楊麗萍 ヤン・リーピン
中国雲南省・大理白族出身。1971年、西双版納(シーサンパンナ)歌舞団に入団。
86年、制作・主演を務めた一人舞台『孔雀の精霊』で大成功をおさめたのち、
90年北京で開催されたアジア競技大会閉幕式でもこの踊りを披露して、世界的に有名になる。
97年に監督・主演した『太陽の鳥』がカナダ・モントリオール映画祭で審査員特別賞を受賞。2003年には少数民族の民族歌舞劇『シャングリラ』を初演、2度の来日公演を行っている。
世界各地で芸術交流を積極的に行い、これまでに、アメリカ、ヨーロッパ、フィリピン、シンガポール、ロシア、台湾などで公演をした。
Q;ヤンさんは西洋的な踊りの教育は受けておらず、動物や昆虫から多くを学んだと聞きました。自然が師匠であるとも聞いています。
A;鳥ならクジャク、昆虫ならアリやバッタ、チョウチョウも先生ですよ(笑)。私には、チョウチョウの羽ばたく音がすごく大きく聞こえるのです。全然聞こえないとおっしゃるかたもいますが、私にはとてもはっきり聞こえます。白族には「いちばん小さい音が、いちばん大きく聞こえる」という言い方があるんです。ものすごく小さな音ほど逆に大きく聞こえるんです。
Q;それはどうして?
A;聞こうとする心があるから。目で見ようとしないで、耳を澄ましてみると、小さくてささやかな音が聞こえてくるんです。それと、鳥の話し声も聞こえます。鳥と人間は使っている言語が違うだけなので、彼らが何を話しているか私には理解できるのだと思います。ただ、それを言葉で表すことはできない。でも、何を言っているかわかるし、それを耳にするととても楽しい気分になれます。