痔の手術後の痛みと違和感 | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

今日も閉鎖した診療所のオフィシャルブログから症例提示の記事をリライトします。

 

 

大切な記録なので全部移行する予定です。

 

 

 

今日の患者さんは35歳女性。

 

脱肛手術後の痛みと違和感を主訴に来院されました。

 

今回の手術の前に、10年前頃に注射療法(ALTA療法、ジオン注射)受けておられます。

 

今回の手術は脱肛手術2か月前に受けておられました。

 

いずれも専門外の医師による治療でした。

 

今までの経過

高校生の時から脱肛があったそうです。(自己診断)

 

誰にも言わず母親にだけ相談。

 

「何か肛門から出ている」と伝えると手で押し入れるように言われ、それから排便する度に押し入れる日々が何年も続きました。

 

学校、仕事・・・25歳になり、かなりひどい脱肛になり、立つときも出るようになりジオン注射を受けました。

 

この注射がかなりの痛さで、泣き叫ぶくらい痛かったそうです。

 

でも脱肛は治まりました。

 

ところが33歳の二人目出産時にまた脱肛になり、子育て、家事もつらくなってきたので2か月前に近所の肛門科(を掲げているクリニック)で手術。

 

手術は痛くもなく無事に終わりました。

 

ところが手術後2か月たっても、やはり立っていてもヒリヒリ、何か出ている感じ、違和感があり、手術をしてくれた先生に伝えても「中は固まっているので大丈夫。腫れもおさまってくるし、日に日に良くなる」とのことでしたが、やはり治らない・・・。

 

何で?! そこでセカンドオピニオンを決意。

 

高いお金を払って治らなかったらどうしよう、色々思う中、当院を受診されました。

 

現在の習慣

下剤を飲まなくても毎日便は出ています。

 

それどころか1日2〜3回排便があります。

 

温水便座は自宅でのみ排便後の洗浄に使っています。

 

高校生の時は温水で刺激して排便していました。(ウォシュレット浣腸

 

ビデは使っていません。

 

おしりふきも使用しています。

 

飲酒・喫煙はなし。

 

出産歴は2回(自然分娩)

 

現在使用中の薬は

ヘモナーゼ配合錠

レバミピド錠

ヘモレックス軟膏

 

診察の結果

ひどい手術後遺症だったらどうしよう・・・と恐る恐るお尻を見たら、痔も何もないキレイな肛門でした!良かった!

 

でも・・・洗い過ぎて肛門周囲の皮膚がボロボロです😫

 

色は白くなり(色素脱失)炎症で皮膚が腫れていました(浮腫状皮膚)。

 

広さは正常。

 

手術によって狭くなっていませんでした。

 

指診では肛門と直腸に便を触知。

軟便です。

 

今日は既に2回排便があったのに・・・です。

 

何度も出るのは便通が良いからではなく、残った便があとからチョロチョロ出てるだけ・・・という出残り便秘の症状ですね。

 

肛門の中が便まみれだったため坐剤を入れて排泄してきてもらいました。

 

トイレから戻ってこられたらもう一度診察です。

 

その時に患者さんが 「きばり方が分からない。きばり方が分からない肛門を作っていたことに気付いた。」 と言われました。

 

いつも肛門まで便が下りてきていても、出てきそうになるまでトイレに行かなかったし、肛門が重たくなってきて、あっ!!でそう!となってから排便していたそうです。

 

18歳の頃から脱肛になり、何十年も痛くてきばれなかったのがクセになっていたようですね。

 

きばると脱肛してしまう!!という不安感もあり体がきばらない肛門になってしまっていました。

 

便意が来ても、便意が強くなるのを待ってピークになってから慌ててトイレに入る習慣の人、痔の人に多いです。

 

それって、肛門に便を挟むトレーニングをしてるようなもの。

 

便を出すトレーニングじゃなくて「便溜めトレーニング」をしているのです。

 

それをやるとどんどん肛門が鈍感になっていきますので、ほどほどで出してくださいね。

 

