マイケル版・Come Together(マイケルヴァージョン・和訳) | ☆Dancing the Dream ☆

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The Joy of life ♡
with ☆Michael Jackson☆

解散寸前のビートルズの名盤『アビー・ロード(1969年)』に収録された
『Come Together』は、
レノン=マッカートニーの作品としてクレジットされている。
しかし、実質的にはジョン・レノンのつくった楽曲である。

そして、その約10年後、ジョンは殺され、
さらにその10年後、マイケルジャクソンが、
『Come Together』をカヴァーした。
その傍らには、ジョンの息子ショーンがいた。

ビートルズファンの間では、
難解な歌詞の「Come Together」は、
長く謎めいた歌として、様々に解読されているが、
とりあえず、それは、脇に置いて、

マイケルの「Come Together」の翻訳に
再度、トライしてみることにした。

以前、訳してみたときに、
マイケルとは無関係に作られたジョンの曲の歌詞が、
偶然とはいえ、あまりにも実際のマイケルにフィットしていることに驚き、
マイケルが、自分の作品(映画・Moonwalkerとベスト・アルバム)に
この曲を収録したのも、なるほどと思った。
他のアーティストのカヴァーをマイケルが自作品に収録するのは、
異例のことで、他には、『HIStory』に収録された
マイケルが最も敬愛するチャップリンの楽曲「Smile」があるだけだ。

しかし、不思議なことに、得体の知れない魔力のある曲というのは、
じっくり聞くたびに、新たなクエスチョンが生まれる。
今回、特に、気になり、どう訳すべきかと、ひっかかったのが、
over me という歌詞だ。
そして、ここから、新たに閃いたことがある。

over meという歌詞に導かれたのは、結論から言うと、
映画・『Moonwalker』の「Come Together」は、
ジョンの息子、ショーンのために
マイケルが歌った歌なのではいないか。ということ。

マイケルが歌った「Come Together(1988年)」は、
幼くして父を殺され、思春期にさしかかった13歳のショーンへ
"over me 僕を乗り越えて行け!"という父からのメッセージを
愛と励ましを込めて届けた、マイケルからの贈物あり、
また、ショーンの父、ジョン・レノンが、
世界に訴え続けた平和のメッセージを
マイケルが "Come Together ジョンに続こう!" と
新たに呼びかけた歌なのではないか。

マイケル自身が、ショーンを自作映画『Moonwalker』に起用し、
実際に、ショーンの目前で、劇中の最後のステージシーンで歌ったのが、
「Come Together」なのだ。

マイケルは、こう歌う。

One thing I can tell you is
you got to be free
Come together right now over me

僕がお前に言えることはただ一つ、
お前は自由にならなくちゃいけない!
続いて来いよ!今直ぐ!僕を乗り越えていけ!


これは、マイケルの声を通してショーンに投げかける
ジョンの言葉として表現されているのではないだろうか。

この歌の中には、
HE
I
YOU
この3者が出てくる。

これを、
HE =マイケル
I =ジョン
YOU =ショーン

・・このように捉えると、
マイケルが歌う『Come Together』に込められた
深い思いが感じられ、胸が熱くなる。




ジョンは、1980年12月8日、
マーク・チャップマンによって射殺された。
ジョン殺害は、チャップマンの単独犯行と結論付けられているが、
ヴェトナム戦争反対を訴えるなど、
ジョンによる政治的平和主義運動の影響力を懸念した米政府が、
彼をマークしており、
CIAの関与した陰謀によって暗殺されたという説は、
今も根強く残る。

最後の日、ジョンは、
当時、5歳の息子、ショーンにおやすみを言いに
ダコタ・ハウスに戻ったその直後に殺害された。

『Moonwalker』は、マイケルワールドのジオラマを周遊するような
他に類のない不思議な映画だ。
常人にとっては、脈絡のない場面がパッチワークされたような
この映画の唐突な場面転換は、奇異にも感じられるが、
日常と極端な非日常を行き来する、彼のようなスーパースターにとっては、
これが、現実なのだろう。
『Moonwalker』の中でマイケルは、2つの顔をもつ男として登場する。
2つの顔は、一枚のドアを挟んで、常に瞬間的に転換される。
表の顔は、スパースター・マイケルジャクソン。
もう一つの顔は、子供の純粋を敬い愛する男。悪の手から子供たちを守る男だ。
麻薬を用い児童人身売買を行うマフィアによる犯罪との闘いを描く。
マフィアに追い詰められ、万事休すか!?と思いきや、
マイケルに救われた子供たちが、夜空を見上げ星に祈ると、
一つの彗星が煌めき、霧の中の通りにマイケルが現れ、
子供たちの元へ帰ってくる。
マイケルは、子供たちを抱きしめ、
「カモン!レッツゴー!」と連れ立ったのが、
これから始まるステージの舞台裏だ。
そして、ショーンら、子供たちが舞台袖から見守る中、
「Come Together」のステージが始まる。


