ニグロとユダヤの混血には、
これ以下ということがないんだ。
だから、いつだって俺は昇り坂さ。」 ― Sammy Davis Jr.
なんという情感!!感涙!
サミーは、自分の曲がった鼻を指で持ち上げて「殴られ何度も折られて、上を向かなくなったよ」とジョークのように語っています。
また、彼は、28歳の時、交通事故で片目を失いました。しかし、この54年に初めてレコードをリリースし、一躍全米レベルでのスターダムにのし上がるのです。
最晩年には、喉頭がんに侵され、彼は、声を維持することを望みましたが、
死の数週間前に、喉頭を全摘出されたのだそうです。
神さまは、彼から一つづつ、与えたものを奪って行くかのよう。。
でも、彼の魂は、最後まで軽やかに jumped so high !
瞳の奥は少年のように輝いていました。

この眼帯の下の彼の左目は空洞でした。眼帯は伊達ではないんですね。
義眼を入れ、サングラスをするようになったのは、イタリア移民の子として、サミーと同じく差別を受けて育ったフランクシナトラの助言からなのだそうです。シナトラは、正当に評価されないサミーの実力を認め、周囲の反対を押し切ってシナトラ一家に迎え入れたということです。
Sammy Davis Jr's 60th Anniversary Celebration
声を失ったサミーの、最後のタップ!!!
Please, ...Please, Mr. Bojangles~, dance~!!!。゚(T^T)゚。
この年の2月に公開されたばかりのグレゴリー・ハインズ主演の映画「TAP」(1989年公開)では、並み居る老ダンサー達が渋いタップダンスを競い合う名シーン見ることがます。
アーサー・ダンカン(Arthur Duncan)55歳、
バニー・ブリッグス(Bunny Briggs)65歳、ジミー・スライド(Jimmy Slyde)61歳、
スティーヴ・コンドス(Steve Condos)70歳、ハロルド・ニコラス(Harold Nicholas)67歳、サンドマン・シムス(Sandman Sims)70歳、
・・そして、 サミー・ディヴィスJr.(Sammy Davis, Jr)63歳。
サミーは、この映画が公開された翌年に、亡くなりました。
日本のタップダンスの一人者、熊谷和徳さんは、グレゴリー・ハインズにダンスを教えてもらい、励まされ救われたと言います。
このような逸話を多く残したタップ界に多大なる影響を及ぼした人物、人格者として名高いハインズが、わが師、神と仰ぐ人こそ、サミーなのですね。
ハインズのタップの醍醐味が見れる映画としては、ソ連から亡命したバレエダンサー、バリシニコフと共演し、ヒットした「ホワイトナイツ(白夜)」も素晴らしいですね!!
彼もまた、2003年、57歳で肝細胞癌により、すでにこの世を去っています。
卓越した唄とダンス。物真似を交えた軽妙なトーク。
彼の芸はその後の形態模写のコメディアンに大きな影響を及ぼしました。
父親は、クラブで活躍するボードビリアンで、サミーは、幼い頃から
ショウ・ビジネスで生活する人たちに囲まれながら、芸を仕込まれたのです。
3歳のときに初舞台に立ち、巡業でアメリカ中を転々としていたため、
通信教育で高校卒業資格を取得したのだそうです。
サミーはマイケルを「my son」と呼んで可愛がり、
マイケルは、サミーをmentor、そして、inspirationの源と言って、慕っていました。
1989年、最初で最後のシナトラ、ライザ・ミネリと共演した伝説の日本公演。
彼が生涯で、最も大事にした曲、「Mr Bojangles」・・これぞ至芸ですね!!
彼こそ、Mr Bojangles。。
「Mr Bojangles」の和訳など、詳しくは、過去記事のコチラ↓にあります。
http://secret.ameba.jp/et-eo/amemberentry-10920587747.html
マイケルが、自宅に尊敬する人物の神殿を作るのは有名ですが、
シャーリー・テンプルもその一人でしたね!
シャーリーと共演したタップの父、そして、ボージャングルと呼ばれた
ビル・ロビンソンの逸話も書いてます。彼の気高い人間性がよく解るお話です。
興味のある方はどうぞ~♬
Sammy Davis Jr's 60th Anniversary Celebration
Frank Sinatra, Dean Martin and Shirley MacLaine
シナトラは言います。「他に気の利いたことは言えない。サム、ただ君を愛している」
「君は私のブラザーだ」・・・そして「Where or When」を歌います。
Sammy Davis Jr's 60th Anniversary Celebration
マイケルとエディのエスコートでなんとElla Fitzgerald が!
幼少期から人生の辛酸を嘗め尽くし、
30年代から歌い続けたトップ・ジャズ・ボーカリスト。
会場は彼女の登場でallスタンディングオベーションです。
この頃、73歳、糖尿病により盲目となっていましたが、この歌声!
この3年後には両足を切断。。特別な試練を生き抜いた人。。
1996年に帰らぬ人になりました。
Sammy Davis Jr's 60th Anniversary Celebration
ホイットニー·ヒューストン。そして、次にマイケル。。
マイケルは、祝辞は述べず、こういう感じで登場したのですね。。
そして、この日のために、この日限りのオリジナルの歌を用意したのです。
彼らが二人ともこの世にいないなんて。。。