肛門に便を溜めていると、いくら手術をしても、また痔になってしまうし、繰り返します。(実際に繰り返しています💦)

 

「以前通っていたクリニックは説明もなくパッパッと終わり、聞きたいこともあまり話せませんでした。丁寧な説明、排便の仕方の指導など、今まで教えてもらったことがなかったので、来て本当に良かった」

 

と喜んでもらえました。

 

肛門はちゃんと治っていること

何も出てないこと

洗い過ぎでお尻がボロボロなこと

違和感の原因は便かもしれないこと

 

を伝えたら安心されました。

 

 

治療は

  1. 毎日便をスッキリ出し切ること
  2. 温水洗浄便座使用禁止
  3. おしりふき使用禁止
  4. 「Sザルベ」を肛門に塗ること

の4つで、今までの薬は全部不要。

 

2週間後に受診してもらうことにしました。

 

2週間後の受診

坐剤は1日2回ほど使っておられました。

 

今までのおしりのヒリヒリ、立っていたり歩いたりするのも痛くなくなり喜んでおられました。

 

「肛門に便を残さないようにすると、いつものお腹のはりと肛門の重たさがなくなりました。手術前、手術後、何ヶ月も1日3回飲んでいた薬が要らないなんて本当に嬉しく思いました。あんなにヒリヒリしていたのがウソのように治るなんて・・・」

 

と驚いておられましたが、今日で通院は終わりです。

 

が、便秘は治っていません。

 

便秘の治療は通院しなくなっても、ずっと生活の中で続けて頂く必要があります。

 

Sザルベをいたく気に入ってくださって、「この軟膏が効いたんですよね!」って言われましたが、違うと思いますよ😅

 

便通を治したからだと思います。

 

Sザルベは薬ではなく、ただのワセリンとミツロウで作った保湿剤なので、どこに塗ってもOKです。

 

スキンケア用品として続けてもらうことにしました。

 

白くなってしまったオシリの皮膚は、なかなか元に戻りませんが、ボロボロになっていた皮膚はキレイに治っていました。

 

これからも洗い過ぎないよう注意です。

 

次回の診察は1年後

 

お尻健診で来て頂くことになりました✨

 

 

術後の違和感や痛みが残便で起こることも多い

手術による瘢痕や変形など術後の後遺症は専門医による手術では非常に稀です。

 

だから痔の手術だけは専門医に受けて欲しいと切に願います。

 

この患者さんは専門外の先生に治療を受けておられましたが、何もなくて本当に良かったと思います。

 

専門の先生かどうか分からないという人のために以下の記事を書きました。

このサイトに探し方を書いています下差し

 

日本の肛門科の歴史と現状〜専門の医師を見分ける〜

 

 

実際にこの患者さんが書いて下さったアンケートはコチラです下矢印

 

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私は18歳の頃に脱肛になりました。

 

母に「何か肛門から出ている」と伝え、手で押し入れるよう言われました。

 

それから排便する度、押し入れる日々が何十年も続きました。

 

学校、仕事・・・25歳になり、かなりひどい脱肛になり、歩くことも、立つ時も出るようになり、ジオン注射の手術をしました。

 

手術にかなりの痛さで泣き叫ぶくらい痛かったです。

 

そして脱肛はおさまりましたが、33歳の2人目の出産時に、また脱肛になり、子育て、家事もつらくなってきたので、5月14日に手術しました。

 

手術は痛くもなく、無事終わりました。

 

手術前、ネットでおしりのことを調べていたら、みのり先生のブログがありました。

 

手術後、何かあれば”ここに行こう”と決めていました。

 

そして2ヶ月後、やはり立っていてもヒリヒリ、何か出ている感じ、違和感があり、先生に伝えても、中は固まっているので大丈夫、腫れもおさまってくるし、日に日に良くなるとの事でしたが、やはり治らない・・・何で!?

