
ユダヤ人精神分析医フロイトは、
ナチスのユダヤ人迫害が激化する中、
「なぜユダヤ人は迫害されるのか?」という究極の問題を問い続け、
その答えを『モーセと一神教』のなかで明らかにしました。
その答えとは、簡単に言うと、
「ユダヤ人が憎まれ迫害される理由は、
エディプスコンプレックスから解放されていない病人であるからだ。」
ということに他なりまてん。
え~
そんなこと言っちゃぁ、弱り目に祟り目、
あまりにも自虐的すぎやしませんか!?フロイトさん

いやマジ、このフロイトの壮絶な書物、
彼は、同胞が虐殺される状況下、
悪魔の迫害者ナチスの精神を医学的に、
ボコボコに論じたい憎しみを抑え込み、
徹頭徹尾、自分自身、自分の属する民族へと目を向けているのです。
そこにある恐ろしくも冷徹な精神分析学者の心理とは?
フロイトが、『モーセと一神教』のなかで、
自分が生涯をかけて作り上げた精神分析学を駆使し、
迫害者である他者、他民族、ナチ野郎ではなく、
自分自身、自分の民族についてにのみ語り、
自民族の人から疎まれる決定的精神の病をアクロバット的仮説で
明らかにして見せますが、
私は、もっと重大なメッセージが隠されているのではないかと思うのです。
隠蔽された真のメッセージですね。
つまり、
フロイトが、真に導き出した新たな問いは、
「なぜ人類は、他者を迫害するのか?」ということなのではないかと思うのです。
そして、その答えは、
「人類は皆、エディプスコンプレックスから解放されていない病人であるからだ。」
ということなのではないかと想像します。
しかし、フロイトは、
これを書き始めた動機はあくまでも、
「何故ユダヤ人はあの永遠の憎しみをみずからに招き寄せているのか?」についてであり、「ユダヤ人」についての考察であると限定しています。
頑固ですね~

しかし、フロイトは、つまり・・
他者の批判しかできず、自分がお留守なノータリンのナチスの
自分棚上げ方式の徹底的サカサマをやっているんですね。
「もしも、あなたに想像力があればのハナシ、
自分は自分自身の民族の精神史について、改めて熟考してみた。ゆえに、
読者も自分自身の民族について、もう一度考えてみてはいかがかか?」
・・と、暗に示唆しているのではないかと感じるのです。
というのも、フロイトは、
頭上では、今正にナチスのユダヤ人大虐殺がおこなわれる真っただ中に、
個人の心の病を癒すための精神分析学を、
本来は、禁じ手の、拡大応用し、グ~ンと広げ、
自分自身の民族の集団としての「ユダヤ人の心の病」を導き出し、
その心の病こそが、「ユダヤ民族が憎まれ迫害される理由だ!」と
自省的な結論を導き出しているのですから、ね。
ならば、読者も、
フロイトに習って、この精神分析の拡大応用の方法をとり、
ユダヤ民族だけではなく、はたして、わが民族はどうか?と
考えてみる必要があるのではないでしょうか?ね。
フロイトの言う「父殺し」の回帰(=再発する心の病気)・・
つまり、権力と性を独占する父を、
子は憎み、子もまた、権力と性への欲望に駆られて父を殺す。
それは後悔を生み、罪責の苦しみをもたらす。
そして、父殺しの事実を潜在意識の中に封じ、抑圧し、忘れ去り、
子に対して道徳観を教え欲望を禁止した父に成り代わり、
自ら、欲望を禁止し、他者に対しても欲望を禁止することを反復する。
権力と性の欲望を爆発させては、圧し、開放されない悩める息子、
エディプスコンプレクスから解放されていない病人。
胸に手をおいて考えれば、
実は人類全体に当てはまるのではないでしょうか?

