心を開いて、世界を面白がろう。それ自体が、あなたにしかできない表現 | 藤村正宏のエクスマブログ

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心を開いて世界に対峙しよう

表現というと、多くの人は、何か特別なものをつくらなければならないと思う。

人とは違う才能が必要だ。

誰も知らない知識がなければならない。

文章がうまくなければならない。

写真や動画を上手に撮れなければならない。

そんなふうに考えているうちに、表現することが、だんだん苦しくなってしまう。

 

でも、本当はもっと簡単なことなのかもしれません。

 

目の前にあるものを、面白がる。

 

いつも歩いている道に、小さな花が咲いていることに気づく。

毎朝飲んでいるコーヒーが、今日はいつもより美味しいと感じる。

誰かの何気ないひと言に、思わず笑ってしまう。

 

空の色や、季節の匂いや、街の音に、ふと心を動かされる。

そんな小さな発見が、表現の始まりです。

 

世界には、たくさんの出来事があふれている。

 

けれど、同じ景色を見ても、何を受け取るかは人によって違います。

雨の日を憂鬱だと感じる人もいれば、濡れたアスファルトに映る街の灯りを美しいと思う人もいる。

古い喫茶店を、ただ古びた店だと思う人もいれば、何十年もの時間が積み重なった物語を感じる人もいる。

旅先の有名な観光地より、路地裏で楽しそうに話している地元の人たちに心を惹かれる人もいる。

 

どれが正しいかではない。

あなたが何に心を動かされたのか。

そこに、あなたらしさがあります。

 

受け取り上手な人は、伝え上手です。

たくさん話すことが、伝えることではありません。

 

世界から受け取った小さな感動を、自分の言葉で誰かに手渡すこと。

 

「こんなものを見つけたよ。」

「この人の言葉が、なんだか心に残った。」

「今日の空は、いつもより少しきれいだった。」

 

そんな素直な言葉が、誰かの心を動かします。

 

大切なのは、立派なことを言おうとしないことです。

人から評価されそうなものを探すのではなく、自分が本当に「面白い」と思ったものを大切にする。

誰かの物差しで測った正解ではなく、自分の感度を信じてみる。

 

AIに聞けば、整った文章も、正しい答えも、すぐに手に入る時代になりました。

でも、「なぜか、この景色が好きだ。」

「うまく説明できないけれど、この人が気になる。」

「役に立たないかもしれないけれど、なんだか面白い。」

そんな感覚は、あなたにしか受け取れないものです。

 

そして、その説明できない感覚こそが、人を惹きつける表現になっていく。

 

特別な才能を探す前に、今日という一日を、少し丁寧に眺めてみる。

世界を評価するのではなく、世界と遊んでみる。

効率や意味を考える前に、まず面白がってみる。

 

そうすると、退屈に見えていた日常のなかにも、たくさんの物語が隠れていることに気づきます。

 

表現する人とは、特別なものを生み出せる人ではありません。

誰もが見過ごしてしまうものに立ち止まり、そこにある面白さを受け取り、それを誰かに伝えられる人です。

 

あなたの目にしか見えないものがある。

あなたの心にしか響かない音がある。

あなたにしか感じられない面白さがある。

それを大切にしてください。

 

今日も心を少し開いて、澄んだ朝の空気を胸いっぱいに吸い込んでみる。

そして、身の回りにある小さな面白さを、たっぷり味わってみる。

 

世界を面白がる人の毎日は、世界のほうから面白くなっていくのだから。