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前回の中東情勢の解説:イランの勝利確定!必殺「鶴翼の陣」にて
の記事の続きになります。
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◆「反/米国ディープステート側」の国は、次の通り(上の記事参照)
 ・イラン、シリア、ロシア、米国におけるトランプ政権「チームQ」
 ・レバノン(シーア派組織ヒズボッラーが勝利)
 ・イラク(親イラン政権になっている)
 ・イエメン(シーア派系の武装組織フーシ派が首都を占拠し救国政府を作っている)
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前回触れませんでしたが、
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◆カタールはどっちなのか?
  答えはこちらの記事から。
 ・(記事)カタールを制裁する馬鹿なサウジ (2017年6月9日 田中 宇)
  http://tanakanews.com/170609qatar.htm
・・・ここから引用します・・・
カタールは、軍産C●●ネオコンの忠実なしもべだった。
カタールは08年まで、イスラエルと仲が良かった。
アラブの春は、米国の軍産C●●とその一味たる米民主党が好んだ政権転覆策であり、
エジプト政府がムバラクから(ムスリム)同胞団に変わったのは、オバマとカタールのおかげだった。カタール君主が作ったアルジャジーラは、軍産ネオコンが好む中東民主化を扇動してきた。
・・引用終了・・・・・
↑
このようなカタールに対して、
2017年6月5日、サウジアラビアは、「カタールへの制裁」を決定し、
カタールと「国交断絶の措置」をし、カタールがイランと親密になるような政策を断行しました。これは、サウジアラビアの利権・覇権の見地からは、
ワッハーブ派が多いカタールをわざわざ敵側に流れるように仕向ける仕打ちなので、
「サウジって、低能なんですか?」となります。
しかし、実は勿論、「わざと」深い考えあっての(トランプ政権チームQの)「作戦」です。なぜなら、その直前に、トランプがサウジを訪問し、ムハンマド・サルマンと会談しているからです。
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以上、それでは、掲題の件に入ります。
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●質問
肝心のサウジアラビアは、米国ディープステート側なのか、そうではないのか、
一体どちらなんですか?
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●答え
現在のサウジアラビアは、トランプ政権と同じ「反・米国ディープステート側」です。
(以降、「反・米DS派」と略記します)
しかし、勿論、かつては、(バリバリ・ズブズブの)「米DS派」でした。
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●質問
では、サウジは、一体いつの時点から「反・米DS派」になったのですか?
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●答え
それは「段階的に」です。
経緯を「ア~キ」で示します。
途中から、「米DS派との内部闘争」が勃発していましたが、
遂に、(キ)で、内部闘争はほぼ収束し、「サウジの反・米DS態勢」が固まりました。
トランプが、ムハンマド・サルマン王太子を担ぎ上げてそうなった、と理解して、大過ないでしょう。
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(ア)2001年911テロ以降、米国から「サウジ、お前がやったんだろ、悪党のサウジは分割解体した方がいいんじゃないか」と、一方的に責任転嫁されて悪者・犯人扱いされ、サウジ側「はっ? 何、言ってんのっ?」と不信感を抱くに至った。
(勿論、真実は、米国の自作自演テロ。それを手伝う形で、サウジが加担していた。)
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(イ)サウジの「米国への不信感」は徐々に現実の様々な出来事を以て確認されて行き、もはやアメリカは「絶対的なサウジの庇護者」ではなくなりつつあることが分かってくる。
それにつれて、米国DSが意図する「サウジも巻き込んだ中東混乱化」という「超・悪意」を徐々に察知して行く。
・Saudi Arabia warns of shift away from U.S. over Syria, Iran(ロイター記事)
「米国に怒ったサウジ王政」(2013年)
「2012年から諜報長官としてサウジの外交戦略を担当しているバンダル王子が、国家戦略の米国離れの決定を主導。
曰く「サウジの米国離れは大々的なものであり、一時的な気まぐれではない」
サウジは、米国の覇権低下を穴埋めしようと、国際的に批判されつつシリア反政府派を支援し、国連安保理の理事国にまでなったのに、その矢先にオバマは、サウジの敵であるアサドやイランとの和解に走り出した。
サウジは、はしごを外され、面子を潰された。
田中宇氏の記事:https://tanakanews.com/131024saudi.php