 

そして、みのり先生の所で診てもらうことを決めました。

 

高いお金をはらって治らなかったらどうしよう、色々思う中、行ってみました。

 

結果、ずっと飲んでいたお薬、注入のお薬も必要ない、その注入薬でおしりが荒れてしまっていることが分かりました。

 

あと、出残り便秘だということも分かりました。

 

先生は本当に一つ一つ丁寧にはっきり分かりやすく説明して下さり、朝と昼、ウンコをしてきたのに、まだ、肛門の入口にウンコが溜まっているので、坐薬を入れてもらい、15分我慢して「はい!!トイレでうんこを出しておいで」と言われ、トイレに行きました。

 

でもきばり方が分かりませんでした。

 

いつも、肛門まで出て来そうになるまで、うんこに行かなかったし、肛門が重たくなってきて、あっ!!出そうだなと思い、排便していました。

 

私は、その時、あれ!?出たの!?きばれたの!?って思い、自分がきばり方が分からない肛門を作っていたことに気付きました。

 

1日2〜4回出ているのに・・・。

 

それが便秘なんて思ってもみなかったです。

 

18歳の頃から脱肛になり、何十年も痛くてきばれなかったのが癖になっていました。

 

あと、きばると脱肛してしまう!!という不安もありました。

 

体がきばらない肛門になっていました。

 

そして肛門にうんこをためていると、いくら手術をしても、また痔になってしまう、繰り返すよっ!!と言われましたタラー

 

以前、行っていた所では、そんな説明もなく、パッパッと終わり、聞きたいこともあまり話せませんでした。

 

みのり先生の丁寧な説明の後、排便の仕方など、本当に聞いていて良かったです。

 

行って良かったと心から思いました。

 

PS.予約取る時の相手の方も丁寧で、病院の受付の方もやさしく、ありがとうございました爆  笑

 

痔で悩んでいる方、是非、みのり先生の所へ言って下さいと伝えたいです。

 

それだけ、行って良かったと思っています。

 

わがままな希望を言うなら、子供が遊べる場所、待てる場所(スペース)、オムツをかえれる場所があると、もっと待てるかなぁと思いました。

 

子供を連れて行かないとダメなので、どうしても、椅子を飛び跳ねたり、はしゃいだりしてしまうので、遊びスペースがあると、とても助かります。笑爆  笑

 

(→お子さんは待合室で暴れても大丈夫ですグッ広いですし、予約制なので多くの患者さんと居合わせることがありません。またオムツを替えたり、授乳したりされる際は窓口にお声かけ下さい。あいている診察室をご案内出来ます)

 

 

治療してみて・・・

 

おしりのヒリヒリ、絶っていたり歩いたりするのも痛くなくなりました。

 

おしりの荒れのお薬をぬった後)→Sザルベのことです!

 

排便した後も坐薬を入れ、肛門にうんこを残さないようにすると、いつものお腹の張りと、肛門の重たさがなくなりました。

 

手術前、手術後、何ヶ月も、1日3回飲んできた薬がいらないなんて本当に嬉しく思いました。

 

飲まなくてもいいのに、あっ、何か飲まないとと思い、ふと、あ〜、お薬はもう飲まないでいいんだぁと気づき、お薬が癖になっていたんだと思いました。

 

私のおしりも、うんこを溜めるクセがついているので、溜めないおしりになってほしいと本当に思いました。

 

あんなにヒリヒリしていたのが、ウソのように、みのり先生から出して頂いたお薬だけで治るなんて・・・ドキドキ

 

本当に行かせて頂いて良かったです。

 

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患者さんが愛用しているSザルベについての解説はコチラ下矢印

 

 

 

何にでも使えます下矢印

 

 

 

出残り便秘についての解説記事はコチラ下矢印

 

出残り便秘・鈍感便秘 〜その残便感は便秘かもしれない〜

 

 

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾
左側がラブです🐶
犬のようちえんで
誘惑に負けないトレーニング♪
先生がフードを食べるフリをします
右側はデューク君
「えっ、先生が食べちゃうの?」
でもラブは負けません!
ラブ「デュークくん、
こういうのは見ない方がいいんだよ。」
先生がラブを誘惑しても
顔をそむけて頑張ります!😅
 
 

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便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術