当てはまるでしょう?
こんな病気野郎の見本みたいな男を
ソーリにしてしまった我々も相当なビョーキなのです。
つまり、人類すべてが、
この心の病をかかえた病人だということなのです。
フロイトは、
背後に隠された無意識的な欲望を暴き出し、
自我そのものが無意識的な機能を持っていて、
自らを守るためにさまざまな仕方で自らを欺いていることを教えてくれ、
宗教の幻想と欺瞞を暴いています。
フロイトは、
一神教は、再発を繰り返す心の病いの一種の症状だと考えていたのでは?
そして、エディプスコンプレックスの段階を超えるということが、
人類の課題だと考えていたのではないでしょうか?
けれども、
無意識的な欲望、無意識的な自己欺瞞は、やっぱり無意識なのであり、
人間は、逃れ難い病いを病む、かくも救いようのない
愚かな存在のだということです。
生きていること自体が、この病いと共に、ということであれば、
この病いを自覚することだけが、
未来へ向かう始まりなのではないでしょうか?
オイラは病気だ!と知るべきなのです。
この『モーセと一神教』は、フロイトが、
ホロコーストが吹き荒れる地獄の只中で、
ヨワイ80になろうかとする最晩年、
ユダヤ民族どころではなく
ナチスドイツを含む、人類全体へ送る
渾身のメッセージだったのではないでしょうか?
フロイトが語るモーセと一神教の歴史が
真実であったかどうかについては、いまや解き明かしようもありませんが、
私には、フロイトの遺言は、おそろしくも
非常に心に響くものでした。

現代の日本の不穏な空気、独裁政権に
ソーリのそうそうたる系譜の「原父殺し」の反復強迫症
岸信介の亡霊を感じないわけにはいきませんから。
若者たちの、極右傾向も、
この病気の激しい症状なのでしょうか。。
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さてさて、マイケルジャクソンのお話しです。
今回、『モーセと一神教』の内容から、
以前も解釈し連作記事を書いた『 You Rock My World 』を再考しています。
フロイトの『モーセと一神教』から学ぶのは、
人間の幸福にとってエディプス期を超えることが、
どれほど重要であるかということですが、
ここで、思い出すのが、『 You Rock My World 』と同時期に発表された
マイケルの素晴らしいスピーチです。
それは、かの2001年3月6日で行われた
オックスフォード大学でのスピーチです。
「私たちはみな、幼児期の産物です。
子ども時代は、人格形成に大きく影響します。」彼はこのように言いました。
このとき、マイケル自身が、2児のダディになっていました。
(1997年2月13日Prince Michael Joseph Jackson Jr.誕生。
1998年4月3日Paris Michael Katherine Jackson誕生。
2002年2月21日Prince Michael Jackson II (Blanket)誕生。)
そして、
ここで、父ジョーとの関係についても赤裸々に語り
父ジョーとの関係が新たな段階に入ったことを明らかにしました。
「すべては許すことからはじまるのです。
世界をいやすためには、まず自分自身をいやさなくてはならないからです。
わたしは、このままでは完璧な大人にも、
無償の愛を与えられる親にもなり得ないことがわかり、
子ども時代のつらい記憶の扉を閉めました。
みなさんにも、そうしてほしいのです。
モーゼの十戒、第五の戒律(あなたの父と母を敬え)に
ふさわしい生き方をしましょう。
親 を非難するのではなく、尊敬しましょう。
物事をいい方向に考えましょう。
だから、私は父を許し、父を非難するのをやめようと思うのです。
父を許したい。「お父さん」をほしいから。
結局わたしには彼しかいないのです。
わたしは過去の重荷を肩から降ろし、父との新しい関係を踏み出したいのです。
過去のつらい記憶に邪魔されず、未来を築きたいのです。
憎しみに満ちた世界でも、望みをもたなければなりません。
わたしは過去の重荷を肩から降ろし、父との新しい関係を踏み出したいのです。
過去のつらい記憶に邪魔されず、未来を築きたいのです。」
おもえばマイケルは、個人的な人生の大きな変化が訪れるごとに、
今まで秘していたプライベートな傷みを公に公表する
特別な場を設けて来ましたよね。。
そして、握りしめていた傷みを手放し、
心の澱みを一掃して、新たな未来へ歩を進めたのではないでしょうか。
自分を苦しめるメディアというものを
潔い賢人は、人生の頁をめくる魂の浄化の場に変えるという
用い方をしたのですね。
マイケルが子供を持つことを心から願い、
素晴らしいアーティストになることよりも、
素晴らしい父親になることを自分の人生で最重要だと考え、
そのためには、父との問題を乗り越え、
フロイト的に言えばエディプスコンプレックスを自覚し、
一人の人間としての成長する決意をしたのですね。
そして、
このスピーチの約半年後、2001年10月30日に
マイケルのラストアルバムの『Invincible』がリリースされます。
私は、アルバムの中に収められた
『 You Rock My World (録音2000年9月)』という楽曲こそが、
このスピーチと同様に、
マイケルがエディプス期を乗り越える、その力を与えてくれた子供たち、
殊に、生れて間もない初めての女の子、パリスとマイケルの
愛の歓びを歌った作品だと思うようになりました。
この歌にある「カンペキな愛」を、
男女のものと考えるには、
マイケルの男女の恋愛観からは、ど~にもシックリこなかったので、
は~、スッキリ