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(ウ)2013年10月、外交諜報担当のバンダル王子が、米国のみに頼った外交戦略をやめて、フランスや中露など、他の諸大国との関係を強化してバランスをとる方針を表明。
これに対し、米国のケリー国務長官は「サウジはバンダルが問題だ」と語ったとされる。
田中宇氏の記事:アメリカ脱却で揺れるサウジアラビア
http://tanakanews.com/140110mideast.php
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(エ)2015年7月14日 オバマ主導の「イラン核合意」成立。
これに先立つ2015年1月23日に第7代サルマン国王が誕生(第6代国王死去)。
このサルマン国王は、「米DS」の真の目的が「中東ハルマゲドン」にあるとの情報を、どこかの時点で入手したのではないか、と推察されます。というのも、
「反・米DS」の動きを取る活動をしているからです。それが、
<サルマン国王とその息子ムハンマド・サルマン> という親子二人。
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この二人が、米DSに支配されていた王族たちのサウジというこの国を、
段階的に、サウジアラビアの政治の実権を集権的・独裁的にその手中に収め、コントロール下に置くように、次々に手を打って行きます。
サウジ内の「米DS派と内部闘争」をして「米DS派を排除する闘争」です。
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・第7代サルマン国王 =第7代サウジアラビア国王:サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール=サウード(第7代国王に2015年1月23日に就任)
彼の実の息子が↓
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・ムハンマド・ビン・サルマーン・アール=サウード、現王太子
(第7代サルマン国王が国王に就任したので、自分の息子ムハンマド・サルマンを副王太子に昇格させた。)
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(オ)サルマン国王が息子ムハンマド・サルマンを「副王太子」に昇格させたことにより、(米DS既得権益側が猛反発し)激しい「次期・王位継承争い」が勃発した!!
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この時点で、ムハンマド・サルマンは、未だ王位継承第一位の「王太子」ではない。
当時のムハンマド・サルマンの「強力なライバル」、それが、当時、王位継承第一位の「王太子」の座にいた
ムハンマド・ビン・ナーイフ・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール=サウード
(2015年4月から2017年6月まで王太子の地位にあった)
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「次期・王位継承争い」についてはこちらの記事を参照。
●サウジアラビア王家の内紛
2016年2月6日   田中 宇
http://tanakanews.com/160206saudi.htm
・・・・・記事引用・・・・
(ムハンマド・ビン・)ナイーフ皇太子は、米国諜報界とのつながりが強く、サウジ政府の治安担当の最高責任者でもあり、米国主導のテロ戦争をサウジ側で率いてきた「軍産複合体」の一員だ。
(ムハンマド・ビン・ナイーフ)皇太子は若い時に米国に留学してCIAなどと親しくして以来、サウジ王室屈指の親米派で、2012年に内相に就任した時は「最も親米的な閣僚」と米マスコミから賞賛された。
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(一方、ムハンマド・ビン・サルマーン)副皇太子は、国内のリヤド大学を卒業しており、留学していない。
・・・・・引用終了・・・・・・・・
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このように、
ムハンマド・ビン・ナーイフ = 米DS派
ムハンマド・ビン・サルマーン= 反・米DS派
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そのため、「次期・王位継承争い」(の本質)は、
「米DS派 vs 反・米DS派」両派の激闘でもあったのです。
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(カ)ムハンマド・サルマン「王太子」に昇格(2017/06/21)
記事:2017年6月25日 田中 宇
http://tanakanews.com/170625saudi.php
2017年6月21日、サウジアラビアで31歳のムハンマド副皇太子が皇太子に昇格し、外交軍事経済を担当する国王の摂政として事実上の独裁者になった。
サウジはこれに先立つ6月5日、湾岸産油諸国(GCC)の仲間として親密だったカタールに対して国交断絶の制裁を行い、それまでの慎重なサウジ外交の伝統を破壊して世界を驚かせたが、これはムハンマド新皇太子の決断だった。
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ムハンマドは、5月下旬にトランプがサウジを訪問して以来、トランプの支持によって権力が拡大していたようだ。
・・・・・記事引用終了・・・・・・・・・

