またまたThriller考~狼男&例の但し書きに注目 | ☆Dancing the Dream ☆

☆Dancing the Dream ☆

Let us celebrate
The Joy of life ♡
with ☆Michael Jackson☆

Thrillerについては、
なんども書いてきましたが。。。

関連の自分の過去記事を探すのも、
テーマ分けしていないので大変になってきました。
せめて、マイケルの曲の解釈や和訳記事だけでも
そろそろ、アルバム毎に整理したいのですが。。

「テーマを追加」の使い方とか?整理法…イマイチ わかんない~( ̄Д ̄;;
今さら、ですが…
どなたか、おしえてください~~(。-人-。)

さて、変身=「メタモルフォルシス(metamorphosis)」は、
マイケルの作品の大きなテーマの一つです。

スリラーでは、特殊メイクで
ブラホワでは、モーフィングのSFXで、あっと言わせ、
ゴーストでは、「変身」の進化系の真骨頂を魅せてくれました。

今日は、姪ちゃんと「もののけ姫」を見ていて
ふと、閃いた…(アルビノの気高い銀狼、モロからの連想がはじまりで(*^o^*))
今までとは違う視点の…
マイケルジャクソン、スリラーの
狼男」…についてのお話です。


====================
スリラー関連・過去記事
*怪物たちの神話①~日本の怪獣/スリラー考(和訳) 2012年06月30日(土)
http://hama-sush-jp.pro/et-eo/entry-11289687471.html


Michael Jackson - Thriller

当時マイケルは、熱心な「エホバの証人」でした。
カレンの弁によると…まだカレンがマイケルと仕事を始めたばかりの頃、
スリラーの写真撮影の現場での出来事。。
彼女は、謎のスーツ姿の男性が、彼の側に寄り添い、
一挙手一投足を見ていたことを訝しく思っていたそうです。
後にその人物は、エホバの証人だとマイケルは明かします。
彼らは、マイケルに常時、同行し、監視しているようだったということです。
それはエホバの証人脱退まで、続けられていました。
彼らは、スムースクリミナルのSFで「銃を撃つシーン」に関してクレームを述べ、
エンターテイメントを辞めるか、エホバの証人を辞めるかの、
選択をマイケルに迫ったと言います。
クリエーティブな創意漲る若き芸術家が、天職を捨てられようはずがありません。
彼は、厳しい業界の中にあって、精神的支柱としていた宗教から
締め出されてしまったのです。

子供から、大人になり、尚、支持され、
成長できるチャイルドスターは、ごく稀で、
その殆どが、潰れ、悲しい運命を辿る。
それを乗り越え、スーパースターへの階段を駆け上がる苛酷な道程で、
宗教は、重要であったと、後年マイケルも述べていました。
スリラーのSFの内容に関しても、
彼らから干渉を受け、マイケルは悩みます。
結果的にJブランカのアドヴァイスで苦肉の注釈入りで、
リリースされたと伝えられていますが、
これは、ミュージックビデオの歴史を変えた世紀の名作が、
永遠に眠ることになりかねなかったということを意味するのです。
信仰した宗教団体によって…オソロシイ(((゜д゜;)))
もしも、スリラーが世に出なかったら?エンタメ界の運命も変わってますよね。。


"Due to my strong personal convictions, I wish to stress that this film in no way endorses a belief in the occult."
「私の強い個人的な信念から、このフィルムは、一切、オカルト信仰を支持するようなものではないことを強調したいと思います。」


この但し書きは、この作品が、彼の信仰心に反するものではない事を弁明すること。
それが、マイケルの意図だということですが…

――― しかし、どうでしょう???
当時、このメッセージは、たいへん奇異に感じられました。
マイケルジャクソンというアーティストは「世界」へ向けて、作品を通じて
メッセージを放ってきたはずです。
一宗教団体への個人的な釈明を、作品に載せて世界に晒すのは、何故なのか?
完璧主義の彼の作品は、幾度も磨かれ、過不足ないものに仕上げられます。
一切無駄なものはなく、全てのものに意味があるのです。
流布されたような経緯が、実際にあっても、
作品のテーマや芸術性にそぐわないものを、彼が加えるということは、
考えにくいのです。
つまり…この冒頭の但し書きのメッセージは、単なる後付けではなく、
これを含めて、初めて「スリラー」という作品は、彼を満足させ、
完成に至ったのではないかと思うのです。

