変えません。むしろ徐々に本番に向けて難しくしていく傾向にあります。模擬試験は塾側の視点でいうと大切なデータ収集の場でもあり、翌年の進路指導にも影響がでるので気まぐれに難易度を下げるようなことはしません。

  天王山を越えて受験生になっていく


あれだけ頑張ったのに、全然偏差値が上がらない。悔しい。どうしてなんだ!
小学生が少し大人になる瞬間です。
受験の天王山とは、その山を越えて受験生になっていく山なのかもしれません。
ここから頑張り続ける子と気持ちが折れてしまう子が現れます。子供だけではありません。親の方が気持ちが折れてしまい受験断念を表明するケースも多々あります。
こういう脱落組が毎年一定数いるので、頑張り続けた子供たちはライバルが少し減るのでこの後、徐々に偏差値が上がっていきます。もちろんこのような外的な要因だけでなく、本人のスイッチが入り、勉強にしっかり取り組むようになることも影響します。
こちらの記事に書いたA君はその良い例です。

  保護者が夏に覚悟すること

9月には偏差値が上がらない。あるいは下がる。ということを知りつつ、それを子供に伝えず7月8月に子供を頑張らせ続けることです。
そして9月、子供が悔し涙を流したら「ここから再スタートだ。夏の頑張りは絶対に無駄にはならない」と全面的に受け入れてあげることです。