マイケルの「YOU WERE THERE」もう一度、対訳付きで、どうぞ。
偉大なエンターティナー、サミーの芸能生活60周年を記念して
コンサート(1989年11月13日/もうすぐサミーの64歳の誕生日[12/8]でした)が行われ、スペシャルテレビ番組が制作されました。
この時、マイケルはサミーの為に書いた曲を捧げました。
サミーは、キング牧師との交流も深く、黒人達の教育機会向上のために
多大な寄付や基金の設立などを永年にわたって行ってきたのです。
サミーがマイケルを見つめる眼差しのなんと深いこと! 万感が宿っています!
二人は、まるで「Mr Bojangles」の
ボロを着て踊る賢老人と若い青年の物語そのまま。。
マイケルが片手を高く掲げるポーズは、
サミーの決めポーズへのトリビュートですね!
サミーは、ステージに駆け上がり、マイケルを抱きしめて、
声の出ない口元で「Thank you Michael!」と言っているよう。。
司会者にエディ・マーフィー、出演者にスティービー・ワンダーをはじめ、
フランク・シナトラ、マイケル・ジャクソン、マイク・タイソン、クリント・イーストウッド、 ブッシュ元大統領…etc、大勢の方がお祝いに駆けつけました。
この年にサミーは召されます。
YOU WERE THERE
(tribute to sammy davis jr.)
You were there, before we came.
You took the hurt, you took the shame.
They built the walls to block your way.
You beat them down.
You won the day.
It wasn't right, it wasn't fair.
You taught them all.
You made them care.
Yes, you were there, and thanks to you
There's now a door we all walk through.
And we are here, for all to see --
To be the best that we can be.
Yes, I am here....
Because You were there.
Sammy Davis Jr's 60th Anniversary Celebrationのオープニング、
エディがサミーが駆け抜けた芸能人生のフラッシュを紹介します。
8:06あたりから、何度でも見たくなるサミーのMr Bojangles・・
サミーが、ボージャングルを語ります。。。

最近公開された、1988年8/4、モナコでのショット。
この年、3月2日、偏見に満ちたグラミーの選考委員は、マイケルに対して
フェアではありませんでした。
「BAD」は世界中で1987年の最高売り上げ、215カ国でNo.1Albumになった
にも関わらず、マイケルは『最優秀録音技術賞』の1部門の受賞にとどまったのですから。
しかし、88年グラミーで歌った”The Way You Make Me Feel””Man In The Mirror”のステージは、膝を割るほどの熱演で伝説に残るものとなりました。
おそらく、上のショットは、このグラミーの一件のあった同じ年、
アイルランド(1988/7/30-31)のショーを終えて、
スペイン(8/5,7,9)でのショーが始まる間のバッドツアー途中での出来事ですね。
サミーのマイケルに向ける眼差しが、息子に未来を託すように眩しそうで温かい。。
そして、マイケルが若木のような笑顔です。
このとき。。
「He looked to me to be the eyes of age
as he spoke right out.
He talked of life・・・
彼は酸いも甘いも噛み分けた賢者のような目でぼくを見て
腹を割って話してくれた
彼は生きるということについて話してくれた・・ ――from Mr Bojangles」
・・・のかもしれませんね。。