クリルオイルってご存知でしょうか?
南極海にいる ナンキョクオキアミ から抽出されるオイルで、EPA・DHA に加えて、リン脂質、コリン、アスタキサンチン などが含まれます。
私のオリジナルコスメMinori Doctor's Cosmeticsのアスタキサンチンジェルも実はナンキョクオキアミから抽出しています。
クリルオイルのサプリメントは以前からずっと探していました。
学会でも見かけることがなく、ほとんどの製品が中国製だったので避けてきたということもあります。
昨年、Mガードやフェルガードを作ってくれているサプリメントメーカーの社長さんからクリルオイルについて尋ねられ、研究会を紹介し、是非とも良質なサプリを作って欲しいとリクエストしました。
そして出来上がったサンプルを頂いたのです。
その前にクリルオイルと魚油と、一体何がどう違うのか、ちょっと分子栄養学的に説明をしたいと思います。
オメガ3(n-3系)脂肪酸とは
多価不飽和脂肪酸の1つであるオメガ3(n-3系)脂肪酸は体内で合成できない必須脂肪酸で、代表的なものとしてEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などがあり、炎症を抑えるエビデンスが豊富にあります。
オメガ3脂肪酸と心臓病に関する有名な研究があります。
1972年にグリーンランドの先住民族イヌイットを対象に実施された調査で、彼らの主食が動物性で高脂肪のアザラシ肉にも関わらず、心臓病による死亡率が低いことが判明したのです。
アザラシはオキアミや青魚を餌としており、そのためその肉には非常に多くのオメガ3脂肪酸が含まれていたからと考えられています。
EPAは、血管年齢を若く保ち、動脈硬化を予防する効果が期待されています。
DHAは中性脂肪や血圧低下作用が報告されているほか、「血液脳関門(BBB)」を通過して脳に到達できる数少ない成分でもあり、中枢神経系における多価不飽和脂肪酸総量の50%をDHAが占めています。
また網膜にも豊富に存在し、脳や目の正常な働きの維持に不可欠な成分です。
2012年に消費者庁が行った「食品の機能性評価モデル事業」は、注目される11の食品成分(コエンザイムQ10、n-3系脂肪酸、イチョウ葉エキス等)について、科学的根拠の検討・評価を行ったものですが、n-3系脂肪酸の中でもEPA、DHAは、全ての成分の中で唯一複数の機能性項目で最高レベルの総合評価Aを得ています。
現代の日本人はほぼ全員がオメガ3(n-3系)脂肪酸不足
現代の食事では、植物油や加工肉に多いオメガ6(n-6系)脂肪酸の摂取量が増える傾向にありますが、オメガ6脂肪酸の過剰摂取は炎症反応を促進するといわれています。
これに対してオメガ3脂肪酸は抗炎症作用がある為、最近の研究ではオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸をバランスよく摂取することが重要であると言われています。
その比率は4対1といわれていますが、2023年国民健康・栄養調査を鑑みるに、理想的な比率には達しておらず、オメガ3脂肪酸の摂取量を増やす心がけが大切です。
クリル(オキアミ)オイルとは
クリルオイルは、環境汚染が地球上でもっとも低いといわれている南極海に生息している体長3〜5cmほどのナンキョクオキアミが原料です。
ナンキョクオキアミは海の食物連鎖を支える重要な存在で、その体内には人の健康に役立つオメガ3脂肪酸(主にEPA、DHA)、リン脂質、コリン、アスタキサンチンといった成分が豊富に含まれています。
そこから抽出されるのが「クリルオイル」です。
クリルオイルのEPA、DHAは生体内利用率(バイオアベイラビリティ)が非常に高い
クリルオイルも魚油も、豊富にEPA、DHAを含みますが、性質と構造は異なります。
魚油のEPA、DHAは、グリセロールという物質に3つの脂肪酸が繋がった構造で、トリグリセリドあるいは中性脂肪とも言います。
トリグリセリドは脂肪なので水と混じりにくく油と混じりやすい親油性です。
身体の中では他の脂肪と同じように消化酵素で分解され、一部はエネルギー源として使われたり、余ったものは皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されます。