マイケルジャクソンが、道化を演じて、鋭く社会の矛盾や真実を突く、
実に賢明な「トリックスター」であることを覚えていなければなりません。
長い間、繰り返し「スリラー」というSFを観てきて、
今日、初めてこのような考えが頭をもたげて来ました。

私たち視聴者は、このメッセージによって、
明らかに、自由な創造に圧力がかけられ、
芸術家の魂を縛る宗教団体の重苦しい存在について
激しく葛藤する彼の姿が、見えてくることとなるのです。
このメッセージに現された彼の心情こそ、「スリラー」だと知るのです。
このやり方は、リアルな体験を、隠蔽された形で自伝的に作中に盛り込むという、
彼の作品の特徴に合致します。

エホバの証人は、カソリックやプロテスタントというキリスト教の主流から
異端視されてきた宗教です。
マイケルは、そのエホバの証人から異端視され、二重の阻害を受けたのです。
それは、ジャクソンズから、ソロへと成長する過程で
一人の青年としてファミリーから独立していく中で、生じてきた
当時の彼の内的な最も大きな苦悩のひとつだったのではないでしょうか?

さて、ジョン・ランディス監督作製のスリラーのSFに登場する
狼男」は、マイケルの着想で、
彼によるリクエストだったと言います。
――― そして、驚くことに、
「狼男」とは、キリスト教世界では、次のような意味をもつということを
知りました。目

狼男
「中世のキリスト教圏では、その権威に逆らったとして、「狼人間」の立場に追い込まれた人々がいた。その傾向は魔女審判が盛んになった14世紀から17世紀にかけて拍車がかかった。こういった者たちも、狼人間の原型と考えられる。
反キリスト・悪魔のとる姿と位置づけられ、人狼狩りや人狼裁判なるものが度々行なわれた。

大逆罪や魔術使用は教会によって重罪とされ、その容疑などで有罪とされた者は、社会及び共同体から排除され、追放刑を受けた。
この際、受刑者は「狼」と呼ばれた。」


↑このように歴史の中で起きた恐るべき出来事が、
まさに、マイケルの身に起こりつつありました。
彼は、長年献身してきた宗教団体から、↑「狼」のように扱われ、
追放という刑をちらつかせられ、信じた宗教に裏切られ、
非常な恐怖を感じていたのです。
スリラーのSFで、彼自身が「狼」に変身して見せ、
「魂の殺人者/邪悪なケダモノ」とは、誰なのか!?
「僕か?あなた達か?」と… その不条理さを訴えているように思えるのです。


===============
  Thriller
written by Rod Temperton

It's close to midnight and something evil's lurking in the dark
Under the moonlight you see a sight that almost stops your heart
You try to scream but terror takes the sound before you make it
You start to freeze as horror looks you right between the eyes
You're paralyzed

*hit a person between the eyes=人を〉びっくりさせる;〈人に〉強烈な印象を与える

真夜中が近い
邪悪な何かが闇に潜んでいる
月の光の下、君は心臓が止まりそうな光景を見るのだ
君は叫ぼうとする しかし、叫ぼうとする前に恐怖が声を奪う
両のマナコに飛び込む恐ろしいものに射すくめられて君は凍りつき始める
君は麻痺させられる

Because this is thriller, thriller night
And no one's going to save you from the beast about to strike
You know it's thriller, thriller night
You're fighting for your life inside a killer, thriller tonight

なぜなら、これはスリラー、スリラーの夜なのだ
襲って来る野獣から君を救う者は誰もいない
わかるね、これはスリラー、スリラーの夜なんだ
君は命がけで内なる殺人者と戦っているんだ スリラーの今宵


You hear the door slam and realize there's nowhere left to run
You feel the cold hand and wonder if you'll ever see the sun
You close your eyes and hope that this is just imagination
But all the while you hear the creature creeping up behind
You're out of time

君はドアのバタンと閉じる音を聞き、逃げ場がないことを悟る
君は冷たい手を感じ、二度と太陽を拝めないかもしれないと思う
君は目を閉じ、これが只の想像であることを願う
しかし、その間中、君は背後にその手先が忍び寄るのを聞く
君はもう間に合わない

Because this is thriller, thriller night
There ain't no second chance against the thing with forty eyes
You know it's thriller, thriller night
You're fighting for your life inside a killer, thriller tonight

なぜなら、これはスリラー、スリラーの夜なのだ
40個の目を持つモノに対して二度目のチャンスはないのだから
わかるね、これはスリラー、スリラーの夜なのだ
君は命がけで内なる殺人者と戦っているんだ スリラーの今宵


Night creatures call and the dead start to walk in their masquerade
There's no escaping the jaws of the alien this time
(They're open wide)
This is the end of your life

*jaws=顎(複数形で)死などに脅かされた状態

夜の手先が呼ぶ
そして、死が仮面劇の中で歩み出す
今度こそ、その侵入者の捕食の顎から逃れる術はない
(彼らは大きく口を開けている)
これで君の命もおしまいだ


They're out to get you, there's demons closing in on every side
They will possess you unless you change the number on your dial
Now is the time for you and I to cuddle close together
All through the night I'll save you from the terrors on the screen
I'll make you see

彼らは君を掴まえようと姿を現した
悪魔らが四方から迫って来ている
彼らは君に取り付くだろう
君のダイアルの番号を変えない限りは
今こそ君と僕が一緒にピッタリと寄り添う時だ
一晩中、僕は君をその画面の恐怖から救うよ
僕が見せてあげよう

That it's a thriller, thriller night
Because I can thrill you more than any ghost would dare to try
Girl, this is thriller, thriller night
So let me hold you tight and share a killer, diller, chiller, thriller here tonight

*diller dill="penis(ペニス)" のスラングで、頭の悪い、ばかな、とんまなという意味もある。(dill pickle(漬物)
*chiller=(名) 冷却装置; 怪奇小説

これはスリラー、スリラーの夜なのだ
なぜなら、僕はどんなお化けが挑むようなことより
君をずっとゾクゾクさせることができるよ
ガール、これはゾクゾクする、スリラー、僕(スリルを与える人=僕)の夜だよ
だからきつく僕に抱かせておくれ
そして、素晴らしい、凍えるような、
いかれたゾクゾクする今宵を、さぁ、分かち合うんだ

Darkness falls across the land
The midnight hour is close at hand
Creatures crawl in search of blood
To terrorize y'all's neighborhood
And whosoever shall be found
Without the soul for getting down
Must stand and face the hounds of hell
And rot inside a corpse's shell

闇が大地に帳を下ろす
もうすぐ真夜中の時間だ
近隣の住民を恐怖に陥れるために
手先たちが血を求めて這い出しす
誰でもわかるだろう
一歩を踏み出す(or楽しむor降りる)魂がなければ
地獄の猟犬に対峙し立ち尽くすしかない
そして屍の棺(殻)の中で腐るしかないのだ

* getting down=降りる。取り組む。一歩を踏み出す。行動する。
また、楽しむ、くつろぐ。という意味もある→ex.( Let's get down!=まあ、楽しもうぜ!)


The foulest foulest stench is in the air
The funk of forty thousand years
And grizzly ghouls from every tomb
Are closing in to seal your doom
And though you fight to stay alive
Your body starts to shiver
For no mere mortal can resist
The evil of the thriller
Hahahahahahahaha

むかつくような悪臭が漂う
4万年の腐臭だ
全ての墓から灰色のブツブツと不満を云う食屍鬼が
君の運命を封じようと近寄ってくる
そして君は生き延びようと戦うにもかかわらず
君の身体は震え始める
ただ死ぬべき運命の者が
スリラーの悪に抵抗できるはずがないのだから
アーッハッハッハッハッハッハッ