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手指バリア機能で知見、ウイルス除去に乳酸関係
花王、生来の手指バリア機能は恒常的
化学工業日報2020年12月17日 (木)配信
花王は、ヒトの手指に菌やウイルスを減少させるバリア機能があり、乳酸が関係していることを明らかにした。
手指衛生の手段である手洗いやアルコール消毒の菌、ウイルスの除去・不活化効果は一過性であるのに対し、生来の手指バリア機能は恒常的であることが特徴。
研究を進め新しい消毒剤の開発や、機器メーカーとも共同し消費者の乳酸量などを簡便に測定できるサービスの実装も検討。
個々が身体状態を知ることで最適な製品の提案につなげていくことも予想される。
接触感染において重要な役割を果たす手指。
同社はヒトの表層の感染防御機構に着目し、感染症にかかりにくいヒトと、かかりやすいヒトで、手指にどのような違いがあるか検討することから研究を開始した。
まず、ヒト試験で手指には菌やウイルスを減少させる機能があること、また機能には個人差があり恒常的に高いヒトがいることを確認。
この機能を手指バリアと名づけ、研究を深掘りした。
20~40代の男女54人の手指表面の成分を採取し、黄色ブドウ球菌とインフルエンザウイルス(H3N2)を用い抗菌・抗ウイルス活性と相関の高い化合物の特定を試みた。
この結果、両方に対して相関がある複数の化合物の中でもとくに、手汗から分泌される乳酸が重要であることが分かった。
乳酸は発汗とともに絶えず手指表面に供給されているが、濃度範囲は個人差があり今回の試験では最大で約100倍もあった。
また、作用メカニズムとしては乳酸が菌やウイルスに侵入、微生物内のpHを低下させ不活化していると考えられる。
今後の研究について花王パーソナルヘルスケア研究所の眞鍋憲二グループリーダーは「乳酸以外の要素も明らかにし、強い人に学んだバリアの模倣技術をつくりたい。それを製剤化し、新たな消毒剤などができれば。現在の手指衛生の主要手段であるアルコール消毒に加え、バリアで備える形も提案したい」と話す。
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皮膚のバリア機能については私もブログやHPのコラムでも書いてきましたが、過剰な手洗いや消毒によって、皮脂膜が剥がれ落ちてしまうと皮膚のバリア機能が低下し、かえって感染リスクが高まらないのかという懸念もありました。
実際、患者さんからも「アルコール消毒し過ぎて手荒れがひどいんです・・・
」という相談をよく受けます。
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手洗いやアルコールも大切ですが、生来の手指バリア機能を損なわないようなケアを心がけましょう。
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