高齢者の方も来られています。
施設に入所中の方が
介護士さんと一緒に来られたり
家で介護を受けておられる方が
ご家族と一緒に来られたり
車いすで来られることがあります。
受診理由のほとんどが便秘です。
内科などで下剤を処方されている人も多いですが、高齢者の便秘治療は難しいようです。
ほとんどの方が糞詰まりになってるんです

下剤を飲んでいても・・・です。
出口で古くなった便が固まってしまって
下剤の効いた軟便だけが
便塊のすき間から流れ出てくる
というのもよくあるパターンで
意思疎通が取れない高齢者だと
便秘だと気付かれずに
数日経過していることもあります。
糞詰まりになってしばらくたつと
おなかがはってきたり
おなかが苦しくなったり
おなかが痛くなったり
もっとひどくなると
食欲がなくなったり
吐き気までしてきます。
高齢者が食事を摂らなくなって
初めて糞詰まりに気付かれることもしばしば・・・
受診されたときには
大きな便塊が
肛門に挟まっていることが多いです。
こうなると
浣腸や坐薬では出せません。
摘便です。
指やヘラを使って
少しずつ少しずつ
便をほぐしながら
出していきます。
認知症の高齢者になると
叫んだり暴れたりされます

それでも
ご家族や付き添いの施設の方に
協力してもらって
摘便します。
もう
まるで格闘技です。
私も
腕をつかまれたり
髪の毛を引っ張られたり
することがあります

たまに便が飛んでくることもあって・・・

白衣が便まみれになったこともありました・・・

それでも
手はゆるめません。
何が何でも便を出します。
だって
放置すると命にかかわってくるからです。
認知症の高齢者は
私や看護婦さんに
罵声をあびせることも
しばしばあります。
それでも
仕事なので最後まで全うしますよ。
そして
全部便を出し切ったあとの
患者さんの笑顔が
本当にいいのです!
さっき怒って叫んでた人が
本当に満面の笑みで
お礼を言ったり
色々と話してくれるんですよ。

まるで別人です

便が溜まると
イライラします。
うつうつします。
気分まで悪くなります。
だから
溜めずに出した方がいいんです。
出すと
気持ちが晴れます。
身体の中に
余計なモノが溜まってると
本当に悪いです。
格闘技のあとは
カラダもクタクタになりますが
運動後の充実感のようなものもあり
こちらも幸せな気分になれます

不思議ですね。
いや~
いい仕事させてもらってると思いますよ。

最後が
ゴールが
患者さんの笑顔と幸せ
っていうのが
いいんでしょうね~

私も看護婦さんも
患者さんも患者さんのご家族も
よく頑張ったと
褒めてあげたいです!

あ、待合室で叫び声を聴いた方
ごめんなさいね

診療所のセラピードッグ「ラブ」
左側がラブです
患者さんが暴れたり叫んだりすると
ラブも怖がって震えています

左側がラブです

患者さんが暴れたり叫んだりすると
ラブも怖がって震えています

