今日のブログは閉鎖した診療所のオフィシャルブログに掲載していた記事をリライトしてお届け致します。
大切な記録としてアメブロに残したいと思います。
先日に引き続きウェブサイトの広告規制の話です。
この規制が始まってから患者さん達は得たい情報を得ることが難しくなったとおっしゃっていました。
病気の検索をしても上位に出てくるサイトは大手製薬会社のホームページや大学病院や総合病院のホームページが多く、医師個人のブログや、ましてや患者さんが書いた治療体験記のブログは何ページめくっても出てこないと言われていました![]()
「アメブロ」や「はてなブログ」などの大手ブログサイトの中で検索してやっと見つけたと言われる患者さんも多いです。
結局、権威・権力のある団体が上位表示されるという、一昔前のネットがなかった時代に逆戻りした感じですね![]()
ネットは公平で自由だった時代がなつかしいです。
ま、それでも大手メディアや新聞広告よりネットの方がマシだと思いますけどね。
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久しぶりの投稿となりました。
50歳を過ぎて体力の衰えを感じている佐々木みのりです。
誘因性が認められない体験談はOK
先日ホームページやブログに患者さんの体験談や感想を掲載できなくなるということを書きました。
https://hama-sush-jp.pro/drminori/entry-12636917486.html
その後、色々と調べた結果、
「誘因性が認められない体験談は広告としてみなされない」
ということなので、今まで通り、掲載OKということが分かりました!
この規制、何もこれから始まるわけではなく、既に昨年の夏から既に始まっていたようで、医療広告ガイドラインに抵触している場合には厚労省から封書や電話による注意喚起が始まっていたようです😓
もともとは国民生活センター等への美容医療に関する相談件数が増加したため、美容外科など自由診療の施設を取り締まるために作られたようですが、美容を本当にまじめにやっている先生にとったら迷惑な話です💦
患者さんの体験談については、医療機関が広告料等の費用負担を行って掲載依頼をしている際には誘因性が認められるそうです。
つまり業者に頼んで自分のクリニックの口コミを書かせたり、業者に委託してブログを書いてもらったりしている場合はダメなんですね。
え? そんなことあるの?😱
ってビックリしましたが、電話やメールで
「貴院の口コミ、書きます!○○円で!」
というセールスも多数ありましたから、そういうのを利用しているクリニックもあるのでしょう。
以前、食べログで「やらせ」が問題になりましたが、それと同じですね。
ネットでの匿名の書き込みは便所の落書きと同じですから、良いモノも悪いモノも含め、信憑性もありませんし、誰が、どんな目的で書き込んだのか考える必要もありますね。
検索で上位に表示されるようにするのもダメ
お金を払ってSEO対策をし、検索でトップに出てくるようにしているクリニックも多いですから、検索すら当てにならないということになりますね😑
でも今後は、
「検索した際にスポンサーとして表示されるもの、検索サイト運営会社に費用を支払い、意図的に上位に表示される状態にしたものは厳しい広告規制の対象となる」
ようですから、患者さんにとってはメリットの方が大きいかもしれません。
「患者さんが適切な医療機関を選ぶために、自ら情報を求めて検索をした結果、表示されたホームページ、メルマガ等であること」
が求められます。
だから私たちのように、まじめに医師自ら情報発信している場合には、むしろありがたい規制かもしれません。
何も悪いことばかりじゃありません。
私の外来を受診された患者さんの多くがネットで検索しておられますが、
「トップに表示されるクリニックは専門外のところだった💦」
と言われていますから、きっとSEO対策のために業者に費用を払ってるんでしょう。
肛門科に限ったことではないと思います。
検索をして上位に表示されているから専門とは限らないし、優良なクリニックとも限りません。
どうか厳しい目で冷静に判断し、ちゃんと調べて受診して下さいね。
自由診療の場合は治療内容と費用について掲載しなければならない
そして
「自由診療の情報を掲載する場合には、治療の内容、費用、治療に係わる主なリスクや副作用を明記すること」
が求められます。
この点に関しては、うちのホームページには以前から掲載していたことなので、私たちにとっては当たり前のことでした。(そもそも手術の宣伝をしていない・・・)
肛門科では自由診療の施設が数件ありますが、なぜか費用について書いていない施設が多く、私たちがホームページに診察代や手術代を堂々と掲載したら周りからビックリされました。
書いてるのが普通だと思うんですよ。
だって、保険が効かないことを診療所の窓口まで来て初めて知ったら普通ビックリしませんか?
