患者さんに30分くらい
手術や麻酔の説明をするのですが
時々、
「私、麻酔が効かないんです・・・」
と言われる患者さんがいます。
うちの施設は自由診療なので
他の肛門科で手術を何度か受けていて
うちで受けるのが2~3度目という人もいます。
前の手術の時に麻酔が効かなくて・・・
とか
腰からの麻酔を受けたんですけど、麻酔が効かない体質だって言われました・・・
とか
局所麻酔をやってもらったけど、すごく痛くて何本も注射してもらいました。
なのに効かなくて、「痛い」って言ったら先生が「そんなはずない!」って怒って・・・
などなど
麻酔にまつわるイヤな体験を持っておられる患者さんがおられます。
手術の時の痛みと苦痛を無くすための麻酔なのに
効かなかったら手術中、痛いわけです

何のための麻酔か分かりませんね・・・
それじゃあ痔の手術に対する恐怖心を植え付けてしまいます

皆さん、口々に
麻酔が効かない体質
と言われますが、そんな体質ないです!
どんな人でも麻酔は必ず効きます。
ただ、麻酔の切れが速い患者さんがまれにいらっしゃいます

ちゃんと効くんですよ。
でもすぐに効果が切れちゃうんです。
局所麻酔では時々ありますね。
速い人だと5分くらいで効果が切れてしまいます

だからチョコチョコ麻酔を足しながら手術をするんです。
「痛い!」って患者さんにちゃんと言ってもらうんです。
だって言ってもらわないと分からないですから

時々、「痛い!」って言うと「先生に怒られるから」という理由で
痛いのをぐっとこらえて我慢している患者さんもおられますが
私たちは怒ったりしません

絶えず手術中にも声をかけて
「痛くないですか?大丈夫ですか?痛かったら必ず教えて下さいね。お願いしますよ。」
と患者さんに言ってもらうように心がけています。
痔の手術は痛いもの
これくらいの痛みは我慢しなきゃ
痛いって言うと先生に怒られる
そんな風に思わないで下さい。
言いたいこと
ちゃんと言っていいんです

「痛い」というのも「大切な情報」なんです。
私たちに教えて欲しいんです。
だからどうか怖がらないで欲しいです。
でもね
他の施設で痔の手術を経験している人ほど
うちの手術に感動して下さいます

麻酔も全然違う!
とか
こんなに痛くない手術なら毎日受けます!
とまで言われたり

腰椎麻酔に感動しました!
と言われることもしばしば

こんなに楽に治療が受けられるのなら最初からここに来れば良かった-

って言われますが
そんなことないですよ。
他の施設の治療を経験したからこそ違いを分かってもらえるんです。
比較対象があるからこそ分かることもたくさんあります。
だから後悔しないで欲しいです。
「選択はすべて正しい」と私は思ってます。
きっと必要な経験だったのだと思いますよ。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
手術中にはラブが患者さんの目の前に居て
励ましてくれます
でも気付くと寝てることが多いです
手術中にはラブが患者さんの目の前に居て
励ましてくれます

でも気付くと寝てることが多いです