写真:引用:https://www.businessinsider.jp/post-107715


(キ)2017/11/04ムハンマド・サルマン王子が有力王子を大量逮捕失脚させる「大粛清」事件が発生。
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以下、ムハンマド・サルマン(=MbSと略称)
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■サウジアラビアに関する記事
2017年11月15日   田中 宇
http://tanakanews.com/171115saudi.php
MbSは、ハリリを辞めさせたのと同じ11月4日の夜、王室内の有力な王子たちを次々と汚職容疑で逮捕失脚させている。MbSに反対意見を言う勢力はいなくなっている。
In Shocking Purge, Saudi King Arrests Billionaire Prince Bin Talal, Dozens Of Others In Cabinet Crackdown
11/05/2017
https://www.zerohedge.com/news/2017-11-04/shocking-purge-saudi-king-arrests-billionaire-prince-bin-talal-others-anti-money-lau
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■上記記事の続き
2017年11月19日   田中 宇
http://tanakanews.com/171119saudi.htm
▼MbSに米軍産とつながった有力王族を一掃させ、テロ戦争の再発を防いだトランプ
 MbSが有力王族を根こそぎ逮捕する独裁強化をやれた背景にも、トランプの米国の後押しがあったと考えられる。かつて慎重に戦略を決めていたサウジ王政は、いまや32歳の若い暴君MbSが独裁し、無鉄砲にやれるようになった。サウジ王政の体制は劇的に転換した。米国とサウジのつながりは従来、複数の有力王族がCIAや国防総省、国務省、有力議員、シンクタンクなどの軍産各部門と勝手に結託し、各種の謀略が複雑に渦巻いていた。911テロ事件も、この構図のもとで起きた。だが今回のMbSの独裁強化により、米サウジ間のつながりはトランプとMbSの結託に一本化された。トランプは米国内の仇敵である軍産に邪魔されず、好きなようにサウジを操れるようになった。これは画期的だ。.
                                                                      
New York Times
サウジの王子が11人も「一斉逮捕」された事情
警察からは逮捕理由は一切発表されていない
https://toyokeizai.net/articles/-/196704
サウジアラビアで皇太子の命令によって行われた11月4日の一斉逮捕では、何十人もの影響力ある人々が拘束された。その中には、王子11人も含まれている。
ただ、腐敗を取り締まるためと説明されている。この逮捕で、サウジアラビアの富豪で投資家のアルワリード・ビン・タラル王子や、皇太子の対抗勢力の中で最も力のあるムトイブ・ビン・アブドラ王子らも捕らえられた。ムトイブ王子はアブドラ前国王の息子だ。
今回の逮捕劇について調べている米国の政府関係者によると、王族のメンバーは全員が出国を禁じられているという。
ムハンマド皇太子は、サルマン・ビン・アブドルアジーズ国王のお気に入りの息子で、重要なアドバイザーでもある。今回のムトイブ王子の逮捕により、ムハンマド皇太子はサウジアラビアの安全保障関係の3つの主要組織、つまり国防、国家警備隊、内務省のすべてを掌握したと思われる。
「一斉逮捕は、昔のシステムへの最後の一撃だった。いまはすべての権力がムハンマド・ビン・サルマンの手に握られている」。
・・・・・記事引用終了・・・・・・・
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この「大粛清」により、サルマン国王とムハンマド・サルマン王太子の親子が、サウジの王族たちにはびこっている「米国ディープステート派」を一掃した、そういう意味があります。「911テロに加担していた王族への粛清」という意味もあるようです。
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以上、(ア)~(キ)の7段階を経て、
サウジアラビア王族内での内部闘争は、ほぼ収束し、
「サウジアラビアの反・米DS態勢」が固まりました。
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なお、米国ディープステートが、反トランプ・キャンペーンで、トランプの悪口をMSM(メインストリームメディア)で流しまくっていたのと同様、
サウジアラビアでも、既得権益を粛清された米国ディープステートは、ムハンマド・サルマン王太子の悪口を沢山メディアが書き立てました。
米国C●●は、なんとかして、ムハンマド・サルマン王太子のスキャンダルを掴んで、世界に拡散して、インファミー工作やれないか、狙っています。
(カショギ事件も、その流れの中にあります。詳しくは、後日取り上げます。)
 

G20大阪サミットで、握手を交わすトランプ大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子

(提供:Bandar Algaloud/Courtesy of Saudi Royal Court/ロイター/アフロ)

写真引用:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/57001?page=3


本日は以上です。
それではまた。

 

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