映画DIVA ~あわいに揺れるもの | ☆Dancing the Dream ☆

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DIVA  SentimentalWalk



  なぜか、梅雨どきになると、観たくなる映画…「DIVA

  雨だれの音のようなピアノの このシーンが…とくに好き :*:・( ̄∀ ̄)・:*:



気高い黒人のカリスマ的DIVA、シンシアと 
郵便配達の青年ジュールの ひとときの夢のような散歩…

言葉はなく、時おり微笑みあって
パリの空の
あわいに揺れる 何かを感じて
静かに共振している…
美しい。。。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆  




この映画は、とても感覚的ですが。。。
複雑に織られた物語の、二本の縦糸のように登場する
二つの無関係な録音テープ…
ひとつは、
黒人娼婦の人身売買組織の黒幕の警察官の情婦が、犯罪を告発したテープ。
そして、
ファンが、レコード化しない主義のDIVAのアリアを盗み録りしたテープ。

このふたつは…全く異質のものだけれど、
どちらも…
自由を求める魂の叫びが録音されている。
どちらも…
生々しい声は、本来はその時、その場だけに響き、やがて消え去るもの。

ジャン=ジャック・ベネックス監督の、
35歳で初監督した初長編映画、このDIVAは、
一期一会の「生」のダイナミックな、また、儚い美が、何よりも貴重であり、
そのもの自体である自由を持ち、無二のものであることを讃えている。
しかし、だからこそ、自身が携わる映画によって、
流れ去る「時をとどめて」残し、再生させたいのだ。…と。
決して商業主義に寄らないという信念、映画芸術への監督の思いを感じます。
映画の最後では、人や芸術を不当に売買しようと企む者は死に絶えさせ、
頑なに録音を拒み「音楽はとどまらず流れるものだ」と主張したDIVAに、
高質に録音された自分自身の声を聴かせ、感動し立ち尽くさせるのですから。。
声を盗み録りし、ドレスを盗んで、DIVAに許しを乞う青年の姿は、
「美の実体」を「影」に写し撮る映画監督の写し身…「影」なのかもしれませんね。。


「生」と「記録」…
「送り手」と「受けとり手」…
「実体」と「影」…

これら、相反するかのようなものが、
DIVAと青年の 
ひとときの静かなSentimentalWalkでは
ゆったりと溶け合っているのです。 *:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


アーティストとその音楽を愛する者の
A place without no nameの世界のようだ。。。

   羽根パープル上反レインボーTake me to a place without no name~~~ラブラブ


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Catalani's opera "La Wally."


■カタラーニの「ワリー」の
第1幕のアリア/「私は遠くに行きましょう」(「さようなら、ふるさとの家よ」)


-邦訳- 
それでは、遠くに行ってしまわねばなりません
まるで、行けと、鐘が鳴っているようですわ
白い雪のかなた
雪のかなたに・・・と。
希望もなしに
悲しみと悩みにつつまれて。
おお、お母さま、たのしいわが家
ワリーはそこから出て
ほんとに遠くへ行かねばなりません。
それがお前の運命、もう決して
帰ることもなく、見ることもできないわ。
決して、決して!
そこから出て行かねばなりません・・・




  あなたは美しく気高く、官能的だ…と言うジュールに、
  それは、オペラの主人公であって、私ではないのよ。
  私にそんなものがあるかしら。わからないわ…と笑うDIVA。
  DIVAは、肉体と言う実体を持ってヒロインを演じるが、
  ジュールは、そこに出現した「影」に魅せられる。。
  感じる…とは、どこまでも個人的なものなんですね。
  それでも、
  ただ、二人は、それぞれの感覚のまま、
  今、互いがいることが心地良いのです。
  音楽のように。。
  
  

DIVAのあらすじ
シンシア・ホウキンズ(ウィルヘルメニア・ウィギンズ・フェルナンデス)は、
大変美しく、知的で、世界最高の声の持ち主といわれている黒人のオペラ歌手。
しかし、彼女の見事なソプラノは、コンサート以外では聞くことができない。
彼女は自分の歌を決してレコーディングしないのだ。
そんな彼女の大ファン、ジュール(フレデリック・アンドレイ)は、しがない郵便配達を勤める18歳の純情な青年。彼の楽しみは、カセット付きのバイクに乗ってシンシアの歌を聞くこと。彼は、ミニバイクで外国のコンサートまで駆けつけるほどシンシアに心酔していた。彼女がパリでコンサートを開いた。
ジュールは、涙を流し彼女のアリアを聴くが、その歌声を自分の部屋で再生して味わいたいと言う思いから、そっと客席から歌を録音してしまう。サイン会で楽屋を訪れたジュールは、彼女のステージ衣装を盗んでしまうのだった。
ジュールは、自室でこのドレスを飾り、録音したテープの歌声に陶酔するが…
自ら、彼女の宿泊しているホテルにドレスを返しに行き、許しを乞う。
彼女は、激怒するが、彼の愚行が、熱烈なファンの過ちであることを許し、
話すうちに、自分の音楽への深い理解者であることと、純粋な性質に親しみを覚え、ひとときを共に過ごす。パリ滞在中に、DIVAは、一人のファンと、パリの街の散歩を楽しむのだった。
しかし、このシンシアの歌声を録音したテープは、台湾の海賊版を作る闇組織に狙われることとなる。これを知ったシンシアのマネージャーは、年齢的な問題も含めキャリアのために正式なレコードの録音を強く勧め、「生」こそ音楽と信じるシンシアと衝突する。
一方、元娼婦が、ある売春斡旋、人身売買の組織の秘密、黒幕が警察の上層部にいることを暴露したカセットテープに吹きこみ、復讐を決意して逃亡するが、組織の殺し屋に殺される。彼女の死の直前に偶然居合わせたジュールは、彼のカバンの中にその告白テープが投げ込まれたのに気がつかなかった。
それ以来、ジュールは、そのテープを抹消しようとする組織の殺し屋、それを追う警察などにつきまとわれることになってしまった。しかし、レコード屋で会ったアルバ(チュイ・アン・ルウ)という不思議なベトナム人の女の子と、彼女と暮らす禅スタイルで暮らす謎の男、ギリシャ人のゴロディッシュ(リシャール・ボーランジェ)の二人に助けられる。
謎の男ゴロディッシュの機知によって、無関係の2本のテープを追う、無関係の犯罪組織が互いを抹消しあう形で、事件は幕を閉じる。
ラストシーンでは、ジュールは、問題の盗み撮りした張本人が自分であったことを告白し、シンシアに彼女自身の再生されたアリアを聞かせる。
彼女は、初めて聴いた自分自身の声に、衝撃的な感動を覚え、立ち尽くすのだった。。。