オシリの痛みの原因は肛門にあるんじゃなくて生きている状況にある | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

痔がないのに

肛門に全く異常がないのに

オシリが痛い


という患者さんの話を

前回のブログで書きました。



痛み止めを飲んでも効かないので

そこで

精神安定剤などの薬を

処方されている患者さんもおられますが

それって

根本的な解決にならない

私は思うのです。



痛み止めも安定剤も

感覚を麻痺させているだけなので

痛みや不安の根源を

解決しているワケではありません。



騒音に対して

耳を塞いだり
耳栓をして

音を聞こえないようにしているだけです。


騒音が無くなったワケではありません。



そして薬物のタチの悪いところは

依存性・習慣性が生じる

ということです。



薬無しでは生きられない
薬が無いと不安



という状況を生みます。


薬の副作用で

顔つきまで変わってしまった患者さんや

目から生気が無くなってしまった患者さんを

たくさん見ているので

安易に薬には手を出すべきではない

と私は考えています。



なぜオシリが痛くなったのか?
なぜココロがつらくなったのか?
なぜ生きているのがしんどいのか?



そこを考えて

根本的に改善しなければ

何も変わらないと思うのです。


患者さんの話を聴いていると

置かれている状況や立場で
つらくなっている人が多い


と思いました。


そう。

生きている状況や環境が痛みを生み出しているんです。


自分の置かれている環境や立場は

自分でどうすることもできない

「外部環境」かもしれません。



どうやら

周りの状況が自分の思い通りにならない
自分の思い通りに事が運ばない


という時に

人はストレスを感じたり

ココロがしんどくなるようですね。



自分が頑張れば何とかなることには

「努力」という行為で

クリアー出来ますが

自分以外の「他人」のことや

自分の置かれている立場や

自分に与えられている仕事のことになると

自分でコントロールできませんから

そこでカラダやココロに

「歪み」が生じるようです。



それは何を隠そう

私だって同じこと・・・。



悩んでいるのは

あなた一人だけじゃないし

つらくて苦しいのも

あなた一人じゃありません。



みんな一つや二つ

あると思うんです。



表面的には幸せそうに見える人も

笑顔で生きている人も

何もかも恵まれた環境にいるように見えている人も

本当のところは

中に入ってみなければ分かりません。



見た目、明るい人に限って

頑張り過ぎていたりもするもんです。


そのような患者さんに共通していることは

自分の感情を否定したり
押し殺したりしている


ということがあります。



心の底から湧き上がってきた感情思い

社会通念や自分が小さい頃から植え付けられた価値観で

いや違う!
これはダメ!むっ


って否定したりしてます。



だから

イヤなことも「イヤ」って言えないし

そんなこと言ったらダメって

マインドでコントロールしてるし

つらいのに「つらい」って言わない。


しんどいのに「しんどい」が言えない。



頑張ってるから

カラダもガチガチ

肩もパンパン

首もゴリゴリ・・・


奥歯を噛みしめて生きてるから

顎関節症になってたり

歯ぎしりで歯が削られてたり

えらが張った顔つきになってきたり

空気を飲み込んでしまうから

呑気症になってたり・・・


色々な身体の不調が出て来ます。


カラダが悲鳴を上げてるんです。



カラダが悪いんじゃなくて

カラダを悪くしてしまった状況に原因があるんです。



その状況も

今の自分にとったら

「悪い」状況だって

自分が認識してるだけかもしれない。



周りから見れば

あとから振り返れば

あのことがあったからこそ今がある

と思えるようなことかもしれない。



状況が悪いんじゃなくて

状況を悪いと捉える

自分のココロに原因があるのかもしれませんね。



そして

そのココロをコントロールできるのは

自分ただ一人。


誰もコントロール出来ないし

してはいけないと

私は思っています。


人のココロを支配したり

導くことは

してはならない


私は思ってるんです。



だから

心理療法やセラピーが苦手です。


肛門の診察を通して

便通を直すことを通して

患者さんを幸せな方向に導けたら・・・



そんな風に思って診療をしています。



ココロに働きかけるよりも

ココロの問題には

カラダに働きかける方が

その人の持っているもの

生命力エネルギー

引き出せるんじゃないかな

って思って

自力整体TRE呼吸法音楽

治療に取り入れています。


そのほうが

治療者に対する依存も生みません。


自分のケアを自分でやる方法を

ヒントを

アドバイスを

提供する。



それが

依存を生まない医療

になるんじゃないかな

と思ってやってますえへへ…



医療の最終的なゴールは

患者さんを手放すことだったり

患者さんを無くすことだったりするので

医療ってやっぱり

ビジネスとは違うのだと思います。



医療においては

リピーターにならない方がいいし

治療が終わったら

患者さんとお別れ
なんです。


そんなことを書いていながら


最近は

遠方にもかかわらず

年に1回

私たちに会いに来て下さる患者さんも増えてきましたえへへ…



会いに来て下さる方も

治って来られていない方も

皆さんが

幸せなことを願っています。らぶ②



blog861

診療所のセラピードッグ「ラブ」らぶ
おもちゃをカゴに入れるトレーニング♪
くわえることは出来るけど
まだお片付けは出来ない・・・。
人間でも難しいのにね汗