そして、ユロクマは、マイケルがフロイトの心理学を学び、
エディプスコンプレックス、「父殺し」をテーマに制作した
楽曲&SFなのですね。。
フロイトは、
エディプス期を乗り越えることが人間の幸福の最大の課題だ
ということを示していますが、
『 You Rock My World 』は、
マイケルのラストアルバム『インヴィ』からリリースされた唯一のSFであり、
マイケルの最後の完成版SFが『 You Rock My World 』でした。
(※One More Chanceは未完でした)
・・ということは、マイケルは、大きな宿題をやり終えて、
音楽の世界から旅立とうとしていたのですね。
凄い人だな~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
思えば、
マイケルの実人生で、「父殺し」が初めて明確に表面化したのは、
1974年、16歳の若きマイケルが、
モータウンの社長ベリーゴーディと
契約問題について対決を決行したときではないでしょうか?
この交渉は決裂し、
1975年、J5はモータウンからエピックに移籍したのでした。
ベリーゴーディーは、マイケルのいわば育ての親です。
けれども、彼は、偉大なブラックムミュージック界の父と対峙し、
服従を拒否したのです。
そして、決定的な「父殺し」を行ったのが、
1979年、マイケル21歳のとき、
ファミリービジネスを離脱し、
マイケルは、J5をスターに育て上げた父ジョーを
自分のマネージャーから外したときではないかと思います。
マイケルは、ついに息子たちを支配し鍛え上げた腕利きのマネージャーの
実の父親の首を切ったのです。
マイケルは、
『 You Rock My World 』のSFに、
心の父と敬愛するマーロン・ブランドに出演を依頼しました。
マーロン・ブランドは、原父の象徴として、
マフィアのボスの役で出演しますが、
最後に、こんな会話を交わします。
ボス :You’re pretty cute in there.
なかなか派手にやってくれたじゃないか
マイケル :I know who you are.
あなたのことは知っているよ
ボス : Bing bong!
ピンポンその通り!(俺こそがお前の「原父」さ!)
Later
またな
**** *** ****
Later またな?
マイケルは、再び「原父」に出会い、
「原父殺し」に回帰するのでしょうか?
そうかもしれない。。
これが、人類の病気を自覚するという態度なのかもしれません。

『波止場』のボクサーくずれの The WATERFRONT HOTELの
演じテリーをるMブランド マフィアのボスを演じるMブランド

ボクサーをしていた ボクサーを志した若きジョー
若きべりー・ゴーディ
モータウン創始者ベリー・ゴーディ マイケルの父ジョー・ジャクソン
マイケルもまた、
フロイトが明らかにしたように、
エディプスコンプレクスに苦悩する息子だったのです。
しかし、
彼ほど辛い子供時代をもちながら、
自分自身の精神の内側を自覚的にみつめ、
子供に愛を与えられる親になろうと努力した人がいるでしょうか?
彼は、児童性的虐待のレッテルを貼られ、
子供を育てるにふさわしくない欠陥者だと見なされていました。
このような世間の態度は、
フロイトの『モーセと一神教』から読めば、
自らの心の病を棚に上げて、ユダヤ人を一方的に迫害するナチスと同じ、
無自覚な最も重度の反復脅迫症なのではないでしょうか?
たとえば、その扇動者の典型例が、
狂犬トム・スネドン、Mrノーマルのような人物ですね?