一方、クリルオイルのEPA、DHAは、グリセロールに2つの脂肪酸と1つのリン酸が繋がった構造のリン脂質です。
リン脂質は水にも油にも混じりやすい性質で、親水性と親油性とを併せ持つ両親媒性です。
水に溶ける性質によって血液中を自由に移動できます。
また油にも溶ける性質によって体や脳のすべての細胞膜に効率的に取り込まれ、その構成成分となります。
魚油に比べてクリルオイルのEPA、DHAは体の中で効率よく利用されます(生体内利用率が高い)。
更に、魚油は水と混じりにくいので胃液の表面を浮遊し、飲んだ後げっぷをすると魚の生臭い後味がこみあげてくることがありますが、クリルオイルは、両親媒性なので水にも油にも混じりやすく、すぐに胃液に吸収されるため、後味が残らないことも特長です。
クリルオイルのEPA、DHAが魚油のEPA、DHAよりも効率よく利用されることは「オメガ3指数」でも確かめられています。
「オメガ3指数」とは、赤血球の細胞膜の全脂肪酸量に占めるEPA、DHAの割合を表したものです。
実際にクリルオイルと魚油で同量のオメガ3脂肪酸を4週間摂取した研究で、クリルオイルは魚油に対してオメガ3指数の増加が約1.4倍高く、効率的にEPA、DHAが取り込まれていることがわかりました。
また、オメガ3指数は冠動脈疾患リスクの指標にも利用されており、オメガ3指数が高いほど冠動脈疾患の発生率が低下することがわかっています。
クリルオイルはアスタキサンチンやコリンを豊富に含有
アスタキサンチンは濃い赤色でビタミンCの約6000倍の抗酸化力を有しており、疲労回復や眼精疲労の改善だけでなく、酸化しやすいEPA、DHAの酸化も防いでくれています。
コリンは日本ではまだ馴染みが薄い栄養素ですが、アメリカでは健康寿命の延伸、脂肪肝や心血管疾患リスクの軽減、妊娠・授乳期の母親に必要な栄養素として摂取基準が設定されています。
細胞膜の主要な構成成分で細胞膜や神経組織を構成するレシチンの材料として体内に存在しています。
また、血管を拡張させて血圧を下げる神経伝達物質アセチルコリンとして機能する他、記憶力を高めたり、肝機能を高める働きなどがあります。
なお、アスタキサンチンとコリンは魚油には含まれていません。
魚油に含まれるEPA・DHAと、クリルオイルに含まれるEPA・DHAが違うことがお分かり頂けたでしょうか。
魚油のEPA・DHAはトリグリセリド(中性脂肪)で水に混じりにくく油に混じりやすい。
クリルオイルのEPA・DHAはリン脂質で水にも脂にも混じりやすい。
だから血液や細胞膜に効率よく取り込まれる。
同じEPA・DHAでも性質が違うので、摂取したあとの体内での吸収・作用を考えるとクリルオイルの方が効率がいいです。
だから栄養素よりも原材料が大切ということを以前からずっとブログで解説してきました。
何から採ったのか?ということはサプリにおいて非常に重要なのです。
だから「原材料」を必ず確かめる。
同じEPA・DHAでも違うから。
それを知ってからクリルオイルのサプリが欲しいと思ってずっと探してたんです。
でも品質も価格も納得できるものが見つからず待っていました。
そうしたら渡りに船で社長さんから相談があったのでリクエストさせて頂いたのです。
信頼できるメーカーなので品質は大丈夫![]()
あとは価格ですね。
今まで私が見てきたサプリは1ヶ月分で1〜2万円のものが多かったので、できれば1万円以下でお願いしたいとお伝えしました。
きっとリーズナブルな価格になると思います![]()
出来上がったクリルオイルサプリのサンプルをたくさん頂きました。
私とスタッフで試飲しますが、もしも患者さんで飲んでみたい
という方がおられましたら、診察の時にお申し出ください。
あるいはお薬注文の際に同封することもできます。
数が限られますのでお早めに![]()
後日、このサプリに含まれている栄養素について解説します。
患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ![]()
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