ここで、マイケルが、自分の姿を通して
投影しているのは、「ジョン・レノン」でもある。

つまり、マイケル自身も、
ジョンの "Come Together 続いて来いよ!" という呼びかけに
応えて繋がる人間の一人であり、
同時に、新たに、"Come Together"と呼びかける者でもある。
息子ショーンも同じだ。
ジョンの魂のチェーンは、永遠なのだ。
ジョンの魂は、決して死んではいない。

考えてみれば、この場合、
マイケルは、スーパースター・マイケルジャクソンであると同時に、
シャーマンのように、
降霊したジョンのメッセージの伝える媒体と化しているとも言えるので、

HE =マイケル          HE =ジョン           
I =ジョン       →→     I =マイケル  

このように逆転しても、全く問題ないようにも思う。

ジョンは、ビートルズ解散後初のソロ・アルバム
「ジョンの魂」の収録曲「God」の中で、
こう歌った。 

I was the walrus  僕はセイウチだった
But now I'm John  でも、今、僕はジョンだ


牡蠣の子供達をたぶらかして食い尽くしてしまい、
後でオイオイと泣く、「不思議の国のアリス」のセイウチのように、
大衆を熱狂の渦の中で、金を稼ぎ、成功、名声をさらい、
心にセイウチのような脂肪を付けて肥える業界のシステムに吞まれていく。
本来の自分自身から剥離していき、
自己嫌悪するアイドルでいるのは止めた!・・このような意味だろうか。

天国と地獄を潜り抜けて、自分自身を取り戻す旅をしてきたマイケルも
おそらく同意見にちがいない。
ビートルズも、ジャクソン5も、全く素晴らしい。
けれども、ジョンやマイケルは、
さらに突き抜けて新境地に分け入った稀有なアーティストなのだろう。
つまり、彼らは、圧力に屈せず、自分の感じたままを表現し、
誰にもそれを封じることができなかったアーティストだ。
それは、彼らの死を超えて変わらない。

二人は、互いにこう言い合えるにちがいない。

He say "I know you, you know me"
奴は言う「僕はお前を知っているし、お前も僕を知っている」


I am not Abeの古賀茂明さんが、
「よく僕に頑張ってください!って言われるんですけれど、
 頑張ってください。というのはやめて下さい。って言ってます」
とどこかで言わていた。

きっと、ジョンのover me!も、そういうようなことだ。
ジョンは、「こっちに来てくれ!
       だけど、俺の後ろに付いて来るんじゃなくて、
       俺を超えて行ってくれ」と言っている。

ジョンの魂に"Come Together"する全ての人々が、
right now over me するならば、
この世界は、きっと変わるだろう。



Come Together (カム・トゥゲザー)

Here come old flattop he come grooving up slowly
He got joo-joo eyeball he one holy roller
He got hair down to his knee
Got to be a joker he just do what he please

歴戦のつわものの空母艦隊のようなツアークルーがやって来るよ 
奴がゆっくりと踊るような足取りでやって来る
魔力を宿す目玉を持った 奴は聖なる熱狂台風仕掛け人
膝まで髪を垂らしてお出ましだ
冗談の通じるおどけ者にならなきゃだめだよ 
奴がやるのは、ただ人を楽しませることだけなのだから
 
*Joojoo ・・magic魔法のこと。
*flattop・・航空母艦のこと。 マイケルの巨大な「ツアークルー」を空母の艦隊に例えている。


He wear no shoeshine he got toe-jam football
He got monkey finger he shoot coca-cola
He say "I know you, you know me"
One thing I can tell you is you got to be free
Come together right now over me

奴はくたびれた靴を履き フットボールのディフェンスのような爪先さばき
猿のような指を持ち 奴は"コカコーラ"を撃ち抜く
奴は言う「僕はお前を知っているし、お前も僕を知っている」
僕がお前に言えることはただ一つ、お前は自由にならなくちゃいけない!
続いて来いよ!今直ぐ!僕を乗り越えていけ!