それなら診察受けないって言う人の方が普通だと思うんですよ。
いくらかかるか分からないフランス料理店に入らないですよね?
何を買うにも、どこで食べるにも、予算ってあると思うので・・・。
いくらかかるか、
どれくらい通院するのか、
前もって知っておきたいと思うのが普通だし、私たちは全部オープンにして、それを知った上で、納得して受診して欲しいのでホームページに明記してきました。
そうじゃない施設が未だに存在することに驚きですし、「だましうち」「ぼったくり」みたいなことはしたくないですね。
治療のリスク・副作用についても掲載しなければならない
手術や注射療法に関して、その利点や長所のみが強調され、そのリスクや合併症、後遺症についての情報が乏しい場合が多いですね。
当院には他院で手術や注射療法を受けた患者さんもたくさん来られていますが、治療に係わるリスクや副作用に関しては説明を全く受けてない患者さんが多いことにいつも驚かされます。
痛くないから
日帰りで簡単に出来るから
と言われ、その場で申し込みをして受けてしまうケースも多々あります。
どんな手術にも注射療法にもリスクはあります。
合併症や副作用、後遺症について事前にちゃんと説明を受けていますか?
どんなことが起こり得るのか?
どれくらいの確率で起こるのか?
それを知った上で手術や注射療法を受けて欲しいです。
広告規制云々の話以前の問題です。
あまりにも何の説明も聞かず安易に気軽に手術を受けてしまっている人が多いです💦
私たちは手術を受ける患者さんには必ず説明をしています。 それで怖くなって手術を受ける気持ちが萎えてしまった場合は手術をキャンセルしてもらっています。
リスクの無い治療法なんてないし、それを分かった上で治療を受けて欲しいからです。
ところが色々な肛門科を標榜する施設のホームページを見ていると
「サクッと痔を治す」
「日帰りで簡単に治ります」
「気軽に受けられる注射療法」
などという宣伝文句が多いですね。
これらは誘因性があると認められ、治療に関するリスクを説明していなければ規制の対象となるでしょうが、星の数ほどクリニックのホームページがありますから、どこまで厚労省の目が届くか分かりません。
甘い言葉に騙されないよう、患者さん自身がしっかりと見極めるネットリテラシーも必要だと思います。
当院のホームページも私たちのこのブログも「誘因性」を指摘されないよう注意しながら形を変えて患者さんのことを書いていきたいと思っています。
誘因性があるかどうかを判断するのは「人」ではなく「ロボット」なので、そこに「感情」や「心」は入り込みません。
だから誘因性となりかねない表現や文章は削除して掲載します。
せっかく書いて下さった患者さんには全文公開出来ず申し訳ないのですが法令遵守のため、ご理解いただきますようお願いします🙇🏻
エステ、サロン、化粧品など非医療は「野放し」の問題点
今回の広告規制は医療機関が対象です。
つまり医療機関以外のエステやサロン、化粧品販売、健康食品販売などは野放しです。
「たるみ・シワ」などのビフォーアフター写真はテレビや新聞、雑誌などでもよく見かけますが、これは「非医療」なので規制の対象となりません。
美容業界の医師からは不満の声も多いようです。
無資格者であるエステやサロン、化粧品販売は誇大広告をしても何も罰せられず、有資格者である医師が行うことについては厳しい規制となりました。
医療サイドにとっては不公平感満載ですが、今後、きちんとした議論をして、非医療においても消費者に分かりやすい広告となるよう規制をして欲しいものです。
「無資格者」だから「無責任」が許されるのではなく、「無資格者」にも販売、施術をする以上、きちんと「責任」だけは取ってほしい、その覚悟を持って消費者(患者さん)に向き合うべきだと思います。
結局、エステやサロンでのトラブルは最終的に医師が尻ぬぐいをしているという現状を分かって欲しいです。
医師選びだけでなくサロン選びも慎重に!
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