新・スムースクリミナル② ~カムフラージュ=偽装 | ☆Dancing the Dream ☆

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The Joy of life ♡
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「Put the blame on Mame」(和訳・byてん)

Put the blame on Mame, boys
Put the blame on Mame
Mame did a dance called the hoochy-coo
That's the thing that slew McGrew
Put the blame on Mame, boys
Put the blame on Mame

メイムのせいにしちゃえばいいわ、お兄さんたち、
メイムのせいにしちゃいなさい
メイムがフーチイ・クーという腰振りダンスを踊って、 
それがマグルーを殺すきっかけとなったの
だからメイムのせいにしちゃえばいいわ、お兄さんたち、
メイムのせいにしちゃいなさい

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マイケルは、TIIで
傑作smooth criminalのSFのリメイクを試みた。

完成された既存のsmooth criminalのSFを
なぜ、あえて新しく作り直し、
生涯最後になるであろうステージ、TIIで、
なぜ、発表しようとしたのか?

映画マニアのマイケルが、フィルムノワールの名作の断片を
コラージュして、自分自身が、モノクロームの画面に入り込み、
女の手袋を巡って、争い、ドンパチ、追って追われて・・というのでは、
いかにも陳腐だ。

では、「ギルダの投げた黒手袋」は何を意味するのか?
そして、マイケルのこの行動は何を意味するのか?
なにか隠された意味があるはずだ。
そこで、マイケルは、『ギルダ』で何を暗示しているのか?を考えてみたい。

これについては、過去記事でも、何度か取り上げましたが、
今回は、少し新たな内容が見えてきました。

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フィルムノワールの映画『ギルダ』の主人公、
リタ・ヘイワーズ演じるファムファタル「ギルダ」は、
誰もを唸らせ、虜にする妖艶な女性美の象徴として
こんなところに登場する。

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①スティーヴン・キングの小説『刑務所のリタ・ヘイワース』。
 (Rita Hayworth and Shawshank Redemption )
 これは原題『The Shawshank Redemption』
  邦題『ショーシャンクの空に』として映画化された。
 スティーヴン・キングと言えば、マイケルが、映画「Ghosts」の原作者として、
 白羽の矢を立てた随一のホラー小説家である。
 無実の罪で囚われた主人公が、模範的囚人を装いつつ、日々、コツコツと
 壁に穴を掘って脱獄を企てる。 厳しい監視を欺くために、穴を隠したのが、
 リタ・ヘイワーズの「ギルダ」のポスターなのだ。

②1945年に広島に原爆を投下した、B29爆撃機エノラゲイの操縦席には、
 ヘイワースの「ギルダ」の写真が飾られていた。
 
③科学者、技術者を総動員して進められたアメリカの原子爆弾開発・製造
 プロジェクトは、マンハッタン計画と呼ばれ、
 人類史上初の核実験を行い、実際に兵器として、
 日本の広島、長崎への攻撃に使われ、日本は敗北。終戦となる。
 終戦直後、初めての原爆実験、アメリカ軍占領下にある日本の
 委任統治領ビキニ島で行った原爆実験で使用された核爆弾は、
 「ギルダ」名づけられ爆弾の内部にはヘイワースの写真が貼られていた。

①②③の共通点をみると・・
男たちは、
何か隠しておかなければならないものを、
リタ・ヘイワーズの『ギルダ』で
カムフラージュしているようだ。



では、カムフラージュ【camouflage】とは?

カムフラージュとは、偽装のこと。
自然界で起きる現象のひとつであり、動物や昆虫が敵から身を守ったり、
潜めたりするために環境に容易に溶け込むこ能力を指す。
また、軍隊,兵器,施設,工事などが敵に発見されないようにするために,
あるいは軍事的に価値のないものを重要な軍事目標であるかのように
見せかけるために用いられる手段,方法である。
カムフラージュには目標を偽装用のシートで覆って隠したり,
めだたない色と模様の迷彩を施し,背景と調和させて見わけられないようにしたり,
その外観をまったく変えてしまうように変装するなどの方法がある。
目標が敵に発見されるきっかけとして,その形状,影,色彩,表面からの反射,
動きなどがあり,カムフラージュのためには,これらの性質をうまく利用し,
」に気づかれないようにする。――――


①の『刑務所のリタ・ヘイワース(ショーシャンクの空に)』の主人公の「敵」とは、
無実である彼に、有罪を宣告し、幽閉の身に貶めた、司法、国家権力である。
また、扇動され易い一般の人々の代表でもある陪審員である。
つまり、彼の「敵」は、マイケルの映画「Ghosts」作中に登場するような、
良識ある「ノーマルピープル」を自認する普通の人々の中に巣食った偏見でもある。
彼は、彼の「敵」のような輩に対してギルダの写真が発揮する効力を良く知っていて、
ギルダのポスターで「敵」の油断を誘い、脱走の為の穴を隠す道具として利用した。
彼は、たゆまぬ努力を続けて、知恵を働かせて、敵を出し抜き、脱走に成功する。
彼は彼の「敵」が物事の真実に目を閉ざした盲者であり、
扇動され易い性質であることを逆手にとって、自由を勝ち取ったのだ。

②のB29爆撃機エノラゲイに乗った兵士が、
破壊的爆弾を投下する際に「敵」となるのは、
殺人を犯すことは罪であると感じる心の声、「良心」ではないか?
つまり、彼がギルダの写真によって、偽装を試みているのは、自分自身に対してである。
異常な事態である戦時では、人を殺すことが賞賛され、人殺しを恐れる気持ちを持つことは、臆病風に吹かれた弱虫のレッテルが貼られ、制裁を受ける。
兵士は、それを恐れている。人殺しは、勇者の証しであり、勇者と讃えられることは、
名誉なのだ。このような狂った兵士にとって、「良心」は、敵なのだ。

③の原子爆弾開発・製造を行った学者にとっても、②と同じく、
彼らの「敵」は、自分自身の心の声、「良心」だろう。
ひたすら研究に没頭し、殺人兵器の完成、成功と目指す、
スタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』に出てくる
ストレンジラヴ博士のような学者にとって、
被害者は、単に科学の発展のための研究サンプルであって、
尊厳ある人間とみなすことは御法度である。科学の発展こそが善であらねばならない。
自分たちが生み出した殺人兵器が、引き起こす甚大な死、被害者たちの苦しみを
想像する「良心」は、狂った学者にとって、全く邪魔な「敵」なのだ。

①②③には、
はっきりとしたコントラストがある。

①の『刑務所のリタ・ヘイワース(ショーシャンクの空に)』の主人公のアンディは、
今や社会を脅かす殺人者であり、犯罪者と見なされている。
しかし、彼は、無実の人間である。

②のエノラゲイの操縦を行った原爆を投下した兵士も
③の原子爆弾開発・製造を行った学者も、大量の殺人を行った殺人者であるが、
②は勇者であり、③は識者と見なされている。

これは、まさにマイケルの映画「Ghosts」が描いている世界だ。


つまり、①と②③から見えてくるのは、
白○と黒●が逆さまになっている状態だ。

「真実」が何かに覆われ、隠され、
カムフラージュ=偽装されている。

 $☆Dancing the Dream ☆

そう、、
白い真実を隠している黒い覆いは・・

「ギルダの白い手○」を隠しているのは・・
「ギルダの黒い手袋」●だ!

マイケルが、持ち去っているのは、
真実を隠す覆いなのだ!

だからこそ、
彼は、命懸けで「黒い手袋」を奪って逃げる!!




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つづく・・・