*He wear no shoeshine・・マイケルは、いつも履き古したローファーをステージでも使っていた。
*he shoot coca-cola・・マイケルがCMに起用され、
               コカコーラVSペプシのコーラ戦争でペプシを勝利に導いた。
               また「コカコーラ」は麻薬を表す隠語でもある。麻薬撲滅の意味もある。
               
*over me・・over~「~を忘れて」「~(辛さを)を克服する」
        EX.:Are you get over me? は=私のことを忘れることが出来ましたか?
        (辛さを乗り越えられましたか?)

 
He bag production he got walrus gumboot
He got Ono sideboard he one spinal cracker
He got feet down below his knee
Hold you in his armchair you can feel his disease
Come together right now over me

奴はショーを袋に詰めて セイウチのゴムブーツを履き
舞台袖に"ショーン・タロー・オノ・レノン"を携えていた 
奴こそは背骨を割るように弾けるクラッカーだ
奴は膝より下に屈伸して着地した
お前は肘掛け椅子で待っていろ お前は奴の病的異変を感じるだろう
一緒に来いよ!今直ぐ!僕を乗り越えていけ!

*walrus・・ルイスキャロルの「不思議の国のアリス」の「セイウチと大工」からの引用。
       ウォルラス(セイウチ)はビートルズの楽曲に頻繁に登場するキャラクター。
       物語の中では、セイウチは大工と連んで牡蠣の子供をたぶらかし食べてしまう。
       弱い者を餌食にする強かな悪漢のイメージ。
       ジョンは、商業的に成功したアイドル、ビートルズを自嘲してセイウチに例えている。
       ここでは、幼い子供を食う悪漢のセイウチは、マイケルに成敗されて
       長靴の革にされていると解釈。
*spinal cracker・・マイケルは、ショーに奈落からジャンピングボードを使って登場し、
           脊髄に一撃を与えるような演出を行った。
*Ono sideboard・・ジョンとヨーコの息子、5歳で父を亡くしたショーン・タロー・オノ・レノンが、
           マイケルの映画「Moonwalker(ショーン出演シーン)」に、
           当時13歳で初出演し、デビューした。
           ショーンは実際に「Moonwalker」で歌われる「Come together」の
           舞台袖(sideboard)にいた。(↑動画0:29~1:32)
*his disease・・disease=dis(=not) + ease=安楽ではない状態 
         「不足、欲求、不快感、苦痛。トラブル、不幸。疾患、病気」を意味する。
          権力による大きな暴力的犯罪に目を背けることによって、
          世界は偽りの安楽の中にいる。
          危険を察知しそれに反応する姿が、his diseaseである。


Ah Come together baby Hoo
Ah Come together baby Ah Ah
Come together
Come together Ah

アウ~ 一緒に来いよ ベイビー ホー
アウ~ 一緒に来いよ ベイビー
続いて来い
続いて来い  アウ~

He roller-coaster he got early warning
He got muddy water he one mojo filter
He say "One and one and one is three"
Got to be good-looking 'cause he's so hard to see
Come together right now over me

奴こそはローラーコースター 奴は早期警告をつかんでいた
奴は泥水をかぶった 
奴こそが魔法のフィルターなのさ
奴は言う「1+1+1は3だよ!(三位一体なんて変だ!)
ちゃんとものを見抜かなきゃだめだよ  
奴を理解するのは難しいのだから
続いて来いよ!今直ぐ!僕を乗り越えていけ!

*He roller-coaster・・マイケルは、自分自身のショーをアミューズメントパークに例えていた。
              ショーではローラコースターに乗る映像から始まり、
              ステージに登場する演出もある。
*He got muddy water he one mojo filter・・マイケルは、いち早く子供たちに及ぶ危険を察知し、
                 自ら泥水を被り泥を濾過するフィルターの役目を果たす。
*Got to be good-looking ・・Got to be=「…にならなければならない」
                  good-lookingは、通常は、「顔立ちのよい,器量のよい」という意味だが、
                  ここでは、「物事をよく見抜く眼力をもつ」という意味と解釈。
                  よって、Got to be good-lookingで、
                 「物事をよく見抜く眼力をもつようにならねばならい」という意味。


Oh
Come together   
Yeah come together
Yeah come together
Yeah come together
Yeah come together
Yeah come together
Yeah come together
Yeah oh
Come together
Yeah come together

オ~ 一緒に来いよ
そうさ 続いて来るんだ ×6
そうさ オ~
一緒に来いよ
そうさ 続いて来い