日本にもこんな狂犬が。
『 You Rock My World 』
今回、改めてこの歌について考察しなおし、
個人的には、
マイケルが、愛娘パリスに贈る愛の歌なのだと感じています。
SFに描かれているものは、
マイケルが、一目でマフィアの美しい情婦を愛してしまい、
彼女を奪い去るというストーリーですが、
この女性は、心理学的な存在であることを暗示する場面があります。
マイケルは、自己の潜在意識の部屋、地下へと降りて行きます。
そこで出会う女性は、マイケルの「アニマ」なんですね!


きっと、パリスは、マイケルにとって、「アニマ」そのもの。
彼の永遠のプリンセスだったのだと思います。
マイケルは、生れて間もない可愛い盛りのパリスを
どれほど愛おしく思っていたことでしょう(ノ_-。)
『 You Rock My World 』、
本当に心打たれる溢れんばかりの愛の歌!
パリスちゃん、
どうか、元気でいてください。
マイケル、あなたのプリンセスをどうか見守ってあげてね

それでは、和訳です。

Michael And Baby Paris
You Rock My World
Oooh
Oh, oh
Hoooh
My life will never be the same
Cause girl you came and changed
The way I walk, the way I talk
I cannot explain
These things I feel for you
But girl you know it's true
Stay with me, fulfill my dreams
And I'll be all you need
Ooh it feels so right, girl
I've searched for the perfect love all my life
All My Life
Ooh feels like
I have finally found a perfect love this time
I have finally found, Come on girl
僕の人生は、決して同じにはならないだろう
君がやって来て、変えてしまったから
僕の生き方、僕の話し方を
僕が感じる君に対する勘のようなことについては、説明することができない
でもガール、君はそれが真実だとわかっているね
僕といておくれ 僕の夢を叶えておくれ
そうすれば僕は君の望む全てになるつもりだ
ああ、それがとても正しいと感じるんだ ガール
僕は生涯をかけて 完璧な愛を求めてきた
人生の全てをかけて
ああ、僕は 今度こそついに完璧な愛を見つけたように思う
とうとう見つけた お願いだ ガール
[CORUS]
You rocked my world, you know you did
And everything I own I give
The rarest love, who'd think I'd find
Someone like you to call mine
You rocked my world, you know you did
And everything I own I give
The rarest love, who'd think I'd find
Someone like you to call mine
君は僕の世界を揺さぶった 君もわかっているはずさ
そして 僕がもっている ぼくが与える全て
最も希少な愛 誰が僕が見つけると思っただろう
僕のものと呼べる君のような人を
君は僕の世界を揺さぶった 君もわかっているはずさ
そして 僕がもっている ぼくが与えられる全て
最も希少な愛 誰が僕が見つけると思っただろう
君のような人を、僕のものと呼べると
In time, I knew that love would bring
Such happiness to me
I tried to keep my sanity
I've waited patiently
And girl you know it seems
My life is so complete
A love that's true, because of you
Keep doing what you do
Ooh think that I (girl)
Finally find the perfect love I search for all my life
Search for all my life
Ooh who'd think I'd find
Such a perfect love that's awesomely so right
Oooh, girl
やがては 僕は愛が
そんな幸せを運んで来るとわかっていた
僕は懸命に正常な精神を保ち
辛抱強く待っていた
そして ガール、君はわかっているね
僕の人生が完璧になったようだということを
真実の愛 君のおかげさ
そのままでいておくれ
ああ 僕はついに生涯をかけて探してきた完璧な愛を見つけたように思うよ
ああ 誰が僕が見つけると思ったただろう
これほど素晴らしく申し分のない完璧な愛を
ああ ガール
[CORUS] x 2
And girl, I know that this is love
I feel the magic all in the air
And girl, I'll never get enough
That's why I always have to have you here
Hoooh!
だから ガール 僕にはこれこそが愛だとわかるんだ
大気の全てに魔法を感じるよ
だから ガール 僕はいつも君がここにいなければ
僕は満たされないのさ
ホーーーー!
[CORUS] x 4