アナルセックスと便失禁 | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

今日はマニアックな肛門ネタです。

 

興味のない方はスルーして下さい滝汗

 

 

肛門科には様々なジャンルの患者さんが来られます。

 

痔と便秘だけじゃないんです。

 

意外と性病もありますし、肛門から異物を入れて出せなくなった患者さんが駆け込み受診されることも・・・滝汗

 

そしてゲイの人も来られます。

 

ゲイの人は「掘る」ほうか「掘られる」ほうかで随分、肛門が違うのですが、主に肛門科に来られるのは「掘られる」側の男性(たまに女性もいるが・・・)です。

 

隠すことなく堂々とゲイであることを伝えられる患者さんも多いですが、隠して受診されるケースもあります。

 

だけど・・・残念ながら診察するとバレます滝汗

 

どんなに口で嘘を付いてもダメです。

 

肛門は口ほどにものを言うんです滝汗

 

なんせ「肛門のしまり」がゆるいんで・・・あせる

 

 

いわゆる「アナルセックス」「肛門性交」をされている方々なのですが、使い始めの初期の頃は「肛門裂傷」で受診されます。

 

肛門の中が傷だらけで痛いので受診されるのですが、その時期を通り越すと痛みや傷はなくなって、「しまりのゆるさ」と「便漏れ」という症状に変わる。

 

そりゃあそうでしょう。

 

アナルセックス(肛門性交)をしていると肛門のしまりはゆるくなっていきます。

 

指を入れたらすぐに分かる。

 

だから嘘付いてても診察すれば分かる。

 

 

患者さんには肛門科医としてアナルセックスをやめるように言いますが、それを守るかどうかは本人の自由です。

 

そもそも肛門は便の通り道。

 

排泄器官であって「性器」ではありません。

 

間違った使い方をすると故障するのは当たり前。

 

 

その「間違い」を正すかどうかも本人次第。

 

あまりにもしまりがゆるくなってしまったらアナルセックス(肛門性交)をやめても、しまりは元に戻らないこともあるので、治療は早い方がいいです。

 

でも性癖と嗜好なのでやめられない方がほとんど。

 

それはもう「自己責任」で受け入れるしかありません。

 


アナルセックスをしすぎて、うんことオナラの区別がつかなくなって、うんこを漏らすようになってしまったガーン

 

という患者さんもおられましたので、こうなると一生、便で悩まされることになるので注意が必要です。


ちゃんと医学論文もあるんです↓

 

 

 

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肛門受容性性交が肛門直腸機能に及ぼす影響

本研究は、肛門受容性性交(ARI)が肛門括約筋の緊張と機能に及ぼす影響について初めて公表された評価です。

 

40名の肛門受容性(AR)同性愛男性と、年齢を合わせた18名の非肛門受容性(非AR)異性愛男性を比較しました。

 

被験者はARI、排便、便失禁について質問を受けました。

 

肛門安静時圧、最大自発圧、肛門粘膜電気感受性、会陰下降、直腸感覚が全被験者で測定されました。

 

頻繁な肛門失禁の症状が認められたのは、AR群では14名でしたが、非AR群では1名のみでした(P < 0.05)。 

 

AR 被験者は非 AR 被験者と比較して最大肛門安静圧 (P < 0.01) と肛門粘膜電気感受性 (P < 0.05) の両方で有意な減少が認められ、肛門安静圧プロファイル (P = 0.02) に有意差が認められました。

 

肛門失禁のある AR 被験者は、肛門失禁のない AR 被験者 (P < 0.01) または非 AR 被験者 (P < 0.01) のいずれと比較しても、最大圧迫圧が有意に減少しました。

 

ストール硬さ、排便頻度、会陰下降、直腸感覚にはグループ間で有意差は認められませんでした。

 

ARI は肛門管の安静圧の低下および肛門失禁リスクの上昇と関連しています。

 

失禁リスクは、最大圧迫圧が低下した AR 被験者で最大となります。

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まさしく検査の結果でもアナルセックスをしていると肛門内圧が低下するだけでなく、直腸感覚も鈍っていきます。

 

またこんな論文も↓

 

 

 

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肛門感度検査:何を測り、必要なのか?肛門直腸の症状の原因または派生症状

異なる肛門直腸疾患を有する387名の患者で肛門直腸機能検査を実施した。

 

36名の対照群で肛門感度を測定した。

 

肛門感度は、肛門管内に留置した2つの電極を有するカテーテルを用いた粘膜電気感受性(MES)により測定した。

 

一定電流(矩形波刺激、100マイクロ秒、パルス/秒)を、閾値感覚に達するまで1mAmpから20mAmpまで段階的に増加させた。

 

その他の検査として、肛門内圧測定(最大基礎圧、最大圧迫圧、直腸コンプライアンス(最大直腸容積および最大直腸圧)、内視鏡的超音波検査(粘膜下層の厚さ)、内括約筋および外括約筋の欠損および厚さ)、筋電図検査(最大収縮パターン、グレード1(孤立性収縮)からグレード4(干渉パターン))、および陰部神経終末運動潜時を実施した。

 

重回帰分析を実施した。

 

年齢、局所的状態(肛門の傷跡、肛門裂傷、痔核、粘膜脱出、直腸炎、括約筋の肥厚および欠損、粘膜下層の肥厚)、神経学的要因が肛門の感度に影響を及ぼす可能性があると推測されました。



結果: 

 

対照群のMESは3.4±1.7であった。

 

便失禁、便漏れ、痔核、粘膜脱出、便秘、肛門瘢痕、肛門手術、括約筋欠損を有する患者では、対照群と比較してMESが有意に増加した。

 

便失禁患者のMESが最も高かった(6.7±4.3、P<0.0001)。

 

裂肛および直腸炎の患者では、対照群と比較して差は認められなかった。

 

MESは、年齢(R = 0.29)、最大基礎圧(R = -0.29)、最大圧迫圧(R = -0.32)、粘膜下層厚(R = 0.19)、最大収縮パターン(R = -0.39)、単繊維筋電図(R = 0.39)、最大直腸容積および直腸圧(0.14)と有意に相関した。

 

多重回帰分析の結果、年齢、内括約筋の欠陥、粘膜下層の厚さが肛門の感度に有意な影響を与えたが、分散のわずか 10 パーセントしか説明できなかったことが示されました。

結論: 

 

肛門直腸疾患の患者では、裂肛と直腸炎を除き、肛門感度は低下している。

 

他の肛門直腸機能検査との相関関係が認められる。

 

肛門感度は、年齢、内括約筋の欠損、粘膜下層の厚さによって10%程度左右される。

 

したがって、肛門感度測定の臨床的価値は限られており、研究においては他の検査と併用されるべきである。

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微弱な電気刺激を肛門で感じる力が落ちている人は、やっぱり便失禁しやすいようです。


アナルセックス(肛門性交)には排便機能に大きな影響を与えることを分かった上で、どうするのか考えて頂きたいと思います。

 

 

肛門は一生使う大事な場所。

 

そこが機能不全を起こすと人生台なしです。

 

よく考えて下さいね。